こないだ"Directed by John Ford"を見た縁で、借りてみた。著者は実の孫ダン・フォード。もっぱら興味のある映画の部分ばかりを拾い読み。

しかし、もー綺麗さっぱりと出てきませんな、ウィドマーク様については(結局それだ)。
「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」の上映50作品が決まったようですね。

http://asa10.eiga.com/cinema/

プリントが入手困難なものは上映できない、という、素人にはわからないしばりもあるだろうけど、私なんかにとっちゃ結構新しいものが多いし。80年代以降排除するくらいの思い切りが欲しかったな(笑)
基本的には、あ、やっぱりな…というラインナップ(無難というかやれやれというか)。
「なんで○○はないの?」というのは、禁句にしておこう。

そんななかでも、へ?と思った一作がこれ。
「ショウほど素敵な商売はない」!
それほどの作品か?…でも…ある意味、その意外さ含め、50本の中で一番行きたいような気が。
モンロー効果で入ったみたいだけどモンロー以外のナンバーが好きだ。
アービング・バーリン万歳。DVDも、持ってるんだけどね(^^;)

…これ以外で行くとしたら、ビリー・ワイルダー作品かな。

禁句にしつつも意外だったのは、ジョン・フォード作品が一本もなかったこと。
そもそも正統派西部劇など皆無ですが(「明日に向かって撃て!」「ワイルドバンチ」のみ)、フォードは文芸的な名作も作ってるのにね。プリントないからなのかもしれんけど。
あと、トップ10の投票結果だけでなく、11位以下の投票結果も見たいのに、サイトには今のところ出てない。
落ちた候補にどんなのがあったかこそ面白いとおもうのだが、ケチケチしないでほしいです。
長嶋有著。

ボロ山荘にあつまった、いいトシのおとなたち老若男女が、手作り風味なゲームでひたすらあそぶ。最後までこのままなのかな。ナガシマさんならそれもあるかも(まだ半分いってない)。
麻雀パイを使った競馬、サイコロで人間を作る「顔」など、まったりと、しかしフシギで楽しい時間が流れてゆく。
新聞連載時、まとめて読もうと思って結局最後までスルーしてたのだったが、うっかりしてると単行本化されてからもう半年だ。いやはや。

それにしても、「…あるっけ?」という疑問文用の語尾は、ついに日本に根付いてしまったのかしら。初めて聞いた時は方言かと思ったのだがそうでもないような(名古屋弁かと思った。名古屋在住の姪たちが使ってたから)。「…あったっけ?」は昔からあるけど、「あるっけ」はいったいドコで生まれたのかしら。
ナガシマさんまで(というかナガシマさんの作品内でまで)使ってるんじゃもはや無視できないか。使う気はないけど。
村上堅一著。

久々に回ってきましたバカテス。
召喚獣で肝試し勝負、という工夫も結構楽しいし、主人公・明久が久々に意地を見せる。恋のライバル・美波と瑞希のそれぞれのがんばり(笑)も清々しい。美波がちょっとリードしていた所に瑞希が反撃してきたところとでもいうか。

ほんと、このバカには癒される…

癒しといえば、スカパーでアニメ「とっても!ラッキーマン」をやってるのを発見。十年以上前のマンガ兼アニメだが、これもホントに癒されるアニメだった。すんごくバカで。
ついつい見てしまった。録画…までするのはバカかな。
怒涛のごとく番外的短編集も読了。

「!ちがっ……っ!その関節はそっちには曲がらな……っ!」

…って、何度出てきても笑えるフレーズですな。
ぐらなど・えすぱだ その3
だらだらと…朝のうちはしばらくグラナド・エスパダをやって、昼は昼寝、晩は映画を途中まで見る。

別サーバで別メンツのパーティを作ってみました。もっぱら見た目で…男ウィザード+女マスケティア+女スカウト。ショートヘアな女スカウトは最初のパーティ作りの際はイマイチだと考えたけど実際に動かしてみるとそう悪くない。遠距離攻撃職ばかりでもそう苦労なく進むのね。回復役スカウトがないとキツくなりそうだけど、序盤のうちは回復アイテムがボロボロ落ちてくるし。そんなんで何時間もつぶすなんてバカです。

