恥の多い生涯を送って来ました。(←私だって、人並みに中学生の頃は太宰にハマりました。)

が、2012年は、特に多かったような気がします(爆)
反省点から、2013年の目標イロイロ。


一、ひとりごとを減らす。

一、口を開く前に、ひとわたりよく考える。

一、その日のことはその日に片付ける(なるべく…)。

一、9時半以降にお菓子を食べないようにする(なるべく…)。

一、早寝早起き。


…うーん…
…すでにして、目標、破れてますがな…(もう二時だ!)
多すぎるのかもしれん、目標…

まあ、努力します。
てなわけで皆さま、今年もよろしくお願いします。m(__)m
昨夜から、実家でぼんやり。夏のドイツ・チェコ旅行の写真をWeb用に再整理したり、テレビ見たり。いい加減にアップしときたい。きちんとまとめると自分にも読み返して嬉しいコンテンツになるから…

しかし昨日やってた「格付け」の演出あて部門。テーマが「ボーイズラブ」とあったが、ちゃんとボーイズラブだったのは素人演出のほうだと思ったんだが、如何なものでしょうか。プロのアレはBLじゃなくて冷徹に演出されたホモドラマ。だいたい若い女の子回答者は皆素人演出分を支持して沈没してたもん。

逃走中…

2013年1月3日 日常
三が日、終了…

実家にいくとき、仕事のモノも持って行ったんだけども、こわくて手に取れなかった。
やっぱり今年も逃げてる自分がいる。うううううう。

明日はギリギリ休みなので、明日なんとかしないとダメね、ダメよね(泣)
幡大介著。

シリーズ二作目。千両役者の天才女形・ビボーの千代丸はそんなに活躍しないが、旅芝居一座の仲間たちがそれぞれの個性を発揮して活躍するのがいいね。剣各浪人"センセイ"、気のきく三枚目役者の"亀"、舞台度胸抜群の老け女形一助、まだまだ懐に何か隠してそうな座長の勘太郎、ヘタレな二枚目徳次ですらそれなりに役に立つ一幕あり。

楽しいがヌルい、評価はいまだにちょっと迷ってしまう…
三作目あたりが決めてになるかな?

ちょっと盛りだくさん過ぎる感もあるんだよね。
千代丸はひょんなことから同心・桜山家のあとつぎ役と、娘千代と、両方の替え玉をさせられるが、"千代丸とそっくり"な千代は美女なのにバリバリの武闘派隠密としてブイブイ言わせてる。千代丸をビビらせて男言葉でニヤリ、とか、かなり性格が歪んでいる(笑)
何かを思い出すなーと思ってたら…名香智子だ。名香智子のマンガだ!

おんなじよーに中世的な美貌で、女装男装自由自在で、ナヨナヨしとやかな美青年とキリっと凛々しい美女とって、こりゃ名香智子しかないよね、と、こういう時代小説文庫を読む人にはわからないかもしれないような感想をかみしめる私でした。
2011年、グレッグ・モットーラ監督作品。カラー(あたりまえ)

アメリカの大自然って雄大だなー。←とりあえず序盤まっさきに感じた印象。

ひとつ仕事が(ジクジたる想いと共に)片付いたので、お気楽なモノを…と、ちょっと観る。
サイモン・ペッグ(&ニック・フロスト)、わりと気に入ってるので。
このダメダメ感には癒されるなぁ、ホント。
たぶん、私自身のメンタリティがかなり主人公たちに近い…非生産的なオタクだからかな(爆)


お話は簡単。
60年前、アメリカの片田舎に住む少女の目の前で、UFOが不時着する…というのがプロローグ。
そして現代。英国からアメリカへやってきたSFオタクのヘタレな仲良し二人組・グレアム(ペッグ)とクライヴ(フロスト)。オタクの大イベント"コミコン"ではしゃいで、レンタルしたキャンピングカーでUFOマニア向け聖地巡りをするうち、いかにもな見掛け(つまり"グレイ")のエイリアンを拾ってしまう。
ポール、と名乗るエイリアンは、そーとーぶっ飛んだ性格で二人を振りまわすが、ナゾの組織(いかにもメン・イン・ブラック)に追われている彼を助けて、グレアムたちは逃亡の旅に出ることに…

いかにもなエイリアン(ただ言動は全然「いかにも」ではない)、いかにもなメン・イン・ブラック、いかにもな最終目的地。スピルバーグ(声のみ?)やシガーニー・ウィーバーなど、カメオも結構派手。ペッグ&フロストのいつものダラダラ感は好感持てるし、毒舌で皮肉と悪ふざけが好きで、でも結構いいヤツ?なポールを交えた逃避行は、時々しみじみ映像になっちゃって、ロードムービーとしてのいかにもな楽しさがある。(軽いどんでん返しもあって、芸のないシナリオってわけでもない)
そういう意味では、ドタバタコメディながら意外とストレートなほのぼのした着地を見せる映画。ポールとの旅や新しい出会いを通してちょっぴり成長する主人公たち。まあ、成長してもラストはあれですが、幸せなんだからいいよね。
重ねて言うがアメリカの大自然も味わい深い。そのへんは英国人が作るアメリカUFOコメディゆえか?

