訃報:小松左京さん80歳 「日本沈没」など執筆(毎日新聞)
2011年7月29日 時事ニュース
文字通り、巨星墜つ、という感じ。学生時代には読みまくった。国産SFが海外作品と比べて遜色ないと、心から思わせてくれた凄い人。日本人離れしてスケールが大きいのに結構日本的な情感にもこだわりがあり、長編で名をなした人だと思うが短編だってぴりりと隙がなく、ホロリとさせるのもゲラゲラ笑わせるのも自由自在、何を読んでも満足できた。しかも、小説の中だけでなく、豊かな知性で現実社会にもばしばし貢献できちゃうという出来杉ぶり。
こういう人が関西から出たと思うといつも嬉しかったのだが…
合掌。
(とか言いつつ「虚無回廊」とか比較的後年のものは読みそびれている。…今さらだが読んでみようかなあ(爆))
こういう人が関西から出たと思うといつも嬉しかったのだが…
合掌。
(とか言いつつ「虚無回廊」とか比較的後年のものは読みそびれている。…今さらだが読んでみようかなあ(爆))
囲碁小町 嫁入り七番勝負
2011年7月30日 読書
犬飼六岐著。
おっとりおとなしいヒロインなんて、著者初の試みでは?(笑)
でも囲碁のシーンの緊張感はイイ感じだ。
まだ三番までしか読み進んでいないが、がんばれおりつちゃん!
<追記>
最後まで、なかなかサワヤカにまとまっていてよろしかった。
じわじわと、色々な方面を試していくんですね作者様。自作もおおいに期待♪
おっとりおとなしいヒロインなんて、著者初の試みでは?(笑)
でも囲碁のシーンの緊張感はイイ感じだ。
まだ三番までしか読み進んでいないが、がんばれおりつちゃん!
<追記>
最後まで、なかなかサワヤカにまとまっていてよろしかった。
じわじわと、色々な方面を試していくんですね作者様。自作もおおいに期待♪
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1941年、フリッツ・ラング監督作品。
1939年初夏。狩猟の達人である英国人ソーンダイク大尉(ウォルター・ピジョン)は、ドイツの某所、崖の上から数百メートル彼方に立つヒトラーに銃を向けていた所を歩哨に見つかり逮捕される。暗殺ではない、弾を込めずに照準のみ合わせた“獲物追い(sporting stalk=実際には獲物を殺さず確実に仕留められる位置を占める所まででスリルと興奮を味わうという狩猟)”と彼は釈明するが、彼を逮捕した大佐(ジョージ・サンダース)は認めず『英国政府の意を受けて暗殺を試みた』という供述書を書けと迫る。拷問を受けながら大尉はからくも逃走、帰国するが、ナチの手はロンドンにも延び…。題名通りの逃亡と追跡のサスペンス。
ラング作品はさして数を見てるわけではないですが、光と影のメリハリが効いた華やかな映像はサスペンスを盛り上げて魅力的。こんな映画を見ると、モノクロはいいなあ、とか思ったり。
ただ、大尉を助ける少年(ロディ・マクドウォール)や貧しい娘(ジョーン・ベネット。程度は不明ながらおミズっぽい気配が)は健気でかわいいが、最初にちょっと「主人公、自業自得なんじゃないんかい?(そりゃ逮捕もされるっしょ)」と思ってしまったからなあ。ジョーン・ベネットは可愛い可愛いな演出と音楽にいろどられ、二人の関係もたいそう甘く描かれてはいるが、やっぱり扱いがチャラいんじゃないか、こんなに有難い美人の救い主なんてちょっと都合がよすぎる(彼女が気の毒、こんなトーヘンボクのために)…と感じるのは私だけでしょうか。
一番魅力的だったのは、私にとってはやはり悪役ジョージ・サンダースか?(笑)
いや、サンダース見たさで借りたDVDだったしホントに。先に書いたように主人公がちょっとアレな人なので(弾を込めずに照準を合わせただけつったって、やっぱり撃っちゃおうかと迷ったなんて自分で言ってるし)、知的でスマートで堂々たる長身とイヤミな笑みを持つ彼のほうがちゃんとした人に見えます。モノクルを光らせ、タキシードで物陰に立ってる所なんか超カッコイイ。狩猟ズボンもいいし、軍服(最初に着てる白いのが特に)もイイ。って何言ってるんだ私…でもプロパガンダ的エンディングはやはりクサイですしね、映画そのものを評価したからというより以上に、ミーハー心で最後まで楽しんだってところ。あのエンディングは時代の要請かもしれないが…。原作からしてそうなのかな。
「海外特派員」のラストもプロパガンダ的とよく言われるが、あれなんかは、引っ掛からず見られる適切レベルだったと思うんですけどねえ。
1939年初夏。狩猟の達人である英国人ソーンダイク大尉(ウォルター・ピジョン)は、ドイツの某所、崖の上から数百メートル彼方に立つヒトラーに銃を向けていた所を歩哨に見つかり逮捕される。暗殺ではない、弾を込めずに照準のみ合わせた“獲物追い(sporting stalk=実際には獲物を殺さず確実に仕留められる位置を占める所まででスリルと興奮を味わうという狩猟)”と彼は釈明するが、彼を逮捕した大佐(ジョージ・サンダース)は認めず『英国政府の意を受けて暗殺を試みた』という供述書を書けと迫る。拷問を受けながら大尉はからくも逃走、帰国するが、ナチの手はロンドンにも延び…。題名通りの逃亡と追跡のサスペンス。
ラング作品はさして数を見てるわけではないですが、光と影のメリハリが効いた華やかな映像はサスペンスを盛り上げて魅力的。こんな映画を見ると、モノクロはいいなあ、とか思ったり。
ただ、大尉を助ける少年(ロディ・マクドウォール)や貧しい娘(ジョーン・ベネット。程度は不明ながらおミズっぽい気配が)は健気でかわいいが、最初にちょっと「主人公、自業自得なんじゃないんかい?(そりゃ逮捕もされるっしょ)」と思ってしまったからなあ。ジョーン・ベネットは可愛い可愛いな演出と音楽にいろどられ、二人の関係もたいそう甘く描かれてはいるが、やっぱり扱いがチャラいんじゃないか、こんなに有難い美人の救い主なんてちょっと都合がよすぎる(彼女が気の毒、こんなトーヘンボクのために)…と感じるのは私だけでしょうか。
一番魅力的だったのは、私にとってはやはり悪役ジョージ・サンダースか?(笑)
いや、サンダース見たさで借りたDVDだったしホントに。先に書いたように主人公がちょっとアレな人なので(弾を込めずに照準を合わせただけつったって、やっぱり撃っちゃおうかと迷ったなんて自分で言ってるし)、知的でスマートで堂々たる長身とイヤミな笑みを持つ彼のほうがちゃんとした人に見えます。モノクルを光らせ、タキシードで物陰に立ってる所なんか超カッコイイ。狩猟ズボンもいいし、軍服(最初に着てる白いのが特に)もイイ。って何言ってるんだ私…でもプロパガンダ的エンディングはやはりクサイですしね、映画そのものを評価したからというより以上に、ミーハー心で最後まで楽しんだってところ。あのエンディングは時代の要請かもしれないが…。原作からしてそうなのかな。
「海外特派員」のラストもプロパガンダ的とよく言われるが、あれなんかは、引っ掛からず見られる適切レベルだったと思うんですけどねえ。
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