ただこのゲーム、ついずるずるやっているのは存外に美しいBGMのせいが大きい。なかなか重厚で上品。もちろんポップなものもあるけれど(ポピュラー音楽には私は疎いので分類はできません)、最初のチーム選択場面"バラック"(キャラクターを沢山作っていればここでメンバーを入れ替えられる)の曲など特に、クラシックの宮廷音楽のような感じで心が浮き立ちますね。豪華なお部屋だし(11/30日記の画像参照)、バラックというネーミングはイマイチだと思うけど…。
あとアル・ケルト・モレッツァなるダンジョン司祭室の曲も、合唱付きである種キリスト教臭の強いホラー映画みたいでゾクゾクする魅力が。

噴水の前で記念撮影。
1969年、ジャック・ドレー監督作品。

30代半ば、美貌と実力のバランスが整い、まさに円熟期に入ったアラン・ドロンがジャン=ポール・ベルモンドを口説き落として共演したノスタルジック風味のギャング映画(ドロンはプロデューサーも兼ねていた)。フランス二大人気スター初の本格的競演!ということで本国でも大成功した模様(二人は駆け出しの頃端役で共演したことがあるので「初共演」ではない)。日本ではDVDは出てなくて、BS放映分視聴。

1930年のマルセイユ。しがないチンピラのロッコ・シフレディ(ドロン)とフランソワ・カペラ(ベルモンド)は一人の女をめぐって出会い、殴り合いを経て親友になる。野心家で上昇志向の強いロッコと、天然で憎めない永遠の悪童といった風情のフランソワ。全く性格の違う彼らはガッチリ手を組み、マルセイユの暗黒街でのしあがってゆく。だが、トップにのぼりつめたと思った瞬間こそが、至福の時の終わりでもあった…

30年代に舞台をとったとはいえ、おとぎ話のようなサクセスストーリーは、フィルム・ノワールのリアリズムにはほど遠い。だが、これは、一種の青春映画としてのニュアンスの中で、対照的な二大スターの魅力を堪能すべき作品。だからこそ、パリではなく明るい陽光あふれる港町マルセイユに舞台をとったのだろうし、特に前半はコミカルな描写が多い。冒頭、出所したロッコが手下二人に出迎えられ、なじみの女ローラ(カトリーヌ・ルーヴェル)を訪ねて行くと彼女はフランソワの愛人におさまっていて…てんで、派手な殴り合いを繰り広げる場面など、ベルモンドはお手の物だがドロンずいぶんキャラを崩してがんばってるなあって感じにコメディタッチ。プロデューサーとしてベルモンドをたててる感じだが、それが、この映画をより魅力的なものにしていると思う。
コミカルもOK、アクションも勿論OK、憂愁もアンニュイもOKと、ベルモンドの懐の広さは明らかにドロンより上なのだが、あて書きしたかのような脚本で(したんだろう実際)、ベルモンドとドロンの個性の違いが際立ち引き立てあっている。

そして、クロード・ボランの音楽!これがまた素晴らしい。ラグタイム・ピアノ風のメイン・テーマがまずいいし、ジャジーな第二テーマ"Arts Deco(アールデコ)"も結構いい。ほろ苦くノスタルジックなシャンソン"prends-moi matelot(水兵さんを連れてきて)"も聞くだけでジーンとなる。というか、この音楽がなければ、映画そのものが成り立たなかったのではというくらい貢献していると思う。脚本は雰囲気重視で結構穴があるから(爆)

そういや高校の時、このサントラのEP盤(小さいヤツ)を買ったなあ…いや、ひょっとしたら「ボルサリーノ2」のほうだったかも(でもボルサリーノのテーマも入っていたと思う)。
屋根裏にあるかも。また探してみよう。

んなわけで、堅苦しいことは考えず、素敵な音楽に身をゆだねつつ、30年代ファッションで粋にお洒落にキメまくるドロンとベルモンドにうっとりするべし。ン十年前にTV放映一度見たきりだったので、久々にしかもノーカット字幕版で見られてほんとによかった。ドロンのみ出る続編「ボルサリーノ2」もあるが(これは学生時代映画館でみた)、正編の方が圧倒的にゴージャス。

しかし、彼らのワンピース水着に「?」と思う人がいるみたいですね時々(ネットサーフしてると見かける)。戦前の男水着はレスラーみたいなワンピーススタイルだったんですよ。別に奇をてらっているわけではなく、時代考証によりああなってるだけですのでご安心ください。
しかし二人ともしっかり鍛えて引き締まったいいカラダしてますなあ(*^^*)。あれ以上マッチョになると逆に私のストライクゾーンから離れていきますが。

