1952年、ハワード・ホークス監督作品。モノクロ。

バーナビー・フルトン博士(ケイリー・グラント)は老化に効く薬を開発中。思う程の効果がなかなか得られず苦闘するうち、ある日檻を逃げ出した実験動物のチンパンジーが薬品に悪戯したところ、偶然に激烈な効果を持つ薬ができてしまった。
誤ってこの薬品を飲んだバーナビーと愛妻エドウィナ(ジンジャー・ロジャース)は、すっかりココロが若返ってしまって騒動を起こす(視力等も回復するが、精神的なモノが大きい薬のようです)。夫婦間の潜在的?危機や、製薬会社の老社長(チャールズ・コバーン)の思惑がからんでドタバタは雪だるま式にふくれあがり…

…って、それだけといえばそれだけのオハナシでした(笑)
しょっぱなからビン底メガネでぼうっとして、いつになく冴えない風情のグラント。さすがに少しトウがたってきたかな、のロジャース。それが怪しい薬の効果で20代、10代、それ以下?の行状を繰り広げるハイテンション・コメディ。二人とも上手いんですが、本筋にあとひと息締まりがないので、一番得をしたのは、小さい役だが社長秘書役のマリリン・モンローかも。見るからにオツムの足りなそうな、観賞用秘書として場を和ませます。なんにもしてないんだけど(笑)
隣家から迷いこんできた赤ん坊を見て、「夫がココロだけでなくカラダまで若返ってしまった!」と妻が誤解するくだりはブットビ感があって一瞬期待したのですが、結局、だらだらと終わってしまったかなあ…ちょっと残念。

私ってホークス・コメディとの相性イマイチなのかしら。「赤い河」や「リオ・ブラボー」は好きなんだけど…

あと、どうでもいいけど序盤、パーティに出る準備をしていた所が急に家で夫婦のんびりする事になっちゃって、急遽エプロンドレスを付けた妻が真後ろから見るとお尻丸出しに近い格好になってたのに気づいて慌てて来客の目からお尻を隠そうとするグラントの小芝居は良かった。「赤ちゃん教育」でもグラントが、キャサリン・ヘップバーンの裂けたドレスのお尻を隠してやろうと奮闘する場面があったのを思い出す。
ああ、あの続きを見たいなあ…この映画は、だいぶ昔に、VHSで録画したけどミスで最後まで入っていなかったので諦めたまま見そびれている。次何かネットレンタルする時は、「赤ちゃん教育」も一緒に借りようっと。

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