逢坂剛著。

ノベルズ版下巻の表紙にウィドマーク様がいるらしいというだけで手を出すこの節操なし。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4125007942?ie=UTF8&tag=boatswascot-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4125007942

アマゾン画像は小さいけど現物を見るとどうみても「ワーロック」。手ケガしてるし。
でもこの文庫版にも、上下巻共にウィドマーク様が隠れていました(映画パンフ柄)。

著者の作品によく主役を張ってるらしい"岡坂神策"氏は著者の分身なのだろうか。ハリウッド・クラシック映画祭の企画にひっぱりこまれたりスペイン内戦がらみのイベントに巻き込まれたり、初めて読むシリーズなのでノリがまだよくわからない。最初は店先でレアビデオの取り合いになってから、後を付け回されたりするので、ビデオテープに機密のマイクロフィルムでも隠されているのかとか思ったが、さすがにそれはないか(笑)

岡坂氏が、あまりにも逢坂センセイのエッセイ中に書いてたことと同じよーなことばっか呟きまくってるあたり(またそのウンチク量がえらく多い)「それでいいのか?」とツッコミを入れたくなるが、自分もクラシック映画好きウィドマーク好きとかぶる要素多大なため、素直にツッこむこともできずに居心地が悪い。

だいたいファーストシーンからして、中古ビデオ屋に米軍基地流れ品の米版ビデオ"Road House"を発見して手を伸ばす主人公(2000年の作だからまだDVDあまりないしインターネットで右に左に輸入盤買いまくるなんてこともない)。
「それじゃ、字幕無しですね」
「うん、どっちみち、筋は関係ない。ウィドマークさえ見れば、気のすむ映画だから」
とかって、…うーーーーーー…気恥ずかしい。なんか気恥ずかしい。

クラシック映画祭に備えて非A級な佳作ラインナップを選ぼうだとか、なんかひたすら趣味的な出足である。逢坂さんだからいずれはサスペンスとか冒険とかなにかそーゆー方向へ行くと思いたいのだが、なかなかウンチクから話が離れない。はてどうなるか。うんうん唸りながらも読み進めつつあるが、ある意味疲れる…多分同族嫌悪であろうが。

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