とにかく、ポールの造型もなかなかカワイイしね。巨大な目の愛くるしさ?と、クレしんかパタリロかってくらいの不条理やお下品を併せ持ってて、見てて飽きないよ~(笑)
映画内引用は一部しかわからないけど、かまわない(「未知との遭遇」はさすがに昔見た。面白いとは思わなかったけど…)。
そこに映画愛があるのはちゃんと伝わるから、とりあえずそれでいいです。
楽しかった。なまぬるいが楽しかった。

まさに、何も考えずにお気楽に見るのに適していた。
途中から、後ろで中三の息子もずっと立って見ていた(笑)
幸せの文楽てぬぐい。
幸せの文楽てぬぐい。
幸せの文楽てぬぐい。
夢見の悪い寝起きで、思っていたより着くのがギリギリになったけど(昼ごはんに難波で美味しいパン買って、一応10分前にはついたけどネ)、国立文楽劇場新春公演第一部。
約3時間、たのしかった~♪
満員御礼、補助席まで出てたようです。

しかも、まさかの捲き手ぬぐいゲット!
毎年、新春公演でやってるらしい「捲き手拭い」
取れたらいいなあ、でも難しいかなあと思ってましたが、少し前の列でひと跳ね(笑)してきた手拭いが、真ッ正面に飛んできて、すかさず掴んでモノにしました★
縁起ものなんだよね!
若い技芸員さん二人でまいてて、お名前まではわからないけど、ありがとーお兄さん!
めっちゃ嬉しかったので、つかまえた時の結んだ状態のと、絵柄全体と両方写真撮ってアップしてみました。

帰宅したら、Amazon.comが「11月に発送した」という癖届いてなくて、年末に英語サイト内をうろうろして色々調べ、なんとか配送会社に督促メールを送ってみたものの、かなり心配していた米国盤BDも届いていた!!

さすがは"縁起物"。なんて霊験あらたかなんだ!
ちなみに、届いたのは「今日だけ半額・約25ドルだよ」とのDMメールについ魔がさして頼んだ"Mel Brooks Collection"。メル・ブルックス作品のブルーレイ9枚組!日本語字幕はないのだが、ちょろっと「新サイコ」だけうつしてみた所、まあ英語字幕のみでも既に見たことある分なんかは結構ダイジョーブだね。未見の作品(「12の椅子」「ロビン・フッド~メン・イン・タイツ」の二枚)はちょっとあやしいが…


さて文楽に話を戻しますと。

なにせ去年生まれて初めて文楽を見たばかりのにわかファンです。しかも歌舞伎も全く見たことない伝統芸能不案内者です。見る演目(モノ)聴くもの(モノ)すべて新鮮。

最初の演目が「寿式三番叟」。
私が文楽初観賞に行く直前くらいに入院なさった、かの人間国宝・住大夫さんの声を、はじめてナマで聞けました。渋い声だなあ(*^^*)
戻ってきて下さってほんとによかった。

三番叟も全く知らずに初めて見たけど、後半はかなりコミカルな踊りなんですね~。
前の方の左よりの席だったので、二人の三番叟の、より三枚目ぽい方の人形を操る吉田幸助さんが、結構すぐ目の前で眼福。いっぱい笑わせてくれたけど、うーん、男前だなあこのかた…(*^^*)
私、人形遣いさんの顔出し全然OKですよ!うん。
幸助さんだけでなく、人形に全身全霊をこめるあまり厳かなポーカーフェイスになってる皆さん、とってもイイ顔になっていますから。人形遣いさんたちが一番、ブログラムやネットで見る写真と舞台上での顔が違う!と思うなあ…

二本目は「義経千本桜」の"すしやの段"。ある程度予習して、ただし予習しすぎない、ということにしている自分は、どんどん伏線が回収されてああそうだったのかー!と思いながら目をウルウル。語りの大夫さんは三人が順番に変わるようだけど、お一人目がこれも人間国宝な源大夫さんで、繊細な感じの語りだけど最初ちょっと聞こえにくかった。たしか新春公演の途中"体調により"休んでおられた日もあったはず(まだ7日なのに)。大丈夫かしら…なにせエース級は皆かなりのご高齢、な世界のようですし。

三本目は「増補大江山」一条戻り橋で、美女と見せかけた鬼女と戦う豪傑・渡辺綱。
美女がほんとに美女で見とれていたら、一瞬で鬼の顔に変化。技術力にビックリ!
宙乗りもあったり大道具の屋敷がぐわーとたちあがったり、いかにも「芝居見物」な感じでへぇぇぇ~って感じ。プログラムの第二部にある「本朝廿四孝」が仕掛けが派手で初心者にお勧めと聞いていたので、ある意味そっちが一番気になっていたけど、「大江山」も派手な演目だったんですね。ちょっとだけ木原敏江の「大江山花伝」とか思いだしながら、見てました(笑)
この鬼は茨木童子の化けた姿なのかな~

