今日はドでかい買い物もしたし、タップのレッスンも行ったし、あやうく国立文楽劇場4月公演の友の会会員の申込開始日ということを忘れるところであった。11時過ぎてからあわてて申込んだが、そこそこ良い席が取れて、良かった…(^^;)
そのくせ昼間に、子ども文化センターの文楽入門イベントにインターネット申込をしたりしていたのだ。本末転倒だよねえ。子ども文化センター、1000円とは素敵な値段。コレは家族で行くことに。席は選べないけど(会場側で勝手に決めるらしい)、文楽劇場よりは小さいコヤだから、そんなにひどく遠くはならないよねきっと。
http://www.ko-bun.jp/event/detail.php?PID=595&OFS=0
この春は、いろいろと悔しい季節。
帆船あこがれが、そしてなにわの海の時空館が…
(時空館はあとしばらくは開いているらしい。久しぶりに、最後にもう一度行ってみようかな。
あ、あこがれもまだ南港にいてるかな。そうだ来週、オフの日に、南港帆船行脚に出かけてみようか。超出不精の私だけれど…)
文楽は、大阪を去らないでよね…
市長がいくらアホなことをいってもね…
たのんます。
そのくせ昼間に、子ども文化センターの文楽入門イベントにインターネット申込をしたりしていたのだ。本末転倒だよねえ。子ども文化センター、1000円とは素敵な値段。コレは家族で行くことに。席は選べないけど(会場側で勝手に決めるらしい)、文楽劇場よりは小さいコヤだから、そんなにひどく遠くはならないよねきっと。
http://www.ko-bun.jp/event/detail.php?PID=595&OFS=0
この春は、いろいろと悔しい季節。
帆船あこがれが、そしてなにわの海の時空館が…
(時空館はあとしばらくは開いているらしい。久しぶりに、最後にもう一度行ってみようかな。
あ、あこがれもまだ南港にいてるかな。そうだ来週、オフの日に、南港帆船行脚に出かけてみようか。超出不精の私だけれど…)
文楽は、大阪を去らないでよね…
市長がいくらアホなことをいってもね…
たのんます。
遅くまで、何してる…
2013年3月3日 日常今日も職場を出るのが9時半になった。なんばで、飲み屋じゃなくって10時でもOKな洋食、できればイタメシどこかないかな…
ファミレス(ロイホ)はあるけど…
ファミレス(ロイホ)はあるけど…
スカパーでやってたので、たらたらと他の事をしながら見た。
原作漫画は傑作。
映画になるとイロイロ変わるのは当然だろうし、悪役を作らないといけないからケイオニウスをラスボスにしたんだろうけど、主人公ルシウスのピュアさはもう少し保持してほしかったなあ。前半で、「これに失敗したら自分の立場は…」なんて心の声が入ったのにはガッカリ。ルシウスって風呂と皇帝陛下(とローマの平和)しか考えてないヤツでしょうが…
「のだめ」は奇跡的に、捨て身の「ほとんど日本人日本語で実写ドラマ化」が、原作の味をむしろ保持するプラス効果をあげた珍しい一作だったが、同じノリで作ったんだろうこれは、まあ、そのまんまでは映画にしにくい連作短編だったためとはいえ、同じ大胆さが生かしきれなかった。
アベちゃんの濃さは悪くない、あの長身も、じーちゃんずの中に立たせると外人に見えてよい、と思えたので、もう少しなんとかできたかもしれないのに残念だ。
もちろん、できなかったかもしれない。やっぱりヒロインと悪役とがいないと、なかなか映画一本にはまとめられないんだろう、ナミの脚本家では。
日本とローマを行ったり来たりの前半のテンポは、ヘンテコだが個性的だし原作の味わいを追っかけていたから、なんとかあれで突っ走れると良かったんだろうけど…
(いちいち「数ヵ月後」とか「しばらくして」とか字幕が入るのはバカバカしくてよかった)
ハドリアヌスの市村正親も心配したよりいい感じ。
で、ハドリアヌスがアゴヒゲなのはまあいいのだが(彼はあまり古代ローマ人の標準ではない性格だったようだし)、ルシウスはもっとちゃんとヒゲそらせたほうがよいのになあ。古代ローマ人は、ひげはきれいに剃る文化であったはず。あと、トーガはもっと美しく撮れなかったかなあ。
そして、宍戸開の古代ローマ人は、さすがに無理があると思った。
あの原作をどんな風に映画化したのかな、だけで最後まで見たし、古代ローマの映像化はそれなりには楽しかったが、まあそれだけ。お金はかかっているがTVドラマレベル…
