BS~ッ! (聖女ジャンヌ・ダーク)
2009年9月7日 映画 コメント (19)朝から昔のVHSビデオ(TV録画)のDVDダビングをやっていた。懸案の「誇り高き戦場」のダビングをすませて、ネットサーフしてると、え、コレって春先にBSでもやってたの?
…うーん…やっぱ早くBS入ったほうがいいかな…再放送するかも。
(デッキ買い替えがてら、またはネットを光に変えがてら入りたいなと思ったりはしてた)
とか考えつつ、BSオンラインの予定表を見てみて…び、BS~!!!
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie_7later.html#200910131300
「聖女ジャンヌ・ダーク」やるんですか!?
い、イカン!
10月までに手を打たねば!
実家はBS映る筈だがVHSデッキしかない上に壊れている。買い替えさせるのが早いか!
あるいは、BSを録画できる友人を近場(リアル)で早急に作らねば(爆)
期待(カッコよさの)はできないのだが、超珍品である…ウィドマーク様の作品の中でも。
こわいけど見たいよ~こわいけど(だってこの映画だと、ヘンなおかっぱ髪型なんですもの)。
…うーん…やっぱ早くBS入ったほうがいいかな…再放送するかも。
(デッキ買い替えがてら、またはネットを光に変えがてら入りたいなと思ったりはしてた)
とか考えつつ、BSオンラインの予定表を見てみて…び、BS~!!!
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie_7later.html#200910131300
「聖女ジャンヌ・ダーク」やるんですか!?
い、イカン!
10月までに手を打たねば!
実家はBS映る筈だがVHSデッキしかない上に壊れている。買い替えさせるのが早いか!
あるいは、BSを録画できる友人を近場(リアル)で早急に作らねば(爆)
期待(カッコよさの)はできないのだが、超珍品である…ウィドマーク様の作品の中でも。
こわいけど見たいよ~こわいけど(だってこの映画だと、ヘンなおかっぱ髪型なんですもの)。
1967年、ラルフ・ネルソン監督作品。ちょっと変わった音楽戦争映画。
昔、TV放映をVHS録画してたものをDVD-Rに焼き直しつつ再見。
1944年12月ベルギー。米軍慰問に来ていたオーケストラと世界的に有名な指揮者エヴァンズ(チャールトン・ヘストン)の乗ったバスは、反攻してきた独軍に捕獲される。ドイツ軍上層部からは、機密作戦上捕虜は全て射殺するようにとの指令が出ていたが、師団の指揮官シラー将軍(マクシミリアン・シェル)は芸術に造詣が深く、まず彼らに独軍のため演奏をさせようとする。
だがエヴァンズは、敵のためになど、と拒絶する。演奏がすんだら逆に用済みだろうとの考えもあり、怯える楽団員たちをなだめすかして引き伸ばし作戦に出る…。
また、慰問団のバスには、どさくさにまぎれて米軍兵士二人もまぎれこんでいた。バレると楽団員にも危険、この二人は早く脱出させて救援を呼ばせたい、と彼らの存在をごまかしつつ二人の脱走計画を練るエヴァンズたちだが、ドイツ軍の監視にもそうそう抜かりはない。
将軍にも悩みは尽きない。階級こそ下だが、本部付き将校アーント大佐(アントン・ディファリング、みるからに親衛隊上がり)が、常に彼の足を掬おうと目を光らせている。捕虜をさっさと銃殺にしないのは命令違反だと詰め寄るアーント大佐に、「演奏がすめば銃殺、補給待ちの燃料が届き師団の移動命令が出てもまだ演奏を承諾していなければやはり銃殺」と、将軍はついに言質を取られる。誇りある軍人、教養あるインテリとしての彼には不本意なことなのだが。
指揮者と将軍の意地の張り合いと駆け引き(また両者の仲間うちでも水面下で暗闘)、米軍兵士の脱走計画、地元パルチザンの動き、そして独軍の移動命令が下るのはいつ?