そして、文楽って和製ミュージカルだなあと、改めて思ったりして。
(私のミュージカル好きの資質が、今になって文楽と唱和しております)

歌舞伎も、そうなのかもしれないんだけど、今のところ、文楽だけで十分です。人形ならではの動きのメリハリに魅力を感じているもので…
登場人物の人形が「死んで」動かなくなると、いつのまにか遣い手さんもふうっと消えているんだけど、なぜかこれまで一度も彼らが「消える」瞬間を目にしたことがない!
人形と遣い手の不思議な力関係。この不思議さが、いいんだねきっと。

今日も、観賞後ちょっと職場に回ったけれども、手拭い効果で更に増幅された幸せ気分で、何とか今年もやっていけそうな気がしてきました。1/4からノンストップで職場いってますよ~(爆)もちろん、1/4・6・7は本当はお休みなんですよ~(涙)
まあさすがにお休みの日は数時間しかいてませんでしたが…次の休みは1/13(日)。

次の休みの1/13には、今度は家族も一緒に文楽の2プロに行くんだい。
こちらも楽しみです(*^^*)
元・和製ウィドマーク。

訃報が出てた。残念…
こないだから岡本喜八映画で何度でも再会してるけど、どこかで追悼放映とかないかなあ。
「どぶ鼠作戦」希望。
年末年始の休みでダラダラ変な時間に食べる癖がついて、なんか夜中に妙に食欲がわく。
これはやばい。
仕事が始まって、ばたばたばたばた走り回っているが、それで遅くなって帰宅してからズルズリとお菓子やパンや食べちゃだめでしょう。
正月太りが戻るどころか定着しそうだ。非常にやばい。

忙しさのストレスが食欲を感じる中枢神経を狂わせているんじゃないかと思えて仕方がない。
だってこんなに、目の前の忙しさに加えてヤなことばっかりだもんリアルは。

せっかくタップはじめてから数キロ痩せて定着していたのに…。
道を踏み外す前に戻ってこい自分!(涙)


…「新サイコ」の続きでも何でもみてストレスを散らすんだ!(T^T)
次の文楽は日曜、ちょっと先だから…
1977年、メル・ブルックス監督作品。カラー。
米盤BD"Mel Brooks Collection (BD9枚組)"にて観賞。英語字幕のみ(爆)
(「今日だけバーゲン!25ドル」てDMで、つい魔がさして買った…既に半分くらいは日本盤やTVの録画持ってるのに)

邦題からも明々白々なとおり、ヒッチコック・パロディなサスペンス・コメディ。ブルックスのコメディは、ちょっと泥臭いとか言われることがあるし。特にジーン・ワイルダーを使わず監督自ら主演した場合など、少々モッタリした印象もある。神経症的な不思議な個性のワイルダーに比べると、ブルックスってすごくフツーのずんぐりむっくりの(わりと温厚な)オッサン、という風貌だしね。
でも、このフツーなあたたかみはブルックスのイイとこだとも思う。彼のパロディからはいつも映画愛がシッカリ放射されているんだものね。

冒頭、ゆっくりと空港へと舞い降りるジェット機(今は亡きTWA機)にかぶさる、メイン・テーマが素晴らしい。バーナード・ハーマン調の不協和音を多用し、しかし途中で一時短調から長調へと転調するあたりのオーケストレーションがまた一種の懐かしさを覚えさせられる。ブルックス映画、音楽方面では絶対ハズレがない。降下中の機内で引きつっている主人公ソーンダイク(ブルックス)の描写はベタそのものだが(笑)

彼は、西海岸のとある精神病院の新任院長として赴任してきた医学博士(高所恐怖症という弱点あり)。空港でのいくつかのドタバタ、ギャグを経てたどりついた病院は、悪徳副院長(ハーヴェイ・コーマン)と怖い婦長(クロリス・リーチマン)が牛耳っていた。怪しい事件が続くが、ソーンダイクは結構簡単にゴマかされて、運転手ブロフィ(ロン・ケアリー)とサンフランシスコの学会へ出張。そこで入院患者の娘ヴィクトリア(マデリン・カーン)と出会ったことからソーンダイクは副院長らの悪事を知るが、彼には殺し屋(ルディ・デ・ルカ)の魔手が迫っていた!