カメオ出演のミレーユ・ダルクも造作なく見つかりました。階段の娼婦の一人なのね。


画像はサントラCDだけど、とりあえず試聴できる仏アマゾンサイトへのリンク↓
http://www.amazon.fr/gp/recsradio/radio/B00005OMPJ/ref=pd_krex_dp_001008?ie=UTF8&track=008&disc=001
フランスのマーケットプレイスだと画像のCDも何とか買えるみたいですね(笑)
ハリー・ケリー・ジュニア著。

デューク同様?ジョン・フォード監督の愛のムチをビシバシ受けまくったケリーさんのフォード映画出演記。難しいことは抜きでとにかく色んなエピソード満載。訳文はイマイチだけどネタは質量ともにgood。

「馬上の二人」「シャイアン」についてもそこそこな量(50ページ)の記述があって、ウィドマークファンも満足の一冊、かな。
とりあえず後ろの方から読んだので(笑)、これから最初の方を読むことにしよう。

ちなみに、著者によるとフォード監督とウィドマーク様は、カンシャク持ち同士意外にもえらくウマがあってたらしいです。もっと早く一緒に仕事をしてくれていたらよかったのになぁ。残念。

ぽとふ

2009年12月10日 日常
数日前にポトフの素を買ってたので、鍋の残り野菜とかいろいろ入れて久々に作ってみた。

うーーーーむ。ウマイ。
ソーセージも鶏肉もジューシー。ジャガイモもタマネギもめっちゃ甘く仕上がって。

「空腹」は最高のスパイスというが、「寒さ」だってそこそこのスパイスだな(笑)
デッキ買い換えたい。BSCSチューナーついてて、ブルーレイも読み書きでき、HDDも広々と…

ネットを光にしたい。アンテナなしでもチューナーさえあればBSCSともにOKになるらしいし。

いちお、ささやかながらボーナスも出たし、家族ほぼ全員両方に納得している。
問題は、どっちから手をつけるべきなのかわからないということだ…

まあ、悩むよりさっさと電気屋いって聞いてみるべしなんだろうけど忙しすぎて(T^T)
何考えてるんだか大阪市交通局が、大阪市営地下鉄(御堂筋線)車両型ホッチキスを売り出すらしい。
駅でポスターを見かけたが、惚れた。すごくバカみたいでカワイイじゃないか!
底にマグネットがついてるなんてのもイマイチ無意味でヨシ。
私はテツではないが、コレはなんだか欲しいよ。

最近の大阪市交通局のセンスって、いいなあ…

PiTaPa「マイスタ」「フリスタ」のCMの、「ハニーとダーリン」の黒服カップルキャラもびみょーに可笑しくて、大好きだ!吊広告を見るたび寄って行ってしまうのは私だけか。

http://www.kotsu.city.osaka.jp/news/news/h21/train-hotchkiss.html
望月守宮、無貌伝シリーズ第二弾。

妖怪・ヒトデナシが憑いたホテルは、年に一度“夢の一週間”を演出し、ホテルが認めた人々をもてなす。夢の中ならではの不思議がまかり通る夢境ホテルに起こる事件に挑む望と秋津承一郎。一種の"嵐の山荘"でもあり、ファンタジーでもあり、乱歩チックなくすぐりに満ちた異世界ミステリー・アドベンチャー。

舞台に合わせて“グランド・ホテル”形式というか、様々な脇筋が並行して進むのがイイ。詐欺師と無邪気すぎる弟子、不気味なピエロ、殺し屋、認知症の老婆、野心家の医師と気弱な看護婦、女刑事と“三探偵”、そしてもちろん怪盗・無貌。
三探偵の残る二人(一人は秋津だから)、特にハンニバル・レクターか?てな収牢中探偵近松の強烈な印象とか、ついに出た秋津の奥さん(笑)とかも今後が楽しみ。

世界設定を語るのにも手を取られた一作目より、更に自由に楽しく、ホロリと甘めに仕上がっていて面白かったー!次作へのヒキも既に出されているのでますます待ち遠しい。

それにしても「ソチラニユケズ アトタノム」とかって、なーーんてちゃっかり屋さんなんだ秋津!!!(^^;)
1931年、ウィリアム・A・ウェルマン監督作品。

ジェームズ・キャグニーの出世作。さすがは30年代も初頭の作品、メイクとかファッションの古めかしさは30年代を知るお楽しみだが、音楽部分の地味さに時代を感じる。
しかし、若きキャグニーのピチピチ、イキイキっぷりは文句なしに鮮やか。下町の元気な不良少年キャグニーが、親友(エドワード・ウッズ)と共に仲良くたどるギャング道まっしぐら、乱暴な若者なのだが愛嬌もある(キャグニーだから!)。街で美女ジーン・ハーローを見つけて、ひとわたり口説いて電話番号とか教えて別れたあと、車に乗り込む前に軽くステップを踏んで見せるあたりにはヴォードヴィルの素養も見せてくれる。

