キートンの決闘狂
キートンの決闘狂
キートンの決闘狂
1932年、エドワード・セジウィック監督作品。

「キートンの決死隊」を借りてきた筈が見当たらない(なんだか素敵なダンスをすると聞いたので…)。わーんどこへ行ったんだ、間違って職場においてきたかな…と、仕方なく出勤前に半端に余った時間に「キートンの決闘狂」VHSを半分見る。残り半分は帰宅後視聴。

水周りの修理工事に入ったお屋敷で、ずぶ濡れになって服を脱いだばかりに、お屋敷の令嬢(アイリーン・パーセル)の恋人(ギルバート・ローランド)に誤解されて決闘を申し込まれる発明好きの職人キートン。なりゆきでお屋敷の運転手ジミー・デュランテが相棒(決闘の介添やら、発明品の売込み時やらの)になってくれるが、デュランテには「歌劇王」以上に存在意義を感じない。歌わないし。
立て続けにギャグを喋って自分もゲラゲラ…という喧しい芸風は、まだまだスクリーンから音や声が出るだけで観衆が熱狂した30年代前半には、今感じる以上に喜ばれたものなのかもしれないが…。

同じトーキーでも「歌劇王」に比べるとまとまりがない。が、だんだん決闘ズレ?してきて、手袋を誰彼構わずぶつけまくるキートンは可愛いな。ダラダラした展開も、そのうち何かやらないかやらないか、と期待でズルズル見続けてしまう。
…私も立派なキートン愛好家になってしまったようだ(しかもトーキーでもゼンゼン許せてしまうという懐の広さ!)。

しかし後半になると、決闘も発明品もどこかへ行ってしまって、「彼は妻帯者だそうだから別れなきゃ、でも未練はある…」と心乱れる困った令嬢と恋人(実は二股掛けのろくでなし)の間を割くべくキートンが奮闘する話になってしまって、ますますイマイチであった(^^;)
誰かこの散漫シナリオ何とかしてやって…。キートンは可愛いんだけどさ(そればっか)。

ちなみに「決死隊」は、やっぱり職場に置き忘れてました。

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