ヒッチ好みのカメラワークや構図、ショットなどをイジくった映画マニア向けパロディもあれば、下ネタ、エロネタ、ドタバタも…と、盛り込まれた笑いのレベルはさまざまで盛りだくさん。意味を掴みきれなかったり気が付いてないものもあるんだろうな。たとえば学会の演壇の後ろに、フロイト、ユング、アドラーなど精神分析の重鎮のどデカイ写真が何枚も飾ってあるところ、うさんくさいなーと感じ、右端の女性の写真に"BROTHERS"と書かれていたが知らない名だしと念の為ぐぐってみた。どうも、Doris Brothers というそれなりに著名な精神科医が存在するようである。ただ、写真が美人すぎる…
はっ!ドリス・デイの写真なんじゃないかコレ!!…なるほど…

ブロンドに染めたマデリン・カーンは笑えた。ヒッチ映画のヒロインにあるまじき下世話さもチラ見せしつつ好演。ブランドのバッグ片手にサスペンスフルに登場するが、あとで全くそれと同じブランド模様の悪趣味な車から、全身ブランド模様のスーツで降りてきたのには眩暈がした(笑)
「サイコ」のシャワーシーンも、アホっぽいが大変丁寧に出来ているし、罠にハメられた主人公の無実の証拠を見つけ出す場面なども大げさだけど結構盛り上がる。

しかし、一番楽しかった、イイ場面というのは実はナイトクラブで主人公がマイク渡され一曲歌う、というところ。照れくさげに立ちあがった癖に、派手なマイクパフォーマンスや客イジリをまじえつつ、フランク・シナトラばりに主題歌"High Anxiety"を熱唱するのだが、これが実にお見事。ストーリー上、まったく必要でも何でもないシーンだが(主人公がヒロインと親しみを増すためのシーン、というだけ)、忘れ難い楽しさおかしさに満ちている。シナトラ風というのは、昔劇場公開前に雑誌の評に載っていなかったら気づかなかったかもしれないのだが、今再見すると、ほんとに納得。記憶してたより更にイイ。大袈裟すぎない大袈裟さ、ほどよい誇張、至芸である。思わず、あとでもう一度この場面を見直してしまった。もちろん、この曲は作詞作曲もブルックスだ。

この「新サイコ」は大昔、映画館でも見たことがある。「ヤング・フランケンシュタイン」や「ブレージンク゜・サドル」のようなクレイジーさはなく(どちらもワイルダーをフィーチャーした傑作)、マッタリと中程度な出来という印象が残っていたが、逆に言うと、ハメをはずしすぎず感じよくまとまった一作…だとも言えるかも…
意外なくらい、常識的な人物ですし。ソーンダイク博士って…

疲れてて、ほっこりしたい時に見るといいかな(*^^*)
ヒッチ映画を有る程度見てる人に、よりオススメ。
★4つは、熱唱にこたえてちょっとオマケ。

(トレイラー:後半に、歌うシーンも少し出て来ます)

http://www.youtube.com/watch?v=RsJE8sYoe0E


<追記>
他にもブルックス・ファンに楽しいリンクがあったのでリンクを追加。

◎ミュージカル・トリビュート(ブルックス映画の歌曲をちりばめたもの)
http://www.youtube.com/watch?v=R7BLrVTouG8
どうやらトニー賞受賞時のライブのよう。ブルックスのすぐ近くにオバマ夫妻がいて大笑い中!ブルックス映画を知ってる人に見て欲しいです。おかしくて毒もある才気あふれるショウ場面はこの舞台のために工夫されたものでなく、既存のブルックス演出からいただいて再現orアレンジされたものだと知らないと、ブルックス監督が気の毒ですし。最後に「プロデューサーズ」のマシュー・ブロデリックが歌ってまとめ、監督がホロリとした顔になるのが見もの。

◎Hitler Rap
http://www.youtube.com/watch?v=yu2NqfISm9k
よくわからないのだけど「メル・ブルックスの大脱走(To be or not to be)」のために作って使わなかったものなのかなあ。ユダヤ系な彼の毒吐きナンバーの中でもモダンな感じですね~

◎Mel’s impressions of Bogart & Cagney & Sinatra
http://www.youtube.com/watch?v=nK7rR7ySPrY
TV出演時のもの。すいません、最初トレイラーのリンクこっちと間違ってましたm(__)m
一応残しておきます。シナトラの歌マネもしてます。
またまた行って来ました、国立文楽劇場。
今回も3列目だが、1/7に比べると数席ぶん端の方に寄ってたので前ほどイイ席とはいえない。家族三人分とったから、一人分でとろうとするよりイイ席とるのは難しい(^^;)
まあそれでも、このくらいの列だと、オペラグラスなしでも結構OKなのがよろしい。
しかしいつか、中央のシマの5列以内に座って見て見たいものだ…
多分それがベストなのではないでしょうか。
中央列の最前列、となると、字幕は見にくいかもしれんので最前列にはこだわらず。

最初は、短い「団子売」。
お臼(うす)、杵造(きねぞう)という夫婦者が団子を作って売り歩き、めでたい歌詞で踊る。
そのまんまやん!という名前だが、意外にもお若いイケメンカップルだったので驚いた。
めでたいが、ちょっとエロい歌詞なような気も…夫婦円満とかもテーマなのねきっと。