もうほんとに何も考えてないなって感じのお袋さん(ベリー・マーサー)も、真面目な長兄(ドナルド・クック)より次男の方が可愛いんじゃないかってくらい。この兄は働きながら夜学へいき、事あるごとに弟に説教し、汚い金は受け取らないとはねつけ、戦時中は志願して従軍しちゃうような出来杉君なので、最後にはちょっと気の毒かもと思うくらいなのだが(笑)、彼ですら、弟が可愛くないわけでは決してないらしい。
勿論ギャングの末路は、多少反省しようがやっぱり決まっているのだが…

情婦の顔にグレープフルーツを押しつけるシーンは有名だそうだ。そういや後年の「ワン・ツー・スリー」でも、キャグニーが食卓のグレープフルーツを見て手に取ろうかどうしようかという態度を見せるクスグリがありましたっけ(笑)
町井登志夫著。「爆撃聖徳太子」が面白かったのでトライ。

大化の改新(つまり暗殺シーン)から始まって過去場面にさかのぼる。
若き入鹿はどちらかというと淡泊な性格の武人。剣の腕を買われて父毛人のボディーガード役もつとめたりする。
時代は、隋に代わり中華を統一した唐の勃興期。唐と朝鮮半島とを見て来い、と父に言われ、遣唐使船にこそっと乗せられた入鹿は、直接戦場にも身をさらし、隋とはひと味ちがった超大国唐の勢いと安定感を知り震撼する。改革者というのは大げさだが、征韓論を抑えまず国力の底上げに力を注ごうとする入鹿の半生を掛け足で描写する。
クーデターがあると必ず、それを正当化するためにその直前の為政者はボロカスに貶められるのはお約束なので、中大兄皇子らが蘇我氏について実際以上に悪く吹聴したとしても全く違和感はない。その後白村江へ兵を出して日本は負けているわけですしね。

アマゾンとかで「小説になっていない」とむちゃくちゃ書かれているが、話自体は面白いし古代史として納得はいく流れで、結構一気に読んでしまった。「爆撃…」同様、合戦シーンは殺伐とした中にも迫力と説得力があるし。
ただ、「爆撃…」は聖徳太子が元々非常に(何でも聞こえすぎるために)変な人として描かれていたので、これだけ愛想のない現代的に淡々とした文章でも結構マッチしたが、今回の入鹿は常識人だから余計に読む人によっては“何だこりゃ”と思うんだろうね。ただ、文学的表現のレベルで歴史のロマンだの何だのにこだわると、逆に入鹿や前作の聖徳太子らが「世界」を意識して抱く危機感は、こうストンとは伝わってこないかもしれない。

言わば古代史ハードボイルド。まあその…頑張って、引き続き精進してくれ作者殿。
こーゆー路線が日本で受け入れられるかどうかはしんどいところだが、英国にはリンゼイ・デイヴィスという、古代っぽすぎないのがウリなローマ帝国ミステリシリーズを書いて人気を博している人だっているのだし(密偵ファルコ!)。
私はまだ見放さないゾ。
つい注文してしまった。アステア・ロジャースボックス米国盤。日本版も持ってるのにー(ただし画質は良くない。単品+TV録画)。
枚数の割には安いし(11枚組)、特典に目がくらんだとも言う。
あ、もちろんAmazon.co.jpでは買ってませんよ割高だし。画像呼んだだけ。

まあ、引き続き、疲れてるしねー。ストレス解消にはネットショップ~。
それでも今日はちょっとだけ親サイト更新したし(季節の飾りは今年は省略。無理)。
お正月ちゃんと迎えられるのかしらん。明日も仕事だけど…
時々、FOXジャパンのサイトは見に行ってた。リクエスト・ライブラリーとかスタジオ・クラシックスとかの新譜はないか、と。でも無いのね。