…と、それなりにスリリングに物語は進んでゆく。各所に演奏がはさまるのも新鮮でよい。
欠陥は確かにある。オケのスタッフ一人もいないし、とか、天才的指揮者がこんなにリーダーシップ取るか普通芸術バカだろとか、捕虜の人数や内容くらいキチンと確認しないのかとか、終盤ご都合主義多くないか?とか。
それにコンマスの細君と指揮者が昔は恋人だったとかでウダウダするのは鬱陶しい。
そして何といってもヘストンが、偉そうなばかりでちーとも芸術家っぽくない!
芸術家の傲慢、というよりただのタカ派に見えがちなのは困ったものだ。
だが、この物語の設定には、奇妙な魅力がある。
孤高の芸術家のプライドと、芸術愛好家軍人のプライドの激突!
相手を従わせたい、という男の意地の張り合いの裏には、ただの力比べではなく、相手の生み出す「芸術」への愛もまた潜むわけである。
芸術家もまた、作品(演奏)を人に見せてナンボだろう?求められてどこかで嬉しくないわけがないのでは?
また、芸術をとるか軍人としての責務をとるか。スカした笑顔の下で将軍は結構いろいろ考えているに違いないのだ。
…と、対立する登場人物たちの立ち位置にはなかなか複雑微妙なものがあり、自分だったらこういう要素をもっとクローズアップ、とか、こういうふうに結末ひねるけどなあ、とか、妙にこちらの妄想力をソソルところがある。しかも独軍の駐屯所は雪に閉ざされた古城。
実はこのビデオ録画を、何度も見ている私であった…
ちなみに、これも結構昔のことだが、少女漫画家の坂田靖子さんが同人誌に「誇り高き戦場」を連載しだしたと聞いた時はほんとにビックリした。インスパイア、というか、もうほとんど別キャラだしオリジナル設定もちょこちょこ入ってるが、このタイトルでほぼ同じ状況下、キザで刺激的な会話をかわす軍人と指揮者。なんと、坂田さんも私と同じく、なんらかの電波を受信しちゃったのねこの映画から…。そして、映画にはない後日談を付け足す坂田さんのキモチ、よーーーーっくよくわかる私なのでした(笑)
(このマンガはその後普通に朝日ソノラマや講談社からも出ています。絶版だけど中古屋やヤフオクで結構手に入る筈)
そして、ヘストンがスカなぶん、キザな将軍がカッコよすぎるくらいカッコよく見える。シェルはピアノもプロ級とかでハマり役。(序盤のチェンバロ合戦を見よ!ヘストンの手元は映らないがシェルの手元はバッチリ見せてくれる)。
口元がクドいのが惜しいが、凄い知的っぽい目ヂカラがある所は私の好み。単細胞そうな指揮者より、ついついシェル将軍に肩入れしてしまうのよね…
坂田さんも将軍に対応するキャラの方に力入ってたね絶対…(笑)
できたら気楽に見て、「快」電波を受信してくれたらいいなーと思える作品。
そうそう、序盤部分の将軍vs指揮者初対決シーンがYouTubeに上がってました。
興味がある人は是非!
http://www.youtube.com/watch?v=vbI1synAi28
昔、TV放映をVHS録画してたものをDVD-Rに焼き直しつつ再見。
1944年12月ベルギー。米軍慰問に来ていたオーケストラと世界的に有名な指揮者エヴァンズ(チャールトン・ヘストン)の乗ったバスは、反攻してきた独軍に捕獲される。ドイツ軍上層部からは、機密作戦上捕虜は全て射殺するようにとの指令が出ていたが、師団の指揮官シラー将軍(マクシミリアン・シェル)は芸術に造詣が深く、まず彼らに独軍のため演奏をさせようとする。
だがエヴァンズは、敵のためになど、と拒絶する。演奏がすんだら逆に用済みだろうとの考えもあり、怯える楽団員たちをなだめすかして引き伸ばし作戦に出る…。
また、慰問団のバスには、どさくさにまぎれて米軍兵士二人もまぎれこんでいた。バレると楽団員にも危険、この二人は早く脱出させて救援を呼ばせたい、と彼らの存在をごまかしつつ二人の脱走計画を練るエヴァンズたちだが、ドイツ軍の監視にもそうそう抜かりはない。
将軍にも悩みは尽きない。階級こそ下だが、本部付き将校アーント大佐(アントン・ディファリング、みるからに親衛隊上がり)が、常に彼の足を掬おうと目を光らせている。捕虜をさっさと銃殺にしないのは命令違反だと詰め寄るアーント大佐に、「演奏がすめば銃殺、補給待ちの燃料が届き師団の移動命令が出てもまだ演奏を承諾していなければやはり銃殺」と、将軍はついに言質を取られる。誇りある軍人、教養あるインテリとしての彼には不本意なことなのだが。
指揮者と将軍の意地の張り合いと駆け引き(また両者の仲間うちでも水面下で暗闘)、米軍兵士の脱走計画、地元パルチザンの動き、そして独軍の移動命令が下るのはいつ?