原作漫画は傑作。
映画になるとイロイロ変わるのは当然だろうし、悪役を作らないといけないからケイオニウスをラスボスにしたんだろうけど、主人公ルシウスのピュアさはもう少し保持してほしかったなあ。前半で、「これに失敗したら自分の立場は…」なんて心の声が入ったのにはガッカリ。ルシウスって風呂と皇帝陛下(とローマの平和)しか考えてないヤツでしょうが…
「のだめ」は奇跡的に、捨て身の「ほとんど日本人日本語で実写ドラマ化」が、原作の味をむしろ保持するプラス効果をあげた珍しい一作だったが、同じノリで作ったんだろうこれは、まあ、そのまんまでは映画にしにくい連作短編だったためとはいえ、同じ大胆さが生かしきれなかった。
アベちゃんの濃さは悪くない、あの長身も、じーちゃんずの中に立たせると外人に見えてよい、と思えたので、もう少しなんとかできたかもしれないのに残念だ。
もちろん、できなかったかもしれない。やっぱりヒロインと悪役とがいないと、なかなか映画一本にはまとめられないんだろう、ナミの脚本家では。
日本とローマを行ったり来たりの前半のテンポは、ヘンテコだが個性的だし原作の味わいを追っかけていたから、なんとかあれで突っ走れると良かったんだろうけど…
(いちいち「数ヵ月後」とか「しばらくして」とか字幕が入るのはバカバカしくてよかった)
ハドリアヌスの市村正親も心配したよりいい感じ。
で、ハドリアヌスがアゴヒゲなのはまあいいのだが(彼はあまり古代ローマ人の標準ではない性格だったようだし)、ルシウスはもっとちゃんとヒゲそらせたほうがよいのになあ。古代ローマ人は、ひげはきれいに剃る文化であったはず。あと、トーガはもっと美しく撮れなかったかなあ。
そして、宍戸開の古代ローマ人は、さすがに無理があると思った。
あの原作をどんな風に映画化したのかな、だけで最後まで見たし、古代ローマの映像化はそれなりには楽しかったが、まあそれだけ。お金はかかっているがTVドラマレベル…
デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫)
2013年3月6日 読書
コメントをみる |

なにわの海の時空館再訪。
2013年3月7日 日常 コメント (3)ン年ぶりになるのかな。
3月10日(日)までで閉館と決まった、「なにわの海の時空館」へ久々に行ってきた。
トレードセンター駅前で降りて、オズ岸壁で、これも橋下市長に売り飛ばされる帆船「あこがれ」のすぐ横まで行って、最後に未練がましく…しばらくウロウロする。
相変わらず美しいが、航海予定がないためだろう、セイルは取り去られているようで、…痩せちゃったなあ、と思う。
一般公開時に甲板に上がったことはあるが、セイルトレーニングに一度も申込まないでいるうちに大阪市が手放すことになってしまった。
なんかヤバそうだから今年度中、この三月には申し込もうと思っていただけに、年度途中で事業打ち切りといきなり決まったときは、かなり落ち込んだ。
もっともっと早く体験しとけばよかったんだけど、私もイイ年だから、多少体力面の不安があったんだよ…
家族持ちだから1日のみの航海プランでないとちょっと申し込み辛かったし。
(1日コースとか一泊二日コースとか1週間くらい行くのとかいろいろだった…)
しかしそもそも、何のコネも係累もない一般ピーブルが、ふと思い立って個人で申し込めるセイルトレーニングのできるフネって、日本ではほぼこの「あこがれ」だけだったんだ。
どこに売り飛ばされるにしても、きっとそんな形でのセイルトレーニングはやってくれないだろう。
痛恨、てやつは、この年になると何個もたまってくるが、これも、そのひとつ。
…買いたい時が買うべき時。
…トライしてもいいかな~って程度の時が、トライすべき時…
人間ってなかなか懲りないけど、今度こそ学ばないとな…
「なにわの海の時空館」は、かなり昔に、帆船小説好きの仲間たちとつどって見に行った。
(昔といっても2000年にできた施設なので知れているが…)
きゃーきゃー盛り上がって展示を見て回った。ヨットシミュレータが特に楽しかったが、これは数年前に中止になってしまった。これ乗るためにまた行こうかな、と思ったりもしていたのに…
場所が悪くて損をしているが(もより駅から結構歩く)、帆船好きには文句なく楽しめる施設だ。
世の中帆船好きはそう多くないということか。石原慎太郎なら趣味で残してくれたか?