次が「ひらかな盛衰記」より"松右衛門内の段""逆櫓の段"。
…盛衰記とは源平盛衰記。これも初めて見る演目です。前半は、巡礼の旅に出た先で捕物騒ぎに巻き込まれ、幼い孫槌松を他人の子と取り違えたまま連れて帰宅せざるを得なかった老船頭権四郎と娘のところへ、「うちの若君(実は故・木曽義仲の子だった)を連れ戻しに来ました」と一人のお女中が訪ねてきて…という話。老人の話はくどくどしいし、序盤はあまり盛り上がらなく感じたが、孫は若君と間違われて死んだと知らされて(しかも割と気づかいなしな態度で)、悲しみと怒りを爆発させるあたりで目がさめました。
…これはクレーム対応研修にもなるような案件でありますな。老人の話がくどいのはリアリズムかもしれん。
しかし、そのあと急に出てきた入り婿(但し死んだ子は前夫の息子で血の繋がりはなし)が、「実は、我こそ義仲の家来・樋口次郎兼光!槌松は我が忠義のために立派に死んだのだ!」と叫ぶと、権四郎も「知らない間に武士の親になっていたのなら、忠義のためで仕方がない」と、納得して気持ちを押さえてしまうのには呆然としました。えー江戸時代の人ってそれでいいの!?

後半では、義仲を討った義経の乗る軍船の船頭に化けて主君の仇をと目論んでいた樋口と、阻もうとする梶原景時の対決で、勇壮な船漕ぎあり、船頭たちの大乱闘あり、とダイナミックなアクションや舞台作りが面白く、加えてラストでは、権四郎の機転で若君は逃げのびるが、樋口は若君の件では安堵しつつも捕縛される、という、ある意味納得の落とし所で満足して終了。
…しかし、3人の人形が大きな櫂をふりかぶって打ち合うのって、背後で人形遣いさんたちが9人も必死で動き回っているんだなあ。コンビネーションの凄さに感動します…

最後は「本朝廿四孝」より"十種香の段""奥庭狐火の段"。
これは三浦しをんさんが「華やかで初心者に超オススメ」と書いていたので、今回一番の期待作でした。
幕が開いた時点で、文字通りとても華やかな"上杉家のお姫様の住むお屋敷"の舞台美術にまずウットリ。夏の「曽根崎心中」のあとは「仮名手本忠臣蔵」、新春公演第一部は「義経千本桜」のすし屋と「増補大江山」の戻り橋の先の小屋、そしてさっきは船頭の家、と、割と地味系の建物が続いたからなあ。
その中央にデーンと立ってる美青年、蓑作こと勝頼がまた浅葱にサーモンピンクと銀、という何ともラブリーファンシーな綺麗な色目、左隣の部屋の越元濡衣も、黒衣ながらゴールドが入って華がある、右の部屋では派手な朱色のうちかけに多段構えのキラキラ簪の八重垣姫。

…うーん、もはや少女漫画の世界ですわ、この華やかさ。(左右対称の舞台は、今回の席からでは遠い方の部屋がちょっと見えにくくて残念でしたが…)
というわけで、最初からノリノリな気分で見てしまいました。恋にとても前向きな八重垣姫、若さ(幼さ)と無垢な色っぽさがムチャクチャ可愛いですし。「可憐」という言葉がピッタリ。死んだと聞かされた婚約者にソックリな蓑作(実は本人)を見て浮足立ち、バタバタしている癖して品はあるし。ああもぅ、キャラクターまでかなり少女漫画。後半では諏訪明神のお使い・白狐が大活躍。この狐がまたなかなか可愛い。八重垣姫は窮地にある恋人を追って、白狐に憑かれることで人には不可能な凍結諏訪湖渡りを果たすのでした。

一瞬で白い衣装に変身し、狐っぽい所作で飛びまわる後半(次の段)の姫は、前半の吉田蓑助さんでなく王子様、いやさ蓑作を遣っていた桐竹勘十郎さんがこなしていましたが、スピード勝負なので少しお若い勘十郎さんに代わったということなのかな?
勘十郎さん、白狐をものすごい速さで跳ねまわらせていましたし、人形遣いさんて凄いなあ…

場内は、入った時はあれれ、7割くらいしか入ってない??といぶかしんだのに、「本朝廿四孝」の時には9割埋まっていたような。配役表を見ると、蓑助さん、三味線の鶴澤清治さんと、この演目に人間国宝が二人集中して入っていたからそのせいかもですね。4時から入るのは無理だけど、最後の「本朝…」だけでも観るから席抑えとこう、とか考えるファンもいるのかも。住大夫さんはこの"第二部"の演目には出てないし…。

なんだか、ちょっとずつ人形遣いさんたちの顔、覚え始めました。楽しくなって来ました。
(なんだか左寄りの席ばかりとれるので、語りや三味線の大夫さんはまだまだです)

