ジーヴスとねこさらい (ウッドハウス・コレクション)
2013年2月1日 読書
P.G.ウッドハウス著。
ウッドハウスが存命中に完成させた最後のジーヴスもの、とのこと。
ウッドハウス・コレクションもついにここまで来ましたか…
静養?のため田舎にのんびりしに来たら、例によって、意にそまぬ女の子(美人だが高圧的なのがお約束)と婚約するハメになりかけるバーティ。
「あなたは私に夢中なのよね!」と決めつけられることの多いバーティだが、そのテの誤解をとくことは騎士道精神にもとる…と、ついつい拒絶できずに困り果てるはいつものこと。四面楚歌となるのもいつものこと。そしてジーヴズの頭脳と情報収集力がなければスープの中から脱出はできない…というのもいつものことだが、今回はいつになく?エンディングでは自分自身の判断で、なかなかカッコよい采配を決めてみせます。
…バーティの成長にほろりとするなあ。バーティだって成長するんだなあ(鬼)
それともジーヴズにいつものキレが、いつもより少ないということなのか?
いやいや、ご主人様にたまには華を持たせたということでしょうか。
…やっぱり最後だからなのか…
国書刊行会&森村たまきさん、御苦労さまでした。
ちょっと森村訳は癖があるかなーとも思うけど、日本語でウッドハウスがずらりと並べられる時代が来た、というのは素晴らしいことですから…
ウッドハウスが存命中に完成させた最後のジーヴスもの、とのこと。
ウッドハウス・コレクションもついにここまで来ましたか…
静養?のため田舎にのんびりしに来たら、例によって、意にそまぬ女の子(美人だが高圧的なのがお約束)と婚約するハメになりかけるバーティ。
「あなたは私に夢中なのよね!」と決めつけられることの多いバーティだが、そのテの誤解をとくことは騎士道精神にもとる…と、ついつい拒絶できずに困り果てるはいつものこと。四面楚歌となるのもいつものこと。そしてジーヴズの頭脳と情報収集力がなければスープの中から脱出はできない…というのもいつものことだが、今回はいつになく?エンディングでは自分自身の判断で、なかなかカッコよい采配を決めてみせます。
…バーティの成長にほろりとするなあ。バーティだって成長するんだなあ(鬼)
それともジーヴズにいつものキレが、いつもより少ないということなのか?
いやいや、ご主人様にたまには華を持たせたということでしょうか。
…やっぱり最後だからなのか…
国書刊行会&森村たまきさん、御苦労さまでした。
ちょっと森村訳は癖があるかなーとも思うけど、日本語でウッドハウスがずらりと並べられる時代が来た、というのは素晴らしいことですから…
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アサヒ クリーム玄米ブラン キャラメルandフルーツ
2013年2月1日 日常 コメント (2)
体重は気にしているし、昨年春からいっそう夕飯の時間等が仕事の都合で不規則になってきたし、そもそも仕事中にゴハンらしいゴハンを食べる暇がない時もあるし、で、カロリーメイトとお菓子の中間くらいのものを、机の引き出しに“保険”として入れている。
ちょっと前まで一番気に入っていたのは「GAZUN」のブルーベリーチーズ味だが、なぜかバナナ味に切り替わってしまって(私があんなに高く評価していたのに!)、もはや手には入らない。やれやれ。
「クリーム玄米プラン」は、種類がかなり多く、レモンタルト味やアップルタルト味はまあまあ程度に思っていた(ごくたまに食べていた)が、去年の秋ごろ“期間限定・コンビニ限定”として売り出された『キャラメル&フルーツ』味は、特別。ダントツで美味であった。
この種類だけ、ブランビスケット部分にドライフルーツが練り込まれているのだ。クリームもくどすぎないキャラメル味で、ビスケットとクリーム双方に華のある傑作!(玄米クリームブランの中では)。すっかりリピーターになってしまった。
が、コンビニ限定なので、定価の150円+税からたいして割引されることはない。
そんな中、48個で5760円(税込)、というお安いセットをネットで見かけた。
なんと、1個120円ポッキリである。
…つい買ってしまった…
バカでしょうか?
でも、たぶん、市場からなくなってからも、しばらくは食べられるんじゃないかと思うし…
1年はもつもんなあ。今、週に2個くらいは消費してる。
このペースがそのまま続いたら、48個は半年でなくなるからね…
とにかく“期間限定味”って、気に入ってもすぐ手に入らなくなっちゃうから悔しいんだよね。
ついこないだも、ローソンで買って食べて凄ーく気に入った鯛飯おにぎりが、あっという間にまた売り場から消えてしまった~(涙)
鯛飯、かむばぁ~っく!!
ちょっと前まで一番気に入っていたのは「GAZUN」のブルーベリーチーズ味だが、なぜかバナナ味に切り替わってしまって(私があんなに高く評価していたのに!)、もはや手には入らない。やれやれ。
「クリーム玄米プラン」は、種類がかなり多く、レモンタルト味やアップルタルト味はまあまあ程度に思っていた(ごくたまに食べていた)が、去年の秋ごろ“期間限定・コンビニ限定”として売り出された『キャラメル&フルーツ』味は、特別。ダントツで美味であった。
この種類だけ、ブランビスケット部分にドライフルーツが練り込まれているのだ。クリームもくどすぎないキャラメル味で、ビスケットとクリーム双方に華のある傑作!(玄米クリームブランの中では)。すっかりリピーターになってしまった。
が、コンビニ限定なので、定価の150円+税からたいして割引されることはない。
そんな中、48個で5760円(税込)、というお安いセットをネットで見かけた。
なんと、1個120円ポッキリである。
…つい買ってしまった…
バカでしょうか?
でも、たぶん、市場からなくなってからも、しばらくは食べられるんじゃないかと思うし…
1年はもつもんなあ。今、週に2個くらいは消費してる。
このペースがそのまま続いたら、48個は半年でなくなるからね…
とにかく“期間限定味”って、気に入ってもすぐ手に入らなくなっちゃうから悔しいんだよね。
ついこないだも、ローソンで買って食べて凄ーく気に入った鯛飯おにぎりが、あっという間にまた売り場から消えてしまった~(涙)
鯛飯、かむばぁ~っく!!
WOWWOWで去年録画していた英国クラシック映画の一本。
原題が、’I Know Where I’m Going !’
1945年、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作品。モノクロ。
ジョーン(ウェンディ・ヒラー)は子どもの頃から、「自分が欲しいものが何かちゃんと分かっており、一途に邁進する娘」だった。親にも相談せず独力で玉の輿(父親ほどの年の会社社長)をつかみ、結婚式のためスコットランドの島の彼の別荘へと向かうが、荒天のため海を渡れず、近くの港に何日も滞在するはめになって…
一直線にハイハイする赤ん坊が妙齢の勝気なお嬢さんになるまで、の皮肉めいたナレーションと映像がアヴァンタイトルとなり、途中でクローズアップされる看板や扉にキャスト・スタッフの名前が書かれている。凝ったコミカルなクレジットタイトルだが、物語本編は、特に笑いを取りに来てはいない。
中産階級出のドライなモダン・ガールのヒロインは、寝台車で見る夢からすると、婚約者に惚れこんでというより「社長夫人になること」が望みな様子。但し、待っても待っても婚約者は画面になかなか登場しないし、彼についてヒロインの口から語られることは殆どない。島の人間からチラリと揶揄的に語られる程度だ。
「待つこと」しか出来なくなったヒロインは、地元出身の海軍将校トークィル(ロジャー・リヴゼイ)の控えめな案内により、スコットランドの自然や、素朴な土地の人々と触れ合いながら天候回復を待つのだが、次第に焦りを覚え始めて、無理な渡海を試みる…。内面描写を排した、不親切(笑)な語り口の映画だが、スコットランドの荒々しい自然が美しすぎて、普通とうとつに感じるであろうヒロインの回心にありえない説得力が生まれているというフシギな映画だった。土地に対する愛情を隠さない素朴な人々の暮らしにも、ヒロインの心を揺さぶる魅力がにじんでいる。英国人てだいたい田舎を大事にするんだよね。それも、田舎だからイイ人とかいうことでなく、頑固さやひねくれぶりも合わせて田舎と「田舎の生き方」を尊重していると思う。
ドライな娘からエンディングでのしっとり感へと急変するウェンディ・ヒラーもさすがに上手いというべきか。細身で、一重瞼と高い頬骨の地味目なルックス。まさに英国版キャサリン・ヘプバーンてな感じですね。それをひたすら受けの芝居で包むリヴゼイもいたって地味なルックスだけど、終わってみると立派なヒーロー…。しかも映画の半分は、キルトはいてます。いや大したことではないんですが…
ギリギリまで絞りに絞った、90分ちょっとの短さが丁度いい感じの演出でした。
それにしても、モノクロなんだけど、自然が凄すぎる。クライマックスでは欧州髄一の大渦巻に飲み込まれそうになる危機も。
ちょっと鳴門の渦潮を見に行った時のことを思い出した。いやそれよりも!!