エントランス棟から、地下(海底)トンネルをくぐって館内に入る。トンネルの天窓から大阪湾の魚が泳いでいるのが見えたりする。今日はクラゲも見えて面白かった。
帆船小説好きには最上階の4階『海がつなぐ世界の文化』の展示だけで満足できてしまう。
1983年の大阪帆船まつりがらみの展示もある。この帆船まつりも、自分にとって(多分前回一緒だった仲間たちにとっても)大変なつかしいものである。
大阪を誇らしく感じられるイベントだった。
3階から下は、海×大阪がテーマなので、もう少し地味だ。ただし、復元された菱垣廻船がとーんと鎮座しており、大阪の水運海運の歴史の展示がいろいろある。前来た時より私も、トシのせいか仕事がらみで少し大阪史の知識が増えたからか、今回は3階以下の展示に結構興味をそそられつつ見た。
…これ、海洋博物館というより、かなり、郷土資料館だよ?(少なくとも3階以下は)
水の都と言われた大阪の、水運海運の歴史をていねいに見せようとしてる。ジオラマだの映像だの勿論菱垣廻船だの。体験型のアトラクションというか展示というかは、何だかかなり以前よりも減ってしまっていて、これは閉館直前だからなのか、既にお金のかからない方向にリニューアルしまくっていたからなのか。
それでも地味ななりに、水都大阪の歴史をビジュアルに分かりやすく学べるし、そもそも島国のくせ海に関心の薄い日本人のこと、水運海運という切り口から郷土史を学ぶ施設、というのは少ないと思う(普通の郷土史資料館として大阪歴史博物館、というのは、一応別にある)。まあ、そういう切り口で郷土史を学べるようなある程度大きい市は限られているだろう。
郷土史を知る施設として、収益の多寡だけで切るべきものでもないと感じた。
市長は酷評してるらしいが…
そもそも、大阪市に住もうともしない人だもんね。
かつて楽しく見て回った仲間たちの中には、もうこの世にいない人もいる…
施設内に蛍の光が流れ始めると、ちょっと泣けそうになってきた。
ローテンションにならざるをえない。
どんどん大阪が、何もない、つまらない町になってゆく…
3月10日(日)までで閉館と決まった、「なにわの海の時空館」へ久々に行ってきた。
トレードセンター駅前で降りて、オズ岸壁で、これも橋下市長に売り飛ばされる帆船「あこがれ」のすぐ横まで行って、最後に未練がましく…しばらくウロウロする。
相変わらず美しいが、航海予定がないためだろう、セイルは取り去られているようで、…痩せちゃったなあ、と思う。
一般公開時に甲板に上がったことはあるが、セイルトレーニングに一度も申込まないでいるうちに大阪市が手放すことになってしまった。
なんかヤバそうだから今年度中、この三月には申し込もうと思っていただけに、年度途中で事業打ち切りといきなり決まったときは、かなり落ち込んだ。
もっともっと早く体験しとけばよかったんだけど、私もイイ年だから、多少体力面の不安があったんだよ…
家族持ちだから1日のみの航海プランでないとちょっと申し込み辛かったし。
(1日コースとか一泊二日コースとか1週間くらい行くのとかいろいろだった…)
しかしそもそも、何のコネも係累もない一般ピーブルが、ふと思い立って個人で申し込めるセイルトレーニングのできるフネって、日本ではほぼこの「あこがれ」だけだったんだ。
どこに売り飛ばされるにしても、きっとそんな形でのセイルトレーニングはやってくれないだろう。
痛恨、てやつは、この年になると何個もたまってくるが、これも、そのひとつ。
…買いたい時が買うべき時。
…トライしてもいいかな~って程度の時が、トライすべき時…
人間ってなかなか懲りないけど、今度こそ学ばないとな…
「なにわの海の時空館」は、かなり昔に、帆船小説好きの仲間たちとつどって見に行った。
(昔といっても2000年にできた施設なので知れているが…)
きゃーきゃー盛り上がって展示を見て回った。ヨットシミュレータが特に楽しかったが、これは数年前に中止になってしまった。これ乗るためにまた行こうかな、と思ったりもしていたのに…
場所が悪くて損をしているが(もより駅から結構歩く)、帆船好きには文句なく楽しめる施設だ。
世の中帆船好きはそう多くないということか。石原慎太郎なら趣味で残してくれたか?
エントランス棟から、地下(海底)トンネルをくぐって館内に入る。トンネルの天窓から大阪湾の魚が泳いでいるのが見えたりする。今日はクラゲも見えて面白かった。
帆船小説好きには最上階の4階『海がつなぐ世界の文化』の展示だけで満足できてしまう。
1983年の大阪帆船まつりがらみの展示もある。この帆船まつりも、自分にとって(多分前回一緒だった仲間たちにとっても)大変なつかしいものである。
大阪を誇らしく感じられるイベントだった。
3階から下は、海×大阪がテーマなので、もう少し地味だ。ただし、復元された菱垣廻船がとーんと鎮座しており、大阪の水運海運の歴史の展示がいろいろある。前来た時より私も、トシのせいか仕事がらみで少し大阪史の知識が増えたからか、今回は3階以下の展示に結構興味をそそられつつ見た。
…これ、海洋博物館というより、かなり、郷土資料館だよ?(少なくとも3階以下は)
水の都と言われた大阪の、水運海運の歴史をていねいに見せようとしてる。ジオラマだの映像だの勿論菱垣廻船だの。体験型のアトラクションというか展示というかは、何だかかなり以前よりも減ってしまっていて、これは閉館直前だからなのか、既にお金のかからない方向にリニューアルしまくっていたからなのか。
それでも地味ななりに、水都大阪の歴史をビジュアルに分かりやすく学べるし、そもそも島国のくせ海に関心の薄い日本人のこと、水運海運という切り口から郷土史を学ぶ施設、というのは少ないと思う(普通の郷土史資料館として大阪歴史博物館、というのは、一応別にある)。まあ、そういう切り口で郷土史を学べるようなある程度大きい市は限られているだろう。
郷土史を知る施設として、収益の多寡だけで切るべきものでもないと感じた。
市長は酷評してるらしいが…
そもそも、大阪市に住もうともしない人だもんね。
かつて楽しく見て回った仲間たちの中には、もうこの世にいない人もいる…
施設内に蛍の光が流れ始めると、ちょっと泣けそうになってきた。
ローテンションにならざるをえない。
どんどん大阪が、何もない、つまらない町になってゆく…
1965年、ブレイク・エドワーズ監督作品。
スカパー(イマジカBS)で視聴。
映画ファンになったかならなかったか…な中学生の頃、TV放映の記事を読んで、見たいな~と思って以来、ようやくようやくようやく見るチャンスが巡ってきました!!年度末最後の大仕事(大袈裟)がひとつ終わったのでお祝いのようなもん。自分的には「ついに!」感満載。
まあ、本気で調べりゃVHSでもDVDでも出たことはあった筈なんですけどそこまで本気出してなかったのは…いやね、ブレイク・エドワーズですからね。オシャレなコメディが得意という事になってますが、案外ハズしちゃうことも多い地雷カントクですからね(^^;)
そう、わかってたんです。たぶん結構泥臭いんじゃないかって。キャストも、強力だけど、特別好きなスターが出てるって程でもない。
ただ主題歌“The Sweet-heart Tree”はノスタルジック&ロマンチックで大変結構。エドワーズのオシャレ感って、9割方はほとんどコンビ状態の作曲家ヘンリー・マンシーニによるものなんじゃないかってくらいで。これもラジオでカセットテープに録音したものを繰り返し聞いたもんでした。この曲はイイです。マンシーニにしちゃ素朴な所もイイ♪
20世紀初頭のアメリカ。レスリー(トニー・カーティス)は人気沸騰中のモテモテ冒険家(兼奇術師?)。スピード記録に挑んだり、危険な脱出劇をこなしたりと様々な興業を成功させ、そして今度は自動車会社をスポンサーに頼んでNY~パリ長距離自動車レースに挑もうとしていた。彼にライバル意識をもやす発明家のフェイト教授(ジャック・レモン)も、助手のマックス(ピーター・フォーク)と共に、自作のスーパーカー(妙な機能や武器てんこもり!)でレースに出場し、次々卑怯な手を繰り出してはレスリーを陥れようとする。
一方、NYのセンチネル新聞社には、初の女性記者としての採用を求めるマギー(ナタリー・ウッド)が押しかけていた。マギーは特派員としてレースを取材するため、自分も自動車レースに参加する。彼女の車は早々にポシャるが、抜け目のない彼女は策を弄してレスリー達についてくる。百戦錬磨のレスリーの口説きにも落ちない彼女は、レスリーVS教授の一騎打ち状態となったレースの中で、ジョーカー的存在でもあった…
まず、オープニングのタイトルバックが楽しい。イラストはあくまでお洒落。かなり昔の映画上映のように、時々画面がズレたり燃えたりとユーモアもたっぷり。
本編が始まってからは、さすがに冒頭「ローレル&ハーディに捧ぐ」と出るだけあって(サイレントからトーキーにかけて活躍していたドタバタ喜劇のコンビである、念のため)、失敗ばかりの悪役二人組の描写にちょっとしらじらしいほどのドタバタが続いて、ヌル~い目で「おやおや?」とか呟きつつ付き合うことになるが、そのうちだんだん慣れてきて、時々は笑えるようになってくる(パイ投げなんか今どき笑えないが、体を張ったギャグが綺麗にタイミングよく決まった時や、意外なタイミングで笑いを取りに来た時など)。
なんか「粋」ではなく「力技」で押し切られたような感じだが、ゴージャス感は間違いなくあるので、のんびりノスタルジック気分を楽しみつつ見るには悪くない。NYから西部、アラスカ、ベーリング海経由でヨーロッパへと抜ける道中の、あちこちで大騒ぎが発生し、ナンセンス・コメディを見る位の姿勢で丁度良い。
常に純白の衣装でヒーローぶりをアピールするカーティスは、十八番のC調プレイボーイ役で危なげない。アクションも多々あり、剣戟シーンのサービスまであり。笑うと瞳や白い歯がキラーン、とか、演出の方もふざけまくっている。悪役二人組は基本黒衣で腹黒さをアピール。レモンは二役もやって大奮闘だが、けたたましさにちょっと引く(笑)“ドタバタだけさせておくのも勿体ない”感がにじむし…
意外といい味出しているのがピーター・フォーク。刑事コロンボにはほど遠い時代、寡黙なオバカ助手をひたすら淡々と演じて、レモンと好対照。中盤で発揮される、教授への忠誠の深さには感じ入るし、思わぬ大活躍には拍手したくなった。
カーティスの助手役キーナン・ウィンもいかにも手堅い。
そしてヒロインのナタリー・ウッド!女性