物語については、並行してまた橋本治「浄瑠璃を読もう」を読んでいたので、舞台にない部分についても知識を得て、思う事は多かったです。
「ひらかな…」も「本朝…」も、特に後者の、上演されてない他の段を知っていれば分かるあまりに複雑な設定には笑ってしまいました。「浄瑠璃を…」は初心者にもかなり面白く興味深く読める名著。オススメ!ミーハーな表現をちょこっと混ぜてとっつきやすくしながら、かなり突っ込んだ分析も楽しめる逸品です。さすがは橋本さん…


終わってからは、なんばパークスの中の店で御馳走たべて帰りました。
バースデー・イヴだったから(*^^*)
しゃーわせ…
児玉数夫著。

アメリカ国内での新聞や雑誌広告、ポスターなどあれやこれや。
アドグラフィックが主だがコラム部分もあり。
日本での知名度と違った感覚のコレクションになってるのが新鮮。
クラシック好きならほっこりできます(*^^*)

ついに風邪(近頃はやりのハラに来る奴)にちょっとつかまって、病院にかけつけてとりあえずもたせてます。
月曜まで休めないからなー(棒読み)
浅井ラボ著。
シリーズ番外短編集で、ジオルグ事務所にいた頃の若き日のガユス。
って本編でもそれなり若いけど…

スニーカー版に書き下ろしや修正も加わってるようでいっそうぶあつい。面白いけど、やっぱりジオルグ事務所最後の日ってちゃんと語られない…。
もうそろそろ、何をどうガユスが裏切ったり(あるいは不可抗力だったり)クエロに憎まれたり、その割にはギギナが仲悪いながらも相棒化しているのは何故なんだという謎を解いてくれてもいいと思うんだけどさ…

「破城槌」は、とんでもない大軍相手に小数での籠城戦、玉砕の危険をおかして援軍のため時間をかせぐ。ちょっと「アラモ」を思い出させられる一場面も(*^^*)

燃え尽きた

2013年1月20日 日常
今日、ちょぃと大変なシゴトが終わった。
各種反省点は多々あったが、イベントなので、それなりのお客さんが入ってくれたので、もうとりあえずそれが救い。ヨカッタ…
泥縄なワタシを支えて下さったみなさま、ほんとにありがとうございました…
(と、絶対見ていないだろうけど手を合わせて唱えておく)

この数日今日の準備で気を取られていて、帰ってから「ああっコレをやっておいてなかった!」とガクゼンとする別件もあったけど、今日は寝る。後片付け中、めまいがしてきて死ぬかと思ったもん(そんなの人に見られたら恥ずかしいから、しばし物陰でしゃがみこんで何とか堪えたが)。まあ貧血な時期だったし(爆)

イイ年なんだから、アドレナリンだけで何でも乗りきろうとするのはもう控えないとな~
平均睡眠時間が6時間切ってちゃ早く老けるかも。反省。
二日休みたいけどまあ仕方ない…
二日休みたいけどまあ仕方ない…
10時半までは寝た。まあ回復。ちょっと実家へ顔を出し(中学生のムスコも一緒に来てくれた。祖母孝行なやっちゃ!)、道中の車内でPCで少し仕事をして、夕方にはもうバテ始めていたし、タップのレッスンはあきらめた。今週は仕方がない。次の週末にしよう…

明日提出しないといけない宿題があるから…(でもまだ出来てない!)

うーん、もう一日、休みがほしいよー。
でもまあ木曜に、休みが入ってる。この日はひたすら家でだらだらするぞ。
録画のアレコレも見るぞ。
でもまず今夜を乗り切らなきゃ、だめだなあ(^^;)

ところで、行きがけ、大阪駅のリニューアル・エキマルシェに出来たプレッツェルの店「AuntieAnne’s アンティ・アンズ」に入ってみた。
去年の夏ドイツで食べた、本場モノのプレッツェルと比べて見るべし!
でも、本場のソレは、「おつまみ」としか言いようがない程しょっぱかったしカリッと堅めだったが、ここのは比較的ソフトで塩味のスタンダードタイプですらほのかに甘みがあった。別物だ。ただし、シナモンシュガープレッツェルはお菓子としておいしかったし、スタンダードな塩味プレーンなプレッツェルにつけると「塩キャラメル味になりますよ」てんで100円プラスで添えたキャラメル味のディップ、これも美味だった。少し残ったので未練がましくそうっと持って帰って、塩味のリッツクラッカーにつけて食べてみると、これもなかなかよろしい。

まあ、またドイツにいかないとほんとにしょっぱいプレッツェルなんか無いかもなあ。多分日本人は、プレッツェルに本気の塩気は要求していないのではないだろうか。私も別にこの甘めのプレッツェルに文句はない。これはこれで悪くないので、そのうちまた一度、テイクアウトしてみてもいいかな~。別のディップも試そうかな♪

それにしてもプレッツェル。これを見るたび、メル・ブルックスの「プロデューサーズ」を思い出す人間は私だけではないと思う…
榊一郎著。

まったり続いて四巻目。あと一息盛り上がらないが、アカリの終始一貫したハズレ発言は嫌いじゃない。
ゆるく笑いながら読み進んでいる。シリーズもののお約束?偽物登場の巻。

