1955年、ヴァレンタイン・デイヴィス監督作品。カラー。

『スイングの王様』ベニー・グッドマンの半生を描く。貧しいユダヤ系の大家族に生まれ育ち、下町の音楽教室でクラリネットを学んだが、期待されたようなクラシックの演奏家にはならず、ジャズに夢中になりバンドを結成する。
「グレン・ミラー物語」とか、バンドリーダー)の伝記映画は結構多いけど、グッドマンさん存命中の制作だしドラマチックな事件はあまりないし、穏当にさくさくと、大成功への道が描かれる。グレン・ミラーのジェームズ・スチュアートやレッド・ニコルス=「五つの銅貨」のダニー・ケイとかのようなスターじゃなく、顔が似てるだけ?のスティーヴ・アレンが主演でとても地味だが(その代わり恋人がドナ・リード)、グッドマンの曲はガンガンガンガンかかるので、スイング・ジャズに好感さえ持てれば、そこそこ楽しめる。本人&グッドマン楽団が演奏の吹き替えをしてる上、ライオネル・ハンプトンとかハリー・ジェームズとか、ホンモノのジャズマンが一杯出てるし、暗くならないしテンポはいい(中身はないが)。結構一気に見ちゃいました(*^^*)

演奏会シーンでは、若者だけでなくご年配の紳士淑女まで次第に音楽に引き込まれ、トントンとつま先でリズムを取り始めてしまうのだが、おんなじようにビデオデッキの前でついついトントン、リズムをとりながら視聴。図書館にあった古いVHSなので画質は酷いが、それがまったく気にならない。音楽がいいからか、ドラマがどーでもいい出来だからか、そこんところは追及しすぎないように(笑)

高校生の頃、グッドマンとトミー・ドーシーのヒットナンバー集みたいなLPレコードを一枚ずつ持っていただけだが、スイング・ジャズは楽しいな~。

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