荒涼とした、しかし野趣あふれる美しさの自然、霧にけぶる鄙びた港、風雪に耐えて残った風情のちっぽけな古城たち。素晴らしい。そして実は私、ン十年前に夫と短い英国旅行をした際、スコットランドに列車で行って、西海岸のマレイグから船でスカイ島に渡ったこともあるのですが、序盤のヒロインの旅の風景には、思わず「うおおおおお!」と吠えまくりましたね。な、懐かしい~!(そしてモノクロなのがかえって美しいという、この映画の映像の素晴らしさ。曇り空でも、リアル曇り空より「美しく撮影された曇り空」のほうが更に魅力的なんだよね…。スコットランド、曇ってる時は容赦なく暗いですからねー…スカイ島では好天に恵まれて、ピカピカに明るい魅力も堪能しましたが)
私が生まれる前の映画というのに、あまり夜行列車の雰囲気が変わっていないのにも苦笑しますが、映画の婚約者のいる島も、スカイ島と同じヘブリディーズ諸島。すぐ近場じゃないか。おんなじような感じなのも無理はない。あああ、あとで、地図とアルバムを見直してみよう!
英国、特にスコットランドに愛や憧れを抱く人には絶対のオススメ映画です。
魚臭い田舎の港町、ずんぐりと素朴なシルエットの緑深い山と谷…けれども何ともいえない魅力があるスコットランドの、大自然と頑固な暮らしに敬意を表して★4!
原題が、’I Know Where I’m Going !’
1945年、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作品。モノクロ。
ジョーン(ウェンディ・ヒラー)は子どもの頃から、「自分が欲しいものが何かちゃんと分かっており、一途に邁進する娘」だった。親にも相談せず独力で玉の輿(父親ほどの年の会社社長)をつかみ、結婚式のためスコットランドの島の彼の別荘へと向かうが、荒天のため海を渡れず、近くの港に何日も滞在するはめになって…
一直線にハイハイする赤ん坊が妙齢の勝気なお嬢さんになるまで、の皮肉めいたナレーションと映像がアヴァンタイトルとなり、途中でクローズアップされる看板や扉にキャスト・スタッフの名前が書かれている。凝ったコミカルなクレジットタイトルだが、物語本編は、特に笑いを取りに来てはいない。
中産階級出のドライなモダン・ガールのヒロインは、寝台車で見る夢からすると、婚約者に惚れこんでというより「社長夫人になること」が望みな様子。但し、待っても待っても婚約者は画面になかなか登場しないし、彼についてヒロインの口から語られることは殆どない。島の人間からチラリと揶揄的に語られる程度だ。
「待つこと」しか出来なくなったヒロインは、地元出身の海軍将校トークィル(ロジャー・リヴゼイ)の控えめな案内により、スコットランドの自然や、素朴な土地の人々と触れ合いながら天候回復を待つのだが、次第に焦りを覚え始めて、無理な渡海を試みる…。内面描写を排した、不親切(笑)な語り口の映画だが、スコットランドの荒々しい自然が美しすぎて、普通とうとつに感じるであろうヒロインの回心にありえない説得力が生まれているというフシギな映画だった。土地に対する愛情を隠さない素朴な人々の暮らしにも、ヒロインの心を揺さぶる魅力がにじんでいる。英国人てだいたい田舎を大事にするんだよね。それも、田舎だからイイ人とかいうことでなく、頑固さやひねくれぶりも合わせて田舎と「田舎の生き方」を尊重していると思う。
ドライな娘からエンディングでのしっとり感へと急変するウェンディ・ヒラーもさすがに上手いというべきか。細身で、一重瞼と高い頬骨の地味目なルックス。まさに英国版キャサリン・ヘプバーンてな感じですね。それをひたすら受けの芝居で包むリヴゼイもいたって地味なルックスだけど、終わってみると立派なヒーロー…。しかも映画の半分は、キルトはいてます。いや大したことではないんですが…
ギリギリまで絞りに絞った、90分ちょっとの短さが丁度いい感じの演出でした。
それにしても、モノクロなんだけど、自然が凄すぎる。クライマックスでは欧州髄一の大渦巻に飲み込まれそうになる危機も。
ちょっと鳴門の渦潮を見に行った時のことを思い出した。いやそれよりも!!
荒涼とした、しかし野趣あふれる美しさの自然、霧にけぶる鄙びた港、風雪に耐えて残った風情のちっぽけな古城たち。素晴らしい。そして実は私、ン十年前に夫と短い英国旅行をした際、スコットランドに列車で行って、西海岸のマレイグから船でスカイ島に渡ったこともあるのですが、序盤のヒロインの旅の風景には、思わず「うおおおおお!」と吠えまくりましたね。な、懐かしい~!(そしてモノクロなのがかえって美しいという、この映画の映像の素晴らしさ。曇り空でも、リアル曇り空より「美しく撮影された曇り空」のほうが更に魅力的なんだよね…。スコットランド、曇ってる時は容赦なく暗いですからねー…スカイ島では好天に恵まれて、ピカピカに明るい魅力も堪能しましたが)
私が生まれる前の映画というのに、あまり夜行列車の雰囲気が変わっていないのにも苦笑しますが、映画の婚約者のいる島も、スカイ島と同じヘブリディーズ諸島。すぐ近場じゃないか。おんなじような感じなのも無理はない。あああ、あとで、地図とアルバムを見直してみよう!
英国、特にスコットランドに愛や憧れを抱く人には絶対のオススメ映画です。
魚臭い田舎の港町、ずんぐりと素朴なシルエットの緑深い山と谷…けれども何ともいえない魅力があるスコットランドの、大自然と頑固な暮らしに敬意を表して★4!
ロジャー・リヴゼイから帆船ロマンあれこれ。
2013年2月5日 映画「渦巻」に主演していた地味な(笑)英国俳優、ロジャー・リヴゼイについてぐぐって調べているといくつか面白いことがわかってきた。
出演作品のひとつに、“Midshipman Easy”(1935) というのがある。
ミジップマン!これは、と思って調べると、フレデリック・マリアットの帆船小説の映画化である。
マリアットは「ピーター・シンプル(ピーター候補生)」くらいしか日本では訳されていないが、ホーンブロワー・シリーズのC.S.フォレスターに先んじる帆船小説の開祖のようなモノなのであった。
リヴゼイ氏はタイトルロールでなく艦長を演じているようだが、見たい!見たいよう!
ちなみに監督はキャロル・リード。後の巨匠、「第三の男」のリードである。
さすが本場英国は帆船モノの扱いが違う…!
