Directed By John Ford [DVD] [Import]
2009年11月23日 映画 コメント (9)
1971年、ピーター・ボグダノビッチ監督作品。ドキュメンタリー。
ジョン・フォード作品の名場面集は当然として、フォード監督本人へのインタビューや、ボグダノビッチ自身の語りも納得として、キラ星のごとく登場する大物たちが凄い。登場するのはジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ジェームズ・スチュアート、モーリン・オハラといったフォード作品のスターたち(そしてハリー・ケリー・Jr…)が老いたりといえどまだまだ元気そうに、そして監督連はスピルバーグ、スコセッシ、ウォルター・ヒル、そしてクリント・イーストウッドなど、彼らが本当にたっぷりとしゃべってくれる。サービス満点だ。輸入盤だから字幕は英語のみだが。
サービスがイマイチなのは、時々質問をはぐらかすアマノジャクなフォード本人だけだ(笑)
個人的に面白かったのはジミー・スチュアートの思い出話。この人はフォード作品にはかなり後期(60年代)からの登場。フォードに毎日キャストの誰かをイビる習性があったのは聞いているが、ジミーが初めてソレをやられた時に、ウェインがニッコリ笑って"Welcome to the club!"と声を掛けたらしい。ウェインはあれだけ監督に愛されていながら最もイビられる常連だったそうだから…(最もよく使われてたわけだし)。
それでもなおかつ皆から愛され尊敬されているフォード。どんな目にあわされても最後には自分が「傑作」の一部になっている、と思えば大概のことは耐えられるのかもしれない。そして実際、出来上がった作品には美と愛とユーモアがあふれている。私がフォード作品をある程度追っかけてみていたのは学生時代。少々遠ざかっていたわけなのだが、ピンポイントで「我が谷は緑なりき」の抜粋数か所分を見せられたらテキメンにまた泣けそうになってしまった。
そして「我が谷…」「若き日のリンカーン」「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「黄色いリボン」「リバティ・バランスを撃った男」などのそうそうたる名作群にまじって、"代表作という程の作ではないが"と但し書きつきながら名場面のひとつとして、「馬上の二人」の川辺の会話シーン(スチュアート&ウィドマーク)がしっかり取り上げられていたのもちょっと嬉しかった。いやー、ここ大好きですよ私も~☆この映画、友人役の二人の息のあった演技が最大の見所だったと思います。
ここはカメラが川に入って撮ったけど、テイク2回でもうOKが出たとか。もともとテイクは少ない方がフォードは好きらしい。そのほうが新鮮、と。ウィドマーク様も他で同じことを言ってたからフォードと気が合ったのかも。どのくらいイビられたのかは…今のところ不明。知りたいなぁ。
あと、テイクの前に監督はジミーを脇に呼んで「Watch out Widmark, He’s a good country actor!」と囁いたそうな。後で聞くとウィドマークにも全く同じことを言ってたとか。あぁしょーもない小技を…。しかしa country actor って何なのかしら。誰か教えてくれませんか。
全体に、非常に画像が綺麗だったのもポイント。古い映画の引用も多いのにたいがいみごとにリマスターされてた。ヘタに廉価版とかで見直したらコレ以下なんじゃないだろうか画質。
うーん、フォード作品再見したくなっちゃったな。とりあえず手元に「シャイアン」も同時に届いてるんだけど、未見のものでは「アパッチ砦」と「若き日のリンカーン」が見たくなった。昔みたやつだと「リバティ・バランス」と「捜索者」と「我が谷…」かな。
あーあ、そんなヒマ、どこにあるんだろうかな…
ジョン・フォード作品の名場面集は当然として、フォード監督本人へのインタビューや、ボグダノビッチ自身の語りも納得として、キラ星のごとく登場する大物たちが凄い。登場するのはジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ジェームズ・スチュアート、モーリン・オハラといったフォード作品のスターたち(そしてハリー・ケリー・Jr…)が老いたりといえどまだまだ元気そうに、そして監督連はスピルバーグ、スコセッシ、ウォルター・ヒル、そしてクリント・イーストウッドなど、彼らが本当にたっぷりとしゃべってくれる。サービス満点だ。輸入盤だから字幕は英語のみだが。
サービスがイマイチなのは、時々質問をはぐらかすアマノジャクなフォード本人だけだ(笑)
個人的に面白かったのはジミー・スチュアートの思い出話。この人はフォード作品にはかなり後期(60年代)からの登場。フォードに毎日キャストの誰かをイビる習性があったのは聞いているが、ジミーが初めてソレをやられた時に、ウェインがニッコリ笑って"Welcome to the club!"と声を掛けたらしい。ウェインはあれだけ監督に愛されていながら最もイビられる常連だったそうだから…(最もよく使われてたわけだし)。
それでもなおかつ皆から愛され尊敬されているフォード。どんな目にあわされても最後には自分が「傑作」の一部になっている、と思えば大概のことは耐えられるのかもしれない。そして実際、出来上がった作品には美と愛とユーモアがあふれている。私がフォード作品をある程度追っかけてみていたのは学生時代。少々遠ざかっていたわけなのだが、ピンポイントで「我が谷は緑なりき」の抜粋数か所分を見せられたらテキメンにまた泣けそうになってしまった。
そして「我が谷…」「若き日のリンカーン」「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「黄色いリボン」「リバティ・バランスを撃った男」などのそうそうたる名作群にまじって、"代表作という程の作ではないが"と但し書きつきながら名場面のひとつとして、「馬上の二人」の川辺の会話シーン(スチュアート&ウィドマーク)がしっかり取り上げられていたのもちょっと嬉しかった。いやー、ここ大好きですよ私も~☆この映画、友人役の二人の息のあった演技が最大の見所だったと思います。
ここはカメラが川に入って撮ったけど、テイク2回でもうOKが出たとか。もともとテイクは少ない方がフォードは好きらしい。そのほうが新鮮、と。ウィドマーク様も他で同じことを言ってたからフォードと気が合ったのかも。どのくらいイビられたのかは…今のところ不明。知りたいなぁ。
あと、テイクの前に監督はジミーを脇に呼んで「Watch out Widmark, He’s a good country actor!」と囁いたそうな。後で聞くとウィドマークにも全く同じことを言ってたとか。あぁしょーもない小技を…。しかしa country actor って何なのかしら。誰か教えてくれませんか。
全体に、非常に画像が綺麗だったのもポイント。古い映画の引用も多いのにたいがいみごとにリマスターされてた。ヘタに廉価版とかで見直したらコレ以下なんじゃないだろうか画質。
うーん、フォード作品再見したくなっちゃったな。とりあえず手元に「シャイアン」も同時に届いてるんだけど、未見のものでは「アパッチ砦」と「若き日のリンカーン」が見たくなった。昔みたやつだと「リバティ・バランス」と「捜索者」と「我が谷…」かな。
あーあ、そんなヒマ、どこにあるんだろうかな…