休みだけど実家の母の年賀状印刷しに行って、途中車中でちょっと仕事もして、んでもって久々にちゃんと作った肉じゃが(実家へも差しいれた)と大根の田楽をまともに適切な夕飯時間に食べたということに感動した。自分の作る料理が好きだなんて手前味噌?まぁ簡単な料理だけど。
車中の半分は「ブラックアウト」も読んでたので、夕食後は更に仕事したほうがいいかと思ったが、あまり長くないしと、またまたキハチブランドの邦画をウォッチ。
だいたい9月くらいから、10日に1本程度しか映画見れてないもん(涙)
やっぱ少しは休みの日らしさを味わいたいよ…
さて肝心の映画レビュー。
1963年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
戦国の世、非情な忍者稼業が嫌になり、武田信玄のもとから逃走中の抜け忍、越智吉丹(加山雄三)。武田忍者・雀の三郎左(中丸忠雄)は執念深く吉丹を追うが、追手の一人銅子播磨(中谷一郎)は、吉丹の凄腕と自由を求める心意気とが気に入り、友人となって共に旅をすることに。二人は追手の目をくらますべく、道中出会った妙な侍=木下藤吉郎(佐藤允)の勧めで馬借(言うなれば運送業)の集団“有吉党”にまぎれこむ。藤吉郎は織田家の為に大量の鉄砲を、無事に堺へ運ぶ手だてを探しているところだった。有吉党が引き受けた荷と吉丹を狙って、武田の忍軍はじめ様々な敵が襲ってくるが…
ゴール目指しておたからを運ぶ主人公たちvs襲いくる敵…という大枠は、時代劇というよりは、西部劇か、冒険物語の王道である。音楽だってちっとも時代劇臭くない(タイトルもだ)。ユーモアを交えながらもテンポよくサスペンスフルな筋運び(鉄砲をめぐる策謀はかなり複雑なんだけど、混乱しないよううまくまとめてる)、そして社会の枠にとらわれず、明るく自由に、飄々と自分らしく生きようとする主人公たちが痛快きわまりない。
こんな明るくさわやかな抜け忍っているかー、という加山雄三、えらく可愛い。彼でないと成立しないかも、この主人公像…。別の意味ですんごいハマリ役な佐藤允は、口から先に生まれてきたようなハッタリ人間藤吉郎を、おもしろ可笑しく、かつ急所はピシリとしめて好演する。そして中谷一郎…岡本喜八映画の常連のようですが、初めて、「カッコイイ!」と思いました(爆)この人これまでも飄々とした役が多かったけど、アゴヒゲが似合って男前がいつもより上がってるため、キザなせりふがわざとらしくなく映える。すばらしい。
個性派だらけの有吉党の面々もみんないい。三枚目だけど頼りになる砂塚秀夫や二瓶正也、無口な名射手天本英世(カッコイイ!)、侍崩れの江原達怡、みんな印象的。中丸忠雄は、何かいつもより泥臭いけど、矜持の高さが並々ならず。
珍しく男勝りで野性的な、有吉党の「お嬢」として殺陣も頑張る星由里子、村上水軍の美しい女頭領・水野久美、二人のヒロインとそれぞれの恋模様もイイ感じ。
美味しさが端から端までキッチリ詰まった、私好みなエンタメ大傑作でした♪
車中の半分は「ブラックアウト」も読んでたので、夕食後は更に仕事したほうがいいかと思ったが、あまり長くないしと、またまたキハチブランドの邦画をウォッチ。
だいたい9月くらいから、10日に1本程度しか映画見れてないもん(涙)
やっぱ少しは休みの日らしさを味わいたいよ…
さて肝心の映画レビュー。
1963年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
戦国の世、非情な忍者稼業が嫌になり、武田信玄のもとから逃走中の抜け忍、越智吉丹(加山雄三)。武田忍者・雀の三郎左(中丸忠雄)は執念深く吉丹を追うが、追手の一人銅子播磨(中谷一郎)は、吉丹の凄腕と自由を求める心意気とが気に入り、友人となって共に旅をすることに。二人は追手の目をくらますべく、道中出会った妙な侍=木下藤吉郎(佐藤允)の勧めで馬借(言うなれば運送業)の集団“有吉党”にまぎれこむ。藤吉郎は織田家の為に大量の鉄砲を、無事に堺へ運ぶ手だてを探しているところだった。有吉党が引き受けた荷と吉丹を狙って、武田の忍軍はじめ様々な敵が襲ってくるが…
ゴール目指しておたからを運ぶ主人公たちvs襲いくる敵…という大枠は、時代劇というよりは、西部劇か、冒険物語の王道である。音楽だってちっとも時代劇臭くない(タイトルもだ)。ユーモアを交えながらもテンポよくサスペンスフルな筋運び(鉄砲をめぐる策謀はかなり複雑なんだけど、混乱しないよううまくまとめてる)、そして社会の枠にとらわれず、明るく自由に、飄々と自分らしく生きようとする主人公たちが痛快きわまりない。
こんな明るくさわやかな抜け忍っているかー、という加山雄三、えらく可愛い。彼でないと成立しないかも、この主人公像…。別の意味ですんごいハマリ役な佐藤允は、口から先に生まれてきたようなハッタリ人間藤吉郎を、おもしろ可笑しく、かつ急所はピシリとしめて好演する。そして中谷一郎…岡本喜八映画の常連のようですが、初めて、「カッコイイ!」と思いました(爆)この人これまでも飄々とした役が多かったけど、アゴヒゲが似合って男前がいつもより上がってるため、キザなせりふがわざとらしくなく映える。すばらしい。
個性派だらけの有吉党の面々もみんないい。三枚目だけど頼りになる砂塚秀夫や二瓶正也、無口な名射手天本英世(カッコイイ!)、侍崩れの江原達怡、みんな印象的。中丸忠雄は、何かいつもより泥臭いけど、矜持の高さが並々ならず。
珍しく男勝りで野性的な、有吉党の「お嬢」として殺陣も頑張る星由里子、村上水軍の美しい女頭領・水野久美、二人のヒロインとそれぞれの恋模様もイイ感じ。
美味しさが端から端までキッチリ詰まった、私好みなエンタメ大傑作でした♪
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