(でも、アマゾンとかでは売ってない。Lovingclassics.com の英国版みたいなサイトではDVD-Rをお見かけするのだが…http://www.silversirens.co.uk/margaret-lockwood/midshipman-easy/dvd/)
あと、もうひとつ。
リヴゼイというとわからないが、原綴は、Roger Livesey。
ここでひらめいた。これは…
「宝島」のリブシー先生だ!
リブシー先生の綴りは、Doctor Livesey。おんなじだ。つくづくと、帆船にゆかりの深い俳優さんであったのね…しみじみ。
出演作品のひとつに、“Midshipman Easy”(1935) というのがある。
ミジップマン!これは、と思って調べると、フレデリック・マリアットの帆船小説の映画化である。
マリアットは「ピーター・シンプル(ピーター候補生)」くらいしか日本では訳されていないが、ホーンブロワー・シリーズのC.S.フォレスターに先んじる帆船小説の開祖のようなモノなのであった。
リヴゼイ氏はタイトルロールでなく艦長を演じているようだが、見たい!見たいよう!
ちなみに監督はキャロル・リード。後の巨匠、「第三の男」のリードである。
さすが本場英国は帆船モノの扱いが違う…!
(でも、アマゾンとかでは売ってない。Lovingclassics.com の英国版みたいなサイトではDVD-Rをお見かけするのだが…http://www.silversirens.co.uk/margaret-lockwood/midshipman-easy/dvd/)
あと、もうひとつ。
リヴゼイというとわからないが、原綴は、Roger Livesey。
ここでひらめいた。これは…
「宝島」のリブシー先生だ!
リブシー先生の綴りは、Doctor Livesey。おんなじだ。つくづくと、帆船にゆかりの深い俳優さんであったのね…しみじみ。
イギリス映画“Midshipman Easy”について引き続き調べ中。
原作小説“Mr. Midshipman Easy”については、ネットのあちこちに落ちてて無料で読めます。1936年に書かれた小説なので著作権切れてますし。マリアット、ナポレオン戦争中に英国海軍に入り、艦長にまで昇進した元軍人作家なだけはある。
http://dokolib.com/library/title.php?id=PG006629
目録カード風のレイアウトが素敵です(笑)
http://www.s-twc.com/dlink/index.php?bnum=2013<=1&lp=1&nc=1
こっちだとケータイでも読めるのか。愛想のない体裁だが辞書リンクがついてて便利。
(ガラケーだと辞書リンクは無理だろうな)
しかし「青空文庫」的な著作権切れ無料のコンテンツって、ほんとに身近になったなあ…
原作小説“Mr. Midshipman Easy”については、ネットのあちこちに落ちてて無料で読めます。1936年に書かれた小説なので著作権切れてますし。マリアット、ナポレオン戦争中に英国海軍に入り、艦長にまで昇進した元軍人作家なだけはある。
http://dokolib.com/library/title.php?id=PG006629
目録カード風のレイアウトが素敵です(笑)
http://www.s-twc.com/dlink/index.php?bnum=2013<=1&lp=1&nc=1
こっちだとケータイでも読めるのか。愛想のない体裁だが辞書リンクがついてて便利。
(ガラケーだと辞書リンクは無理だろうな)
しかし「青空文庫」的な著作権切れ無料のコンテンツって、ほんとに身近になったなあ…
ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
2013年2月7日 読書
コニー・ウィリスのタイムトラベルドタバタコメディ、再挑戦。
前回あまりに忙しくなったので(それにこの著者の他の作品に出てきたキャラが出てくるようなので先にそっち読もうとも思ったし)、読み始めたところでいったん手放したこの本。…またムチャクチャ長い話ですしね(笑)
でも今度は、がんがん進めますよ。半分近くまで一気に読みました。第二次大戦中のイギリスへ、研究のためタイムトリップした史学生たち。学童疎開先の田舎で、空襲下のロンドンで、ドイツ軍の追撃を逃れて英仏海峡で、彼らはイロイロと予定外、予想外のピンチに出会いまくって…
防空壕で「happy few」のセリフが出てくるので、おっ♪と、ちょっと楽しくなりました。帆船小説(ボライソー・シリーズ)で何度も使われた言い回し♪
大変カッチョイイ老俳優が…しびれますね~。
前回あまりに忙しくなったので(それにこの著者の他の作品に出てきたキャラが出てくるようなので先にそっち読もうとも思ったし)、読み始めたところでいったん手放したこの本。…またムチャクチャ長い話ですしね(笑)
でも今度は、がんがん進めますよ。半分近くまで一気に読みました。第二次大戦中のイギリスへ、研究のためタイムトリップした史学生たち。学童疎開先の田舎で、空襲下のロンドンで、ドイツ軍の追撃を逃れて英仏海峡で、彼らはイロイロと予定外、予想外のピンチに出会いまくって…
防空壕で「happy few」のセリフが出てくるので、おっ♪と、ちょっと楽しくなりました。帆船小説(ボライソー・シリーズ)で何度も使われた言い回し♪
大変カッチョイイ老俳優が…しびれますね~。
1939年、マイケル・パウエル監督作品。モノクロ。
WOWWOWのパウエル&プレスバーガー特集の録画より、第二弾。
プレスバーガーは脚本のみだが、このコンビ結成第一作だそうな。
1917年、ドイツの軍港キール。任務を終えて帰港したUボート艦長ハルト(コンラート・ファイト)は、副官シュースター(マリウス・ゴーリング)らとホッとひと息つく間もなく、新たな任務を授けられて再び出航する。
ハルトはスコットランドのオークニー諸島(ここに英海軍基地スカパ・フローがある)に密かに上陸し、教師に化けて先に潜入していた女スパイ“ティール”(ヴァレリー・ホブスン)と落ちあう。彼らは英軍の裏切り者アシントン大尉(セバスチャン・ショー)の手引きで、英国艦隊に大打撃を与える罠を張るのだが…
たった82分。
しかし、面白い!そして、びっくりした!
よくこんなタイミングで(WW2前夜)、ドイツ軍人にこんなに感情移入できる戦争冒険映画を作るもんだ…。スパイとはいえ、正々堂々の知恵比べといっていいくらいである。スパイ映画というよりむしろ冒険映画ですコレ。
英国ならでは。「鷲は舞い降りた」とか「脱出航路」とかの、人間的に魅力あるカッコいいドイツ軍人をフィーチャーした冒険小説でメジャーになったジャック・ヒギンズ(イギリス作家。アイルランド系だった気もするが…)を思い出す。「鷲…」のシュタイナ大佐(ジョン・スタージェスによる映画化ではマイケル・ケインが演じた)らは、スパイとして扱われるのは嫌だと英国兵の変装の下にドイツ軍服を重ね着してたりしたが、ハルト艦長もまったく同じメンタリティで、敵地に潜入する癖ドイツ海軍の軍服をしっかり持って来てたりする(いや、ハルト艦長の方が先か…)。
序盤にキッチリ、ハルト艦長と部下たちの家族的ですらある絆が描かれているので、ついハルトを応援してしまうし、二転三転する話がどう転ぶか先が読めなくてドキドキ!いや、さすがにイギリス映画中でのドイツ軍人なんだし彼が大勝利とはいくまいとは思うのだが、こんなにも「ちゃんとした海の男」なんだから…と…。
ハイ、最後までハルト艦長はイイ男でした。
ファィトの演技は多少大時代なところもあったけど。でも英国人から見れば「外国人」の役なんだから、それで構わない、あるいは確信犯でやってるのかも…
チラリチラリと、ニヤリとさせるユーモアもちりばめながら、最後まで手に汗握るサスペンスを維持。陰影の効いた映像、スピーディな場面転換で、古めかしいながら大いに楽しめました。
こういうストーリーはあまり細かく書きたくないので、控えておきます。
セバスチャン・ショーは、なんだか池辺良によく似ていました。
マリウス・ゴーリングはえらく若くてチャラくて可愛らしかったです。
ヴァレリー・ホブスンは、えーともっと後の「カインド・ハート」の時の方が美人に見えました。
オススメ。
特に、英国冒険映画とか英国冒険小説好きには…
WOWWOWのパウエル&プレスバーガー特集の録画より、第二弾。
プレスバーガーは脚本のみだが、このコンビ結成第一作だそうな。
1917年、ドイツの軍港キール。任務を終えて帰港したUボート艦長ハルト(コンラート・ファイト)は、副官シュースター(マリウス・ゴーリング)らとホッとひと息つく間もなく、新たな任務を授けられて再び出航する。
ハルトはスコットランドのオークニー諸島(ここに英海軍基地スカパ・フローがある)に密かに上陸し、教師に化けて先に潜入していた女スパイ“ティール”(ヴァレリー・ホブスン)と落ちあう。彼らは英軍の裏切り者アシントン大尉(セバスチャン・ショー)の手引きで、英国艦隊に大打撃を与える罠を張るのだが…
たった82分。
しかし、面白い!そして、びっくりした!
よくこんなタイミングで(WW2前夜)、ドイツ軍人にこんなに感情移入できる戦争冒険映画を作るもんだ…。スパイとはいえ、正々堂々の知恵比べといっていいくらいである。スパイ映画というよりむしろ冒険映画ですコレ。
英国ならでは。「鷲は舞い降りた」とか「脱出航路」とかの、人間的に魅力あるカッコいいドイツ軍人をフィーチャーした冒険小説でメジャーになったジャック・ヒギンズ(イギリス作家。アイルランド系だった気もするが…)を思い出す。「鷲…」のシュタイナ大佐(ジョン・スタージェスによる映画化ではマイケル・ケインが演じた)らは、スパイとして扱われるのは嫌だと英国兵の変装の下にドイツ軍服を重ね着してたりしたが、ハルト艦長もまったく同じメンタリティで、敵地に潜入する癖ドイツ海軍の軍服をしっかり持って来てたりする(いや、ハルト艦長の方が先か…)。
序盤にキッチリ、ハルト艦長と部下たちの家族的ですらある絆が描かれているので、ついハルトを応援してしまうし、二転三転する話がどう転ぶか先が読めなくてドキドキ!いや、さすがにイギリス映画中でのドイツ軍人なんだし彼が大勝利とはいくまいとは思うのだが、こんなにも「ちゃんとした海の男」なんだから…と…。
ハイ、最後までハルト艦長はイイ男でした。
ファィトの演技は多少大時代なところもあったけど。でも英国人から見れば「外国人」の役なんだから、それで構わない、あるいは確信犯でやってるのかも…
チラリチラリと、ニヤリとさせるユーモアもちりばめながら、最後まで手に汗握るサスペンスを維持。陰影の効いた映像、スピーディな場面転換で、古めかしいながら大いに楽しめました。
こういうストーリーはあまり細かく書きたくないので、控えておきます。
セバスチャン・ショーは、なんだか池辺良によく似ていました。
マリウス・ゴーリングはえらく若くてチャラくて可愛らしかったです。
ヴァレリー・ホブスンは、えーともっと後の「カインド・ハート」の時の方が美人に見えました。
オススメ。
特に、英国冒険映画とか英国冒険小説好きには…
さらば愛しきサスペンス映画
2013年2月10日 読書
川本三郎・逢坂剛著。対談集。
「ノワール」ってだけでは語りきれない、だから「サスペンス」。
このスタンスは割と私好みです。
ノワールだけじゃ、私は物足りない。むしろ冒険映画やミステリ映画のほうが好きかも。
そして、ウィドマーク・ファンとして有名な逢坂氏なので、ちょこちょこウィドマーク様の名前もあがるのもいい感じ。
ぼちぼち、拾い読みっぽい感じで読んでます。
「映画評論家」ではない逢坂剛が入っている分、あまり評論的に深くなりすぎなくて気楽に読めていいです。「たかが映画じゃないか」の山田宏一×和田誠コンビの名対談の深み高みには達していないけど、クラシック映画への熱い思いはあります。
新刊だけに去年一挙にイギリスクラシックサスペンス映画をどかんとワンコインで出したKEEPのDVDの話まで出てきて、やっぱり「サスペンス」となるとイギリス映画も外せないよなっ!、と思いました。
ノワール、というとあまり英国的じゃなくなっちゃうしねえ。多分、ノワールというと閉塞的で救いのない物語で、情感や情念に訴えるところが大きいから。その点イギリス人気質というのは、諦念&情念よりは挑戦&頭脳戦を選ぶのではないかと思う(英国小説や映画のカラーからすると)。私も、そういう話のほうがホントは好き(笑)
時たまだったら、ノワールのどんよりした美学も楽しみますけどね。
ただこの本、…どうも剛爺、いきなりネタバレを口走るのはいかがなものか…(映画の、ではなくて原作小説のほうのネタバレではあるのですが)
p77~78で「幻の女」に関して、おっとー!な発言があったけど、アマゾンのレビューを見ると他にもトリックのネタを割るような発言があるらしい(p193)。
読み進むのが、ちょっとコワイかも(^^;)
注:“剛爺”というのは、私がかってにヘンな仇名をつけたわけではアリマセン。「剛爺コーナー」ってエッセイ集も出してますので剛爺は。あしからず。
「ノワール」ってだけでは語りきれない、だから「サスペンス」。
このスタンスは割と私好みです。
ノワールだけじゃ、私は物足りない。むしろ冒険映画やミステリ映画のほうが好きかも。
そして、ウィドマーク・ファンとして有名な逢坂氏なので、ちょこちょこウィドマーク様の名前もあがるのもいい感じ。
ぼちぼち、拾い読みっぽい感じで読んでます。
「映画評論家」ではない逢坂剛が入っている分、あまり評論的に深くなりすぎなくて気楽に読めていいです。「たかが映画じゃないか」の山田宏一×和田誠コンビの名対談の深み高みには達していないけど、クラシック映画への熱い思いはあります。
新刊だけに去年一挙にイギリスクラシックサスペンス映画をどかんとワンコインで出したKEEPのDVDの話まで出てきて、やっぱり「サスペンス」となるとイギリス映画も外せないよなっ!、と思いました。
ノワール、というとあまり英国的じゃなくなっちゃうしねえ。多分、ノワールというと閉塞的で救いのない物語で、情感や情念に訴えるところが大きいから。その点イギリス人気質というのは、諦念&情念よりは挑戦&頭脳戦を選ぶのではないかと思う(英国小説や映画のカラーからすると)。私も、そういう話のほうがホントは好き(笑)
時たまだったら、ノワールのどんよりした美学も楽しみますけどね。
ただこの本、…どうも剛爺、いきなりネタバレを口走るのはいかがなものか…(映画の、ではなくて原作小説のほうのネタバレではあるのですが)
p77~78で「幻の女」に関して、おっとー!な発言があったけど、アマゾンのレビューを見ると他にもトリックのネタを割るような発言があるらしい(p193)。
読み進むのが、ちょっとコワイかも(^^;)
注:“剛爺”というのは、私がかってにヘンな仇名をつけたわけではアリマセン。「剛爺コーナー」ってエッセイ集も出してますので剛爺は。あしからず。
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1942年、マイケル・カーティス監督作品。カラー。日本未公開作。
「ハリウッド航空戦争映画 DVD-BOX 名作シリーズ7作セット」の一枚。
イギリス映画を続けたので、ちょっと目先を変えようとこちらを視聴。
カラーはちょっとにじんだ感じで、映像の状態はイマイチ。まあ古いしね…
allcinemaには「空軍の暴れん坊」という別タイトルもあがっていました。TV放映したことでもあったのかな。まあ、このタイトルのほうが正しいと思いますな。いやー、ムチャな話でした(^^;)
ジェームズ・キャグニー結構好きなのですが、例によって明るくはっちゃけたキャラなのに、実は破滅型だったよ!ちょっと驚いた。
広大なカナダに点在する、辺鄙な土地の入植者たちに、水上飛行機で人や物資を運ぶ、通称“ブッシュ・パイロット”。彼らの中でも、ブライアン(キャグニー)は調子の良さと腕の良さで人の仕事まで盗っちゃう問題児だったが、大怪我をした際、真面目な青年パイロット・ジョニー(デニス・モーガン)が霧の中、命懸けの飛行で医者を連れて来てくれたと知り、心を入れ替えてジョニーとその友人たちの仲間になる。彼らは力を合わせて航空会社を設立しようと資金稼ぎに熱を入れるが、派手好き遊び好きの婚約者エミリー(ブレンダ・マーシャル)がジョニーを破滅させるに違いないと考えたブライアンは、二人の結婚を阻止すべく彼女を口説き都会へと誘う。ところが失意のジョニーは、何もかも投げ出し空軍へ入隊してしまった。
ジョニーが消えたしばらく後、ブライアンや他のブッシュ・パイロットたちも空軍へと志願するが、そこで教官となっていたジョニー(当然ブライアンを憎んでいる)に再会する。規律第一の空軍になじめないブライアンは熱意が空回りして手痛い失敗を繰り返すことになるが…
ブライアンがあまりにもイタい男。よかれと思って動く時でも、あまりにムチャなやり方で行動するので巻き込まれた人間が本当にエライことになったりする(ジョニーだって、失恋のせいで会社設立用に貯めた資金を投げ捨てて従軍するんだから、それだったら悪妻に金をムシリとられて会社がぽしゃるのと、どちらが幸せかわからない。一度はハネムーンで幸せが味わえるのだから、後者の方がいいんじゃないか?)。
ただ、さすがに愛嬌だのペーソスだのスターのオーラが光るキャグニーなので、彼がとんでもないことをやらかしていまって愕然としたり、ぐっと心の痛みをこらえての言動を見せたりするたびに、こちらの心も痛む。そりゃないんじゃないか、そりゃバカすぎるんじゃないか、と思いながらもちょっと痛む。ムリムリ設定を減らして部分的に手直ししたら素晴らしく泣けるシーンになるんじゃないかもな、“心に引っ掛かる”展開がいくつかあって、ダメ男のダメ映画とも斬りすてきれないビミョーさが残りましたね。腐ってもキャグニーか。
『誇り高き戦場』なんかも、そういう所があったのですが、この映画、この主人公はもっとダメダメ度が高いかな。でも、“私ならここをこうする”などと妄想力を刺激するオハナシというのは、ある意味“楽しませてくれてる”オハナシでもあるわけで。
一応、最後にいいとこも見せるんですけどね…主人公…。
デニス・モーガンは、歌わないけど意外とキリッとした憂愁の二枚目ぶりを発揮していて予想よりよかった(まあ憂愁はキャグニーのせいなんですが)。この7枚組ボックスのうち一枚は、モーガン主演作なので、そちらを見るモチベーションが少しだけ上がりました。パイロット仲間のアラン・ヘイル、ジョージ・トビアス、レジナルド・ガーディナーあたりも、手堅くワキを固めてます。とくにヘイルはいつもどおりの愛すべきオッサンぶりで泣かせます。
まああと、カナダ空軍の訓練ぶりが結構細かく描かれていて、そのスジの映画(戦争映画)好きにはそれなりに楽しめるところもあるのかもしれません。爆撃のための屋内シミュレーション訓練の場面なんかは珍しいような気がしました。(あくまでも想像デス)
キャグニー好きと戦争映画マニアにしか、薦められないかな…(^^;)
キャグニー好きにとっては★3かも。
「ハリウッド航空戦争映画 DVD-BOX 名作シリーズ7作セット」の一枚。
イギリス映画を続けたので、ちょっと目先を変えようとこちらを視聴。
カラーはちょっとにじんだ感じで、映像の状態はイマイチ。まあ古いしね…
allcinemaには「空軍の暴れん坊」という別タイトルもあがっていました。TV放映したことでもあったのかな。まあ、このタイトルのほうが正しいと思いますな。いやー、ムチャな話でした(^^;)
ジェームズ・キャグニー結構好きなのですが、例によって明るくはっちゃけたキャラなのに、実は破滅型だったよ!ちょっと驚いた。
広大なカナダに点在する、辺鄙な土地の入植者たちに、水上飛行機で人や物資を運ぶ、通称“ブッシュ・パイロット”。彼らの中でも、ブライアン(キャグニー)は調子の良さと腕の良さで人の仕事まで盗っちゃう問題児だったが、大怪我をした際、真面目な青年パイロット・ジョニー(デニス・モーガン)が霧の中、命懸けの飛行で医者を連れて来てくれたと知り、心を入れ替えてジョニーとその友人たちの仲間になる。彼らは力を合わせて航空会社を設立しようと資金稼ぎに熱を入れるが、派手好き遊び好きの婚約者エミリー(ブレンダ・マーシャル)がジョニーを破滅させるに違いないと考えたブライアンは、二人の結婚を阻止すべく彼女を口説き都会へと誘う。ところが失意のジョニーは、何もかも投げ出し空軍へ入隊してしまった。
ジョニーが消えたしばらく後、ブライアンや他のブッシュ・パイロットたちも空軍へと志願するが、そこで教官となっていたジョニー(当然ブライアンを憎んでいる)に再会する。規律第一の空軍になじめないブライアンは熱意が空回りして手痛い失敗を繰り返すことになるが…
ブライアンがあまりにもイタい男。よかれと思って動く時でも、あまりにムチャなやり方で行動するので巻き込まれた人間が本当にエライことになったりする(ジョニーだって、失恋のせいで会社設立用に貯めた資金を投げ捨てて従軍するんだから、それだったら悪妻に金をムシリとられて会社がぽしゃるのと、どちらが幸せかわからない。一度はハネムーンで幸せが味わえるのだから、後者の方がいいんじゃないか?)。
ただ、さすがに愛嬌だのペーソスだのスターのオーラが光るキャグニーなので、彼がとんでもないことをやらかしていまって愕然としたり、ぐっと心の痛みをこらえての言動を見せたりするたびに、こちらの心も痛む。そりゃないんじゃないか、そりゃバカすぎるんじゃないか、と思いながらもちょっと痛む。ムリムリ設定を減らして部分的に手直ししたら素晴らしく泣けるシーンになるんじゃないかもな、“心に引っ掛かる”展開がいくつかあって、ダメ男のダメ映画とも斬りすてきれないビミョーさが残りましたね。腐ってもキャグニーか。
『誇り高き戦場』なんかも、そういう所があったのですが、この映画、この主人公はもっとダメダメ度が高いかな。でも、“私ならここをこうする”などと妄想力を刺激するオハナシというのは、ある意味“楽しませてくれてる”オハナシでもあるわけで。
一応、最後にいいとこも見せるんですけどね…主人公…。
デニス・モーガンは、歌わないけど意外とキリッとした憂愁の二枚目ぶりを発揮していて予想よりよかった(まあ憂愁はキャグニーのせいなんですが)。この7枚組ボックスのうち一枚は、モーガン主演作なので、そちらを見るモチベーションが少しだけ上がりました。パイロット仲間のアラン・ヘイル、ジョージ・トビアス、レジナルド・ガーディナーあたりも、手堅くワキを固めてます。とくにヘイルはいつもどおりの愛すべきオッサンぶりで泣かせます。
まああと、カナダ空軍の訓練ぶりが結構細かく描かれていて、そのスジの映画(戦争映画)好きにはそれなりに楽しめるところもあるのかもしれません。爆撃のための屋内シミュレーション訓練の場面なんかは珍しいような気がしました。(あくまでも想像デス)
キャグニー好きと戦争映画マニアにしか、薦められないかな…(^^;)
キャグニー好きにとっては★3かも。
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摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
2013年2月15日 映画
1987年、ハーバート・ロス監督作品。
今月だけスター・チャンネルがタダで見られる(ン年連続スカパー契約していた特典(笑))。
マイケル・J・フォックスはバック・トゥ・ザ・フューチャー3部作しか見ていない。いや、嫌いなワケじゃなかったですよ。むしろBTTFの彼には好感抱きましたよ。でも若い頃の私は、今以上に若いコに興味薄かったのね(笑)
たまたまスタチャンで一部をチラっと見て、面白いかもと思ったので録画してみました。
ブラントリー(フォックス)はビジネスマンとしての成功を夢見て、カンザスの田舎からNYに出てきた若者。ところが就職先に着いた途端にその会社が乗っ取りで潰れ、仕方なく遠縁のハワード(リチャード・ジョーダン)に頼みこんで彼の経営する大企業に職を得る。ただし最下層のメールボーイとして。だが不屈のブラントリーはメールボーイとして収集した情報を生かし、空き部屋を勝手に占領して重役の一人、のふりをして、会社の中枢に食いこむとともに、一目ぼれした若い女性重役クリスティ(ヘレン・スレイター)の心をつかむべく、一人二役、八面六臂の大活躍を開始する…
物語はかなりとんでもない、ムリムリ設定のラブコメ。そこを主人公のブラントリーが、頑張り屋で頭の回転も速い、人間的魅力のある若者ということで、笑わせながら強引にアメリカンドリーム成功譚へともっていく。社長だって彼の分析力には感心するし。プールで彼が○○に襲われるところで“ジョーズ”のテーマ曲がかかる所は爆笑した。
フォックス、やっぱりほんとに愛嬌があるしコメディセンスあるよね、ちっこいけど。病気でキャリアをストップさせざるを得なかったとはとても残念、惜しすぎる。
ヒロインのスレイターはあんまり美人に感じなかった。目がタヌキ。(←容赦ない…)
話は、結構笑えて適当に甘くて、気楽に見るのに適した佳作(大傑作とまでは言わないが)。
ちょうど数日前に、ジェームズ・キャグニーの映画を見たところだったので、小柄なスター男優どうし、いろいろ引き比べて結構共通点を感じたなあ。
いかつくて顔のデカいコワモテ・キャグニーと、いつまでも高校生みたいに可愛くて甘いマスクのフォックスは、ゼンゼンかけ離れた存在みたいに思われるかもしれないが、そうでもない。
ハリウッドで小柄だと、踏み台を使ってラブシーンってなっちゃうし、少なくともちょっと昔はシャルル・ボワイエとかアラン・ラッドとかは背の低さを隠して、多少時代が下ってもアル・パチーノやポール・ニューマンだって背が低いのを目立たないようにしてた感じだ。
その点フォックス、そしてキャグニーの二人だけはちょっと違う。共通点は背が低いことではなく、背の低さが、逆に彼らをよりエネルギッシュに感じさせてポジティブなチャームポイントと見えて(見せて)しまうところ、ペーソスを感じさせるところではより印象的深くペーソスを感じさせるところ。小柄+愛嬌で、時に少年のような風情を漂わせちゃったりするからね。キャグニーも、コワモテだけど妙に愛嬌があふれているのが大きな魅力なのである。
まあ、背の低さではフォックスのほうがキャグニーより更に低いみたいですけども(163センチだとか)。キャグニーは顔がでかいから余計に背が低く見えるんだよね、多分。
スタチャンは、日本でDVD化されてない作品などまず放映しないので、WOWWOWや、同じスカパー内のイマジカやザ・シネマよりも格下として見下している私。だから、今月タダで視聴しても、来月以降お金払って延長することは万が一にもナイ。それでも、まあせっかく無料なんだから、番組表はキチンとチェックして、拾えるものはちゃんと拾っとこうっと…
「摩天楼…」は、イヤミのない、誰でも楽しめるであろう、ウェルメイドなコメディでした。
★4にするにはちょっとユルいけど、気持ちのいい映画です。
今月だけスター・チャンネルがタダで見られる(ン年連続スカパー契約していた特典(笑))。
マイケル・J・フォックスはバック・トゥ・ザ・フューチャー3部作しか見ていない。いや、嫌いなワケじゃなかったですよ。むしろBTTFの彼には好感抱きましたよ。でも若い頃の私は、今以上に若いコに興味薄かったのね(笑)
たまたまスタチャンで一部をチラっと見て、面白いかもと思ったので録画してみました。
ブラントリー(フォックス)はビジネスマンとしての成功を夢見て、カンザスの田舎からNYに出てきた若者。ところが就職先に着いた途端にその会社が乗っ取りで潰れ、仕方なく遠縁のハワード(リチャード・ジョーダン)に頼みこんで彼の経営する大企業に職を得る。ただし最下層のメールボーイとして。だが不屈のブラントリーはメールボーイとして収集した情報を生かし、空き部屋を勝手に占領して重役の一人、のふりをして、会社の中枢に食いこむとともに、一目ぼれした若い女性重役クリスティ(ヘレン・スレイター)の心をつかむべく、一人二役、八面六臂の大活躍を開始する…
物語はかなりとんでもない、ムリムリ設定のラブコメ。そこを主人公のブラントリーが、頑張り屋で頭の回転も速い、人間的魅力のある若者ということで、笑わせながら強引にアメリカンドリーム成功譚へともっていく。社長だって彼の分析力には感心するし。プールで彼が○○に襲われるところで“ジョーズ”のテーマ曲がかかる所は爆笑した。
フォックス、やっぱりほんとに愛嬌があるしコメディセンスあるよね、ちっこいけど。病気でキャリアをストップさせざるを得なかったとはとても残念、惜しすぎる。
ヒロインのスレイターはあんまり美人に感じなかった。目がタヌキ。(←容赦ない…)
話は、結構笑えて適当に甘くて、気楽に見るのに適した佳作(大傑作とまでは言わないが)。
ちょうど数日前に、ジェームズ・キャグニーの映画を見たところだったので、小柄なスター男優どうし、いろいろ引き比べて結構共通点を感じたなあ。
いかつくて顔のデカいコワモテ・キャグニーと、いつまでも高校生みたいに可愛くて甘いマスクのフォックスは、ゼンゼンかけ離れた存在みたいに思われるかもしれないが、そうでもない。
ハリウッドで小柄だと、踏み台を使ってラブシーンってなっちゃうし、少なくともちょっと昔はシャルル・ボワイエとかアラン・ラッドとかは背の低さを隠して、多少時代が下ってもアル・パチーノやポール・ニューマンだって背が低いのを目立たないようにしてた感じだ。
その点フォックス、そしてキャグニーの二人だけはちょっと違う。共通点は背が低いことではなく、背の低さが、逆に彼らをよりエネルギッシュに感じさせてポジティブなチャームポイントと見えて(見せて)しまうところ、ペーソスを感じさせるところではより印象的深くペーソスを感じさせるところ。小柄+愛嬌で、時に少年のような風情を漂わせちゃったりするからね。キャグニーも、コワモテだけど妙に愛嬌があふれているのが大きな魅力なのである。
まあ、背の低さではフォックスのほうがキャグニーより更に低いみたいですけども(163センチだとか)。キャグニーは顔がでかいから余計に背が低く見えるんだよね、多分。
スタチャンは、日本でDVD化されてない作品などまず放映しないので、WOWWOWや、同じスカパー内のイマジカやザ・シネマよりも格下として見下している私。だから、今月タダで視聴しても、来月以降お金払って延長することは万が一にもナイ。それでも、まあせっかく無料なんだから、番組表はキチンとチェックして、拾えるものはちゃんと拾っとこうっと…
「摩天楼…」は、イヤミのない、誰でも楽しめるであろう、ウェルメイドなコメディでした。
★4にするにはちょっとユルいけど、気持ちのいい映画です。
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続けて二日休みたいものだなあ。
今日はお休みなので、タップのレッスンにも行ったけど、明日はまたお仕事かー。
明後日もお仕事だしー。
しあさっては休みだけど。
そしてその次の土日は、久々に続けてのお休みだけど、家族サービス?でちょっと一泊旅行に。なかなか二日連続でだらだらってできなくて残念(^^;)
今日はお休みなので、タップのレッスンにも行ったけど、明日はまたお仕事かー。
明後日もお仕事だしー。
しあさっては休みだけど。
そしてその次の土日は、久々に続けてのお休みだけど、家族サービス?でちょっと一泊旅行に。なかなか二日連続でだらだらってできなくて残念(^^;)
ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)、ふたたび。
2013年2月19日 読書
時々ほかのものに脱線しながら、やっとこ最後まで来ました。
でも全然終わってないし!続巻は4月に出るらしいから急がなくてよかったんだ(爆)
序盤の“happy few”につづき、「ハーディ、キスを…」まで。
帆船小説好きなんですか?コニー・ウィリスさん??帆船小説も?
好きでも全然驚かない。なんか、この作者と、共通で好きな人(物)は多そうな気がする…作品を読んでいると…でも、共通で好きな人(物)の多さと、ウィリス作品への好感度の高さが正比例はしないのが不思議。いや、それなりに読ませますけど、じりじりはらはらドキドキと、一気に読まされるところはあるんですけどね。時々“引っかけ”を仕掛けてドキッとさせるページターナーぶりは上手いんですけど。
もっと大好きになってもよさそうなんだけど、というこの距離感は不思議だわ~(爆)
でも全然終わってないし!続巻は4月に出るらしいから急がなくてよかったんだ(爆)
序盤の“happy few”につづき、「ハーディ、キスを…」まで。
帆船小説好きなんですか?コニー・ウィリスさん??帆船小説も?
好きでも全然驚かない。なんか、この作者と、共通で好きな人(物)は多そうな気がする…作品を読んでいると…でも、共通で好きな人(物)の多さと、ウィリス作品への好感度の高さが正比例はしないのが不思議。いや、それなりに読ませますけど、じりじりはらはらドキドキと、一気に読まされるところはあるんですけどね。時々“引っかけ”を仕掛けてドキッとさせるページターナーぶりは上手いんですけど。
もっと大好きになってもよさそうなんだけど、というこの距離感は不思議だわ~(爆)
ぱそが、立ち上がりにくいのはここ半年くらいずっとだったが、今回はマジ症状がひどかった。
思いきって、HD革命というバックアップソフトで秋ごろのまるごとバックアップに戻して見たりしたのだが、それでも起動に(何度も何度も)失敗して、かなり悲観していたところ、なぜか今朝になってキセキ的に立ちあがった。
…なんか、一生電源切りたくないなあ…(^^;)
それに、起動しきれぬままに状況をぱそにチェックさせると機械的エラーの可能性が、とかいってる~(涙)
HDDがもうヨレてきたんだろうか。ぱそはもう5歳になるからオジイチャンだ。ただ、HDDは入れ替えてみてから2年たってないのだが…HDDも安くなってるから、いっそもう一発入れ替えてみるか?
しかしそんなヒマがどこにある…(爆)
なにはともあれ、とりあえずイロイロとバックアップを取り直す私であった。やれやれ。
思いきって、HD革命というバックアップソフトで秋ごろのまるごとバックアップに戻して見たりしたのだが、それでも起動に(何度も何度も)失敗して、かなり悲観していたところ、なぜか今朝になってキセキ的に立ちあがった。
…なんか、一生電源切りたくないなあ…(^^;)
それに、起動しきれぬままに状況をぱそにチェックさせると機械的エラーの可能性が、とかいってる~(涙)
HDDがもうヨレてきたんだろうか。ぱそはもう5歳になるからオジイチャンだ。ただ、HDDは入れ替えてみてから2年たってないのだが…HDDも安くなってるから、いっそもう一発入れ替えてみるか?
しかしそんなヒマがどこにある…(爆)
なにはともあれ、とりあえずイロイロとバックアップを取り直す私であった。やれやれ。
二人で泥棒を―ラッフルズとバニー (論創海外ミステリ)
2013年2月22日 読書
E.W. ホーナング著。
紳士泥棒ラッフルズと、彼に窮地から救われて相棒となる、学校時代の後輩バニー。
古き良き時代のおっとりした雰囲気漂う冒険譚。
ホームズとほぼ同時代の作品だそうな。ついでに、作者はドイルの妹の夫だとか。
映画「犯人は誰だ」に出てきたマッケンジー警部、本編にもちゃんと出てたのね~
訳者のまえがきに「ボーイズラブ隆盛の現代だから」などという一文が出てきてのけぞったが、バニーが良心のどがめを感じたりハラハラドキドキしたりしつつも、ラッフルズの魅力に振りまわされている描写には、うーん、当たらずとも遠からず…と思った。
イギリスだしねえ…
同じ怪盗紳士でも、女性から見て魅力的、なルパンとは一味違う。男性から見て魅力的なラッフルズなのであった(そりゃ女性にもモテるだろうけど…)。
紳士泥棒ラッフルズと、彼に窮地から救われて相棒となる、学校時代の後輩バニー。
古き良き時代のおっとりした雰囲気漂う冒険譚。
ホームズとほぼ同時代の作品だそうな。ついでに、作者はドイルの妹の夫だとか。
映画「犯人は誰だ」に出てきたマッケンジー警部、本編にもちゃんと出てたのね~
訳者のまえがきに「ボーイズラブ隆盛の現代だから」などという一文が出てきてのけぞったが、バニーが良心のどがめを感じたりハラハラドキドキしたりしつつも、ラッフルズの魅力に振りまわされている描写には、うーん、当たらずとも遠からず…と思った。
イギリスだしねえ…
同じ怪盗紳士でも、女性から見て魅力的、なルパンとは一味違う。男性から見て魅力的なラッフルズなのであった(そりゃ女性にもモテるだろうけど…)。
るるぶって確か、見る・食べる・遊ぶ でしたよねえ。
今回の北九州旅行はほんと短くて、内容少なかったけど、一応九州らしいものを食べたかなあと、その点では納得でした。
昨晩博多で水炊き食べて、今日は、朝はビジネスホテルの簡単バイキングだけど、昼は吉野ヶ里のあと回った太宰府天満宮で梅が枝餅食べて、その後とんこつラーメン食べて、晩は門司で焼きカレー。
しかし、門司(門司港)かいわい、が意外に面白い風情を漂わせていてびっくりした。
港町だけど激しく山が迫っていて、昭和レトロと明治な洋館をプッシュしていて。
案外北九州は見て回ってなかったからね~。
ちなみに門司へ回ったのは、九州鉄道記念館へ行くためでした…
あと、いきがけ福山だったか、新幹線の中から、エラく本格的な大聖堂が見えて、これも吃驚した。あれはなんだったんだ!!!
今回の北九州旅行はほんと短くて、内容少なかったけど、一応九州らしいものを食べたかなあと、その点では納得でした。
昨晩博多で水炊き食べて、今日は、朝はビジネスホテルの簡単バイキングだけど、昼は吉野ヶ里のあと回った太宰府天満宮で梅が枝餅食べて、その後とんこつラーメン食べて、晩は門司で焼きカレー。
しかし、門司(門司港)かいわい、が意外に面白い風情を漂わせていてびっくりした。
港町だけど激しく山が迫っていて、昭和レトロと明治な洋館をプッシュしていて。
案外北九州は見て回ってなかったからね~。
ちなみに門司へ回ったのは、九州鉄道記念館へ行くためでした…
あと、いきがけ福山だったか、新幹線の中から、エラく本格的な大聖堂が見えて、これも吃驚した。あれはなんだったんだ!!!
またまた二人で泥棒を―ラッフルズとバニー〈2〉 (論創海外ミステリ)
2013年2月25日 読書
E.W. ホーナング著、ラッフルズのシリーズ第二弾。
前作「二人で泥棒を」の最終話には驚かされた。
いや、まさかそんなふうに終わるとはなあ。
しかし、あくまでも憧憬目線でラッフルズを思い続けるバニー、「冒険」に対して特別な思いを抱く英国人気質は納得です。フツーのオッサンたちがウキウキと泥棒計画に取り組む映画「ラヴェンダー・ヒル、モブ」をしみじみと思い出したのは私だけか。「ラヴェンダー…」の主人公たちは、貴族でないまでも上流紳士なラッフルズに比べると中産階級、中の中か中の下くらいな立ち位置なんだけど、犯罪かどうかというのをすっ飛ばして「冒険」へのワクドキ描写がたまらない魅力でした。これって英国ならではだよねえ。労働者階級についてはもしかしたら違うのかもしれないけれど。
奇跡の生還?を果たしたラッフルズと再会したバニー。
あのハンサムなラッフルズが、苦労のあまり白髪になって見た目ちょっとフケこんでいた(病人のふりをして世間から隠れているし)、というのに愕然。しかも、それでもラッフルズの危ない魅力に振りまわされてるバニー。
そして彼らはソレを、犯罪ではなく「冒険」と呼ぶ…(いや、犯罪なのも分かってるみたいなんですが、それでも呼ぶ)
そんな困った二人に、それでもホノボノする私でありました。
怪盗とか、スーパーヒーローとか呼ぶには、ちと行き当たりばったりなんですけどね(笑)
(追記) Youtubeに、古いラッフルズの映画化がアップされているのに気付きました。
デヴィッド・ニーヴン版(1939)→http://www.youtube.com/watch?v=YsWw7rGWUzk
ロナルド・コールマン版(1930)→http://www.youtube.com/watch?v=-WfmHOcxxX8
ロナルド・コールマンもラッフルズを演っていたんだね!
コールマンも英国紳士の代表格だけど、そして、コールマン版はちょろっとしか見ていないけど、ここはニーヴンに軍配をあげたいなあ♪
クリケット場面の若々しさがなんとも素敵☆
ニーヴン版の方の観賞日記はこちら→http://13374.diarynote.jp/201301252334447443/
前作「二人で泥棒を」の最終話には驚かされた。
いや、まさかそんなふうに終わるとはなあ。
しかし、あくまでも憧憬目線でラッフルズを思い続けるバニー、「冒険」に対して特別な思いを抱く英国人気質は納得です。フツーのオッサンたちがウキウキと泥棒計画に取り組む映画「ラヴェンダー・ヒル、モブ」をしみじみと思い出したのは私だけか。「ラヴェンダー…」の主人公たちは、貴族でないまでも上流紳士なラッフルズに比べると中産階級、中の中か中の下くらいな立ち位置なんだけど、犯罪かどうかというのをすっ飛ばして「冒険」へのワクドキ描写がたまらない魅力でした。これって英国ならではだよねえ。労働者階級についてはもしかしたら違うのかもしれないけれど。
奇跡の生還?を果たしたラッフルズと再会したバニー。
あのハンサムなラッフルズが、苦労のあまり白髪になって見た目ちょっとフケこんでいた(病人のふりをして世間から隠れているし)、というのに愕然。しかも、それでもラッフルズの危ない魅力に振りまわされてるバニー。
そして彼らはソレを、犯罪ではなく「冒険」と呼ぶ…(いや、犯罪なのも分かってるみたいなんですが、それでも呼ぶ)
そんな困った二人に、それでもホノボノする私でありました。
怪盗とか、スーパーヒーローとか呼ぶには、ちと行き当たりばったりなんですけどね(笑)
(追記) Youtubeに、古いラッフルズの映画化がアップされているのに気付きました。
デヴィッド・ニーヴン版(1939)→http://www.youtube.com/watch?v=YsWw7rGWUzk
ロナルド・コールマン版(1930)→http://www.youtube.com/watch?v=-WfmHOcxxX8
ロナルド・コールマンもラッフルズを演っていたんだね!
コールマンも英国紳士の代表格だけど、そして、コールマン版はちょろっとしか見ていないけど、ここはニーヴンに軍配をあげたいなあ♪
クリケット場面の若々しさがなんとも素敵☆
ニーヴン版の方の観賞日記はこちら→http://13374.diarynote.jp/201301252334447443/
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NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1)
2013年2月28日 読書
大森望編集。
ツイッターで噂をきいて1冊目から借りてみました、日本SFアンソロジー。
前半はホロリとセンチな話やバカ話で快調。SFとはホラ話だなあ。
しかし、中盤から骨太なスカトロとスプラッタが入ってきてしんどくなったところで、難解な最前線SF群に突入してしまいました(汗)
今をときめく円城塔氏の…ワカラン…
最後の締め、これも噂の伊藤計劃氏の『屍者の帝国』オリジナル短編未完バージョンまでちゃんといくのかしら…(爆)
やわらかSF者な私にも面白かったのは、
シュレジンガーの侵略テーマSF「忘却の侵略」(小林泰三)、古典的ロマンチック「エンゼルフレンチ」(藤田雅矢)、と学会SFミステリ?「七歩跳んだ男」(山本 弘)、オタクの祭典SF「ガラスの地球を救え!」(田中啓文)。
特に大阪在住の自分にとっては南海電鉄が運行する宇宙船がツボでした、田中サン。
確かにこれはちょっと感動するかもね(編者前書き参照)。
「エンゼル…」は、ありがちかもしれないけど(フラグ臭に満ちてはいる)、やっぱりこういうのも入ってほしいです。うん。
SFは幅が広すぎてコワいジャンルだけど、そのうち2も借りてみることにしようっと。
ツイッターで噂をきいて1冊目から借りてみました、日本SFアンソロジー。
前半はホロリとセンチな話やバカ話で快調。SFとはホラ話だなあ。
しかし、中盤から骨太なスカトロとスプラッタが入ってきてしんどくなったところで、難解な最前線SF群に突入してしまいました(汗)
今をときめく円城塔氏の…ワカラン…
最後の締め、これも噂の伊藤計劃氏の『屍者の帝国』オリジナル短編未完バージョンまでちゃんといくのかしら…(爆)
やわらかSF者な私にも面白かったのは、
シュレジンガーの侵略テーマSF「忘却の侵略」(小林泰三)、古典的ロマンチック「エンゼルフレンチ」(藤田雅矢)、と学会SFミステリ?「七歩跳んだ男」(山本 弘)、オタクの祭典SF「ガラスの地球を救え!」(田中啓文)。
特に大阪在住の自分にとっては南海電鉄が運行する宇宙船がツボでした、田中サン。
確かにこれはちょっと感動するかもね(編者前書き参照)。
「エンゼル…」は、ありがちかもしれないけど(フラグ臭に満ちてはいる)、やっぱりこういうのも入ってほしいです。うん。
SFは幅が広すぎてコワいジャンルだけど、そのうち2も借りてみることにしようっと。
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