ところがなんと、ウィドマークファンつながりで本家BBSに情報が!(ありがとうごございます!)来年のリクライブラリー第二弾に「襲われた幌馬車」が!出るんだそうですね。うっわー!
いや、実は私はコレはリクエストしなかったんですけどさ。でもそれは米盤DVDを既に持ってたから他の、米盤すら出てない作品をリクエストしてたってだけで。
…やっぱり買ってしまうんだろうな私。買わないわきゃないだろうな私。しかし日本語吹替以外に特典あるかしら…(その吹替も、大塚周夫さんでなければ意味ないし!)
気になるけれど、Foxサイトには未だに何の情報もない。何やってんだFoxーーーー!
他のラインナップを確認するためにも、検索しまくるハメになった。

http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=amb_link_102775176_7?ie=UTF8&docId=1000242846&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-5&pf_rd_r=0SCTXCGQ60N86T115DQM&pf_rd_t=101&pf_rd_p=495170616&pf_rd_i=598264

第一弾よりさらにマニアックなような気もしますな…。
第一弾に三作、第二弾に一作ウィドマーク様。26本中4本。悪くないですな(ニヤリ)。まあ第一弾の三作は全て豪華スター競演とかいうような路線だったので、ピン主演作は今度のが初といえるかも。じっくり彼を(悪役でなくヒーローな彼を)楽しむには最適な作品の一つでしょう。

そして、実は26本中3本という男優が…何と、マクシミリアン・シェル!(ちょっと贔屓)
「ジュリア」はともかく、「トプカピ」がこんなところに来るとわー!

今後は、本家ではなくアマゾンのFoxストアをブックマークしておくことにするか。やれやれ。
Happy Holiday♪
1942年、マーク・サンドリッチ監督作品。一瞬RKOのような気がしてしまうが、パラマウント映画である。久々に廉価版DVDで再見。クリスマスイブだしね。「ホワイト・クリスマス」を生んだ映画だもんね。
パラマウントでビング・クロスビーと共演するんじゃアステア様がワリを食うのも無理はないが、それでも「ブルー・スカイ」(http://13374.diarynote.jp/200806062221170000/)よりはなんぼかマトモで、歌のビングと踊りのアステアが夢の共演、てな仕上がりになっている。

物語は、お約束通りにたわいのないラブコメ。
ジム(クロスビー)とテッド(フレッド・アステア)とライラ(ヴァージニア・デイル)は歌と踊りの人気トリオ。ライラと婚約したジムは農場を買って引退準備中だったが、派手好きのライラは土壇場でショーを続けようと言うテッドに乗り換える。失意のジムは農場経営のかたわら、祝日だけショーをする「ホリディ・イン」の開業を思いつく。歌も踊りも上手なリンダ(マージョリー・レイノルズ)という新たなパートナーを得て「ホリディ・イン」は大成功!と思いきや、ライラに振られたテッドがやってきて、これまたリンダを口説き始める。ジムも妨害工作に励むがちょっと度が過ぎ、怒ったリンダはテッドとハリウットへ去ってしまう。
最後はジムとリンダ、テッドと戻ってきたライラの二組のカップル成立でハッピーエンド。

男二人はこれまで何度も女性を争ってきた模様で、大人げなく繰り広げる恋のさやあては、エゲつないけど笑えるシロモノ。また、祝日ごとのアーヴィング・バーリンの歌をたっぷり盛り込み、なるほどリンカーンとワシントンの誕生日って休日なんだー!とか、楽しくアメリカ祝日マメ知識が身に付きます(笑)。"ホワイト・クリスマス"は勿論、あの"イースター・パレード"も歌われるし、ビングが黒塗りで歌う"エイブラハム"もいいですねぇ。独立記念日の歌だけは、途中から軍用機だのルーズベルトだの戦艦だのの映像がかぶさり、あっ戦時中だったんか、とちょっと引いてしまいますが。

アステアも何曲も踊ってくれるが、やはり特に素晴らしいのは爆竹タップ。さりげない普段着、ズボンのポケットに両手を突っ込んだままのタップが超カッコイイ。景気よく爆発音を響かせながらのナンバーは撮るの大変だったそうですが素晴らしい。あと泥酔ダンスもこの人ならでは、笑えるのになおかつエレガント。
ホント、ウットリ恍惚のイブになりました。

赤と白

2009年12月25日 日常 コメント (6)
ピザ屋さんのバイクにサンタさんが乗っていた。
最大瞬間サンタさん数はどのくらい上がっていたのだろう、昨日今日…
二人でお茶を
二人でお茶を
クリスマスは終わったが12月26日。これも個人的には結構大事だ。
リチャード・ウィドマーク・バースデー(故人とはいえ)!

