1960年、岡本喜八監督作品。モノクロ。
スカパーで視聴。

「独立愚連隊」と、キャストも舞台もタイトルの一部もかぶっているが、続編ではない。昔一緒に自主上映で見たような気もするのだがビックリするほど記憶にない。二本だてじゃなく別の日にやってて、見れなかったのかな…

妙に明るく人を食った中国語まじりなマーチ調主題歌の流れるタイトルバックで、中国軍の猛攻の中必死に軍旗をかついで逃げ回る日本軍の旗手の姿が導入部。
いったん全滅・死亡扱いに(間違って)なってて、扱いに悩んだ軍からはあちこちの前線にたらい回しにされ、でもその割にみんな生き残ってる「独立愚連隊」と呼ばれる小隊。タフで図太い彼らの新たな任務は、行方不明の旗手と軍旗との捜索。勿論?軍の価値観では軍旗の方が優先であるが。
鼻を突っ込んでくる勲功至上主義者や潜入スパイに悩まされつつ、「独立愚連隊」は圧倒的な数の敵が布陣する最前線を飛び回るが…

前作で堂々主役だった佐藤允が、小隊長加山雄三をサポートする敏腕軍曹としてワキに回り、このコンビが隊をひっぱってゆく。ハードボイルドミステリ風味でまとめた前作に比べると、軍隊への皮肉や反骨精神は明瞭なものの、明るい戦場アクション・ロードムービーみたいになってて、私の好みからするとちょっと前作より落ちる。だから記憶にないのかな。ソロバン抱えた変な部下堺左千夫やキザな中丸忠雄が印象的。あ、フランキー堺の敵将校も、そのクサさが大変味わい深い。こんなに明るい戦場てあり?でもそういうのも飄々と描いちゃうのが岡本喜八か…
前作で佐藤允とカンタンあいてらした中谷一郎は、何やってんのかよくわからない人情派ドロップアウター(元軍人)。いい所で助けてくれたりとかするんですが…

「独立愚連隊」は前にBSNHKでやったので、これらの姉妹編もまたやるかとまってたら、突然スカパーの日本映画専門チャンネルが岡本喜八特集をやってて5分前に気づいて録った。
あぶないところだった。
(まあ岡本カントクなら、クロサワ、オヅとまで行かずとも結構メジャーな人気監督だから、気をつけてたら時々やるのかもしれないが…)

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