…と、それなりにスリリングに物語は進んでゆく。各所に演奏がはさまるのも新鮮でよい。
欠陥は確かにある。オケのスタッフ一人もいないし、とか、天才的指揮者がこんなにリーダーシップ取るか普通芸術バカだろとか、捕虜の人数や内容くらいキチンと確認しないのかとか、終盤ご都合主義多くないか?とか。
それにコンマスの細君と指揮者が昔は恋人だったとかでウダウダするのは鬱陶しい。
そして何といってもヘストンが、偉そうなばかりでちーとも芸術家っぽくない!
芸術家の傲慢、というよりただのタカ派に見えがちなのは困ったものだ。
だが、この物語の設定には、奇妙な魅力がある。
孤高の芸術家のプライドと、芸術愛好家軍人のプライドの激突!
相手を従わせたい、という男の意地の張り合いの裏には、ただの力比べではなく、相手の生み出す「芸術」への愛もまた潜むわけである。
芸術家もまた、作品(演奏)を人に見せてナンボだろう?求められてどこかで嬉しくないわけがないのでは?
また、芸術をとるか軍人としての責務をとるか。スカした笑顔の下で将軍は結構いろいろ考えているに違いないのだ。
…と、対立する登場人物たちの立ち位置にはなかなか複雑微妙なものがあり、自分だったらこういう要素をもっとクローズアップ、とか、こういうふうに結末ひねるけどなあ、とか、妙にこちらの妄想力をソソルところがある。しかも独軍の駐屯所は雪に閉ざされた古城。
実はこのビデオ録画を、何度も見ている私であった…
ちなみに、これも結構昔のことだが、少女漫画家の坂田靖子さんが同人誌に「誇り高き戦場」を連載しだしたと聞いた時はほんとにビックリした。インスパイア、というか、もうほとんど別キャラだしオリジナル設定もちょこちょこ入ってるが、このタイトルでほぼ同じ状況下、キザで刺激的な会話をかわす軍人と指揮者。なんと、坂田さんも私と同じく、なんらかの電波を受信しちゃったのねこの映画から…。そして、映画にはない後日談を付け足す坂田さんのキモチ、よーーーーっくよくわかる私なのでした(笑)
(このマンガはその後普通に朝日ソノラマや講談社からも出ています。絶版だけど中古屋やヤフオクで結構手に入る筈)
そして、ヘストンがスカなぶん、キザな将軍がカッコよすぎるくらいカッコよく見える。シェルはピアノもプロ級とかでハマり役。(序盤のチェンバロ合戦を見よ!ヘストンの手元は映らないがシェルの手元はバッチリ見せてくれる)。
口元がクドいのが惜しいが、凄い知的っぽい目ヂカラがある所は私の好み。単細胞そうな指揮者より、ついついシェル将軍に肩入れしてしまうのよね…
坂田さんも将軍に対応するキャラの方に力入ってたね絶対…(笑)
できたら気楽に見て、「快」電波を受信してくれたらいいなーと思える作品。
そうそう、序盤部分の将軍vs指揮者初対決シーンがYouTubeに上がってました。
興味がある人は是非!
http://www.youtube.com/watch?v=vbI1synAi28