ウィドマーク映画を見てもよいところだが、数日前に半分みて止めてあった映画があるのでソッチを最後まで見てみる。まあ縁がないわけではない。彼とドリス・デイ共演の「愛のトンネル」欲しさに買った米盤ドリス・デイ・ボックスの中の一枚、「二人でお茶を」(参照http://13374.diarynote.jp/200904181145018133/)。英語字幕のみで視聴。画質はたまにふぃっと色調がブレるがまずまずか?古いですからねえ。

1950年、デヴィッド・バトラー監督作品。カラー。
大不況に見舞われた1929年アメリカが舞台(回想シーンから始まる)。
歌と踊りのレッスンに夢中なナネット(ドリス・デイ)は、実はけっこうお嬢様。両親はいないが愛情深い叔父マックス(S・Z・ザカール)が彼女の財産の面倒を見てくれている。ナネットが初主演する新作の上演に不足した資金を、彼女は自らの資産から投資しようと考えるのだが、マックスが運用を誤ったせいで、彼女の資産は当分動かせない状態に陥っていた。事情を知らない彼女は出資の可否をめぐり「丸二日間、どんな質問にもNoと答え続けられるか」という奇妙な賭けを叔父と交わすが…

バックステージ系のミュージカル・コメディ。歌に踊りにとデイが頑張り、男性陣はゴードン・マクレーが美声を、ジーン・ネルソンが踊りを…なのだが、意外にミュージカル部分が盛り上がらない。スタンダードナンバーとなった"Tea for Two"はもちろん、"Do,do,do"、"I Want to Be Happy"など良い歌曲が揃っていてドリス・ディの歌は基本的に魅力的だが、ダンス・ナンバーが退屈。マクレーもネルソンもそのへんのお兄さん、みたいなキャラクターだし…。アステアやジーン・ケリーのカリスマとまではいかずとも、せめてドナルド・オコナーくらいの個性が欲しかった。

最初ヒロインと婚約している舞台監督のラリー(ビリー・デウルフ)も、ショーの他の女性たちに手を出しまくりの軽くて図々しいダメ男で、ヒロインはもう彼の本性が判っていて愛もなさげなのだが(すぐにマクレーの求愛になびく)、なんでこんな男と一時的にでも婚約したのかなと首をひねる。ただしこの俳優、体が大変ヤワラカいようで、ちょっとヘンな踊りの芸はある。中盤両腕をからみつかせて変なポーズを取ってる所にマックス叔父さんが出くわす所などは、この映画最初で最後の大爆笑を私から引き出した(…ソレが最初で最後ってなぁ…)。

ようやく面白くなるのは中盤、ヒロインと叔父の賭けが始まったあたりから。「NO」としか言えないばかりに恋も舞台のリハーサルも困難続き。「Yes」と言わせたい叔父の小細工も笑えるし、逆に叔父がコレで苦労する場面まであってニヤニヤ。
ラストはかなり強引なハッピーエンド。まあ、叔父さんが48時間完全に張り付きにもなれないわけで、叔父姪二人の元々の信頼と愛情がないと成り立たない賭けでもあり、そのへんはドリス・デイの、ちょっとないくらい健全な魅力あってこその映画ですね。
歌はいいけど、ミュージカルがかえって邪魔、なラブコメでした。
本来の私はミュージカル好きなのに!
オシゴト終わり。
とりあえず今日締切の宿題はなんとかやっつけた(午後3時頃)。
コレはとても締切までにムリだろなと思ってたモノなので嬉しかった。
が、やっつけ終わったとたんに、今日締切の仕事が、あと三つくらい残っているのに気が付いた。
何やってんだか。

…帰ってきたらドーンと疲れが来た。
今年は、やったことないシゴトを色々やったもんなあ。

寝る前に入手したての字幕無し「拳銃の罠」をザッと流し見て(あまり聞き取れなくても素晴らしくサスペンスフル☆)、ああウィドマーク様はカッコイイなー、で、これで寝ます。きっとよく寝られることでしょう。

明日は家の掃除もしなきゃなんないが、…多分聞き取りにくかった所の見直しもしてしまうことでしょう。とりあえず、おやすみなさい。ぐー。

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