四人の復讐
四人の復讐
四人の復讐
1938年、ジョン・フォード監督作品。
なんかこの夏は地デジ以外どこの局もやたらフォードをやってる気がするが、一番レア感のあったWOWWOWの特集、この「四人の復讐」と「若き日のリンカン」を見たくてつい申し込んでしまった。よく調べると「若き日」は廉価DVDが出てたがまあいいや。録画の上観賞。

物語は軍法会議シーンから。
英国インド駐屯軍のリー大佐(C・オーブリー・スミス)は、不名誉除隊処分を受けて帰国するが、彼をハメた一味に殺される。父の汚名をすすぐべく立ちあがったのが四人の息子たち(父子家庭らしい)、法曹家の長男、外交官の次男、空軍将校の三男と大学生の四男は真相を求めて、インド、南米、アレクサンドリアと世界中を駆け巡る。
ミステリーとしては、イマひとつヌルいものを感じる(「絶壁の彼方に」の直後なのも悪かったか)が、筋立てが派手なのは確か。とはいえ一番印象に残るのは、インドの酒場の兵隊vs現地人の乱闘シーンだったりする。…なんつーか、さすがはフォードというのか、それとも…。まあ、仲良し男兄弟のじゃれあいもフォードの得意分野かな?

ドラマの中でも特に中心になるのは次男リチャード・グリーンとそれ以上に彼を助けようと奔走する恋人ロレッタ・ヤング。彼のためなら危険も何のその、のじゃじゃ馬お嬢様のヤングは可愛いが、恋人どころじゃない心境の次男の態度は見ていてイライラする(苦笑)

まあ私の方も、結局お目当ては長男ジョージ・サンダースと三男デヴィッド・ニーヴンだが。
リーダー格で最も頭脳派なサンダースはやっぱりイイ感じ(嬉しいことに今回悪役ではない♪)、時々眼鏡を使うのもよろしい。ニーヴンはまだまだ若過ぎてうすっぺらいが可愛い。プレイボーイだけどちょっと抜けててお人よしそうなところが彼ならでは。末っ子ウィリアム・ヘンリーもまあそれなりに可愛いし、次男がもう少しなんとかなれば素晴らしい四兄弟なのだが(爆)。

ミーハー心で見る映画は、それなりのものしか返してくれないが、逆に言うと、それなりものは得た…とは言えるかも…?
脇にはジョン・キャラダインとかバリー・フィッツジェラルドとかアラン・ヘイルとかクラシック映画ファンになじみの顔ぶれが色々出ていたのも楽しかったし。
いちお、ちゃんとディスクに録画して保存しておくつもりではある作品☆

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