明日は休みだ!本気で一日だらけてすごすぞ!
ひとりでだらだらだらだらだらだら…
月曜見れなかったから、映画も見るぞ。こんどこそ♪
1997年、バリー・ソネンフェルド監督作品。スティーヴン・スピルバーグ総指揮、も付記すべきなのか?SFだし。

「宇宙人ポール」を楽しんだところなので録ってみた。予備知識はろくになし(UFO・宇宙人関係を扱うダークスーツの謎組織、という都市伝説は勿論知ってるけど。「宇宙人ポール」もこの世界観にのっとってるよね)。

冒頭、密入国者の一団が官憲に摘発されるところで、黒スーツのK(トミー・リー・ジョーンズ)と先輩のDの二人組登場。テキパキと密入国者の中から宇宙人を摘発したり目撃者の記憶を消したりの活動状況がテンポよく、ユーモアと、ちょっとだけペーソスもまじえて紹介される。
さて、いきなり場面は変わって、NYで不審者追跡中の警官ジェームズ=J(ウィル・スミス)。相手の人間離れした逃げっぷりに仰天しつつ(実は宇宙人だったし!)、根性で追っかけまくる…。そんな彼は間もなくKにスカウトされて、地球を訪れる宇宙人の監視や調整を行う秘密組織「メン・イン・ブラック」へ。K&Jの新コンビは地球の存亡をかけた大事件に遭遇する…

冒頭から、かなりトボけたコメディタッチだったので、少し驚いた。トミー・リー・ジョーンズは若い頃からあまり好きなタイプではなかったが、だいぶ渋く(シワだらけに)なった上にそれを逆手にとるようにコミカルな味がまぶされているストーリーなので良かった。ウィル・スミスは結構若くて、なんだか顔もふっくらとかわいらしい。エリートじゃないけど、体力根性だけでなく、案外頭も使うし他人への思いやりも見せるし(特に記憶操作がらみで)、いい役だなあ。上手に眉を吊り上げられるのも気に入った(ごく稀にだが)。
ヒロイン?の女性検視官(リンダ・フィオレンティーノ)も、キビキビしていてカッコいい。何度も記憶を操作されちゃうのが笑ってしまうが…

ああ、あと、猫!猫が可愛かった。新しい御主人様はできたのだろうか…

SFを読むのは好きだが、特撮には興味がない。こういう、料理の仕方で軽妙に見せるSF映画が好きだなあ。
敵エイリアンがグロいが、笑いもアクションも、かなり楽しめた。元はアメコミらしいが、ユーモアがお子様向けになりすぎてないし、長すぎないのもいい。エンディングもスッキリ、しみじみ。

2も放映されたら録ろうかなあ。でも、こういう、着想で見せるお話は、たいがい1作目が一番いいんだよね(笑)
てへ。
買っちゃった…(*^^*)

中古で、安かったから~(定価は勿論Amazon価格でもとても辛いですが、もっと安かった♪オークションだし)

やっぱりオンナのストレス解消はショッピングに限るよね(違)。

録画したものや買ったもの、まだまだ溜まっているのに7枚組はアレかもだが、心の支え。
画質はあまり期待できないような予感がするが、まあいいや。海外盤なら安く出てそうだが、やっぱ字幕が欲しい…
エロール・フリン×2(うち+デヴィッド・ニーヴン×1)、ケーリー・グラント×1、ジェームズ・キャグニー×1、クロード・レインズ×1(あえてハンフリー・ボガードとは書かない私)。
この5枚でもうおなかいっぱいです。
http://www.allcinema.net/prog/show_dvd.php?num_sid=829239

ちなみに、最近「世界の航空戦争映画 DVD-BOX 名作シリーズ7作セット」てのも出てる。
こちらは、7作中、エロール・フリン×1、ケーリー・グラント×1、だけなので、まあいいかと思ってます。フリンの「戦場を駈ける男」だけは、昔TVで見てそれなりに楽しかったので、単品発売分が安く入手できそうならコレだけ買ってもいいかなーと思ったりしますが…
…でも、もしかしたら、TV録画したVHSが屋根裏のどこかに残っているかも…???

http://books.rakuten.co.jp/rb/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%88%A6%E4%BA%89%E6%98%A0%E7%94%BB-DVD-BOX-%E5%90%8D%E4%BD%9C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA7%E4%BD%9C%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC-4944285023834/item/12010015/

犯人は誰だ

2013年1月25日 映画
犯人は誰だ
犯人は誰だ
犯人は誰だ
1939年、サム・ウッド監督作品。モノクロ。

原題が“Raffles”。E・W・ホーナングの書いた、紳士泥棒ラッフルズの冒険譚は、噂は聞いているものの実際に読んだことはない(“セイント”と違って)。が、何度も映画化・TV化されている本国では有名なネタであるし、ラッフルズを演じるのが若き日のデヴィッド・ニーヴンとあっては、これを見ずにはおらりょうか!
ただしコレ、日本じゃDVD化されてない(海外でもあまり見掛けない)。そこで、レアな日本版VHSをオークションで落札してしまった!
DVD時代に見るとかなり悲しい画質だが、元々かなり古い映画だし仕方がない…

クリケットの名選手として知られたチャーミングな紳士ラッフルズ(ニーヴン)は、趣味と実益を兼ねた宝石泥棒でもある。義賊的行為を楽しむこともあれば、経済的必要に応じる場合も…だが、旧友の妹グウェン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)との結婚を考えるようになった彼は、泥棒稼業から足を洗う決心をした。ところが、グウェンの兄バリー(ダグラス・ウォルトン)を助けるため、ラッフルズは「あと一度だけ」と、メルローズ卿夫人(デイム・メイ・ウィッティ)の首飾りを盗む計画をたてる。しかし卿の屋敷では、有能なマッケンジー警部(ダドリー・ディッグス)が目を光らせていた…

長さはわずか72分だが、ロマンティックでノスタルジックな雰囲気にあふれた、サスペンス・コメディの佳品。ニーヴンはあくまでもスマート、ただしまだかなり若くて可愛らしい(クリケット場面の躍動するほっそりした肢体にはウットリ(笑))。デ・ハヴィランドもあくまでも可愛く女らしい。兄役のウォルトンまでかなりスマートに上流階級の魅力的なダメ青年を演じている。デイム・メイ・ウィッティらお貴族サマたちの存在感や、海千山千の警部ら脇を固めるメンツも手堅く、ああ、こんな映画はもう出来まいなあ…絶滅してるよなあこんな人たち。

アステアの自伝だったか、近所に住んでた売れる前のニーヴンと出会って一緒にテニスを楽しんだりするくだりがあるが、「こんなチャーミングな青年がいつまでも売れないわけがない」と出会った時から確信していたらしい。俳優としてのニーヴンの旬は50年代で完全にオジサマ化してからだと思うが、それでも若い頃の彼の、邪気のない可愛らしさにはまた格別の味があります(*^^*)

警部や他の泥棒との駆け引きの描写も、古めかしいながらも面白く目が離せない。終盤のまとめかたにちょっと疑問が残るのが惜しいが、ヴィクター・ヤングの甘いワルツにのせて、いーい感じで“古き良き英国”を楽しませてくれた、気持ちの良い小品でした。
気分がいいのでオマケして★4.
ノスタルジック英国趣味所持者以外の人は、あまり期待しすぎないように…

落札して良かった~
(VHSデッキを修繕に出したり色々あって、落札してからかなり時間がたってましたが…)
1955年、ヴァレンタイン・デイヴィス監督作品。カラー。

『スイングの王様』ベニー・グッドマンの半生を描く。貧しいユダヤ系の大家族に生まれ育ち、下町の音楽教室でクラリネットを学んだが、期待されたようなクラシックの演奏家にはならず、ジャズに夢中になりバンドを結成する。
「グレン・ミラー物語」とか、バンドリーダー)の伝記映画は結構多いけど、グッドマンさん存命中の制作だしドラマチックな事件はあまりないし、穏当にさくさくと、大成功への道が描かれる。グレン・ミラーのジェームズ・スチュアートやレッド・ニコルス=「五つの銅貨」のダニー・ケイとかのようなスターじゃなく、顔が似てるだけ?のスティーヴ・アレンが主演でとても地味だが(その代わり恋人がドナ・リード)、グッドマンの曲はガンガンガンガンかかるので、スイング・ジャズに好感さえ持てれば、そこそこ楽しめる。本人&グッドマン楽団が演奏の吹き替えをしてる上、ライオネル・ハンプトンとかハリー・ジェームズとか、ホンモノのジャズマンが一杯出てるし、暗くならないしテンポはいい(中身はないが)。結構一気に見ちゃいました(*^^*)

演奏会シーンでは、若者だけでなくご年配の紳士淑女まで次第に音楽に引き込まれ、トントンとつま先でリズムを取り始めてしまうのだが、おんなじようにビデオデッキの前でついついトントン、リズムをとりながら視聴。図書館にあった古いVHSなので画質は酷いが、それがまったく気にならない。音楽がいいからか、ドラマがどーでもいい出来だからか、そこんところは追及しすぎないように(笑)

高校生の頃、グッドマンとトミー・ドーシーのヒットナンバー集みたいなLPレコードを一枚ずつ持っていただけだが、スイング・ジャズは楽しいな~。
井上 堅二著。
コンマ以下がついてるのは番外短編集。
前作はかなり評判が悪かったようだが(私は特に何とも思わなかったが…)、これは前作とあまり関係なくお気楽短編4連発なので、誰にでも薦められるでありましょう。あとがきに「いよいよ終盤、次巻はラストエピソード」とあったので、そっちがちょっと淋しいな~(^^;)

いつものとおり、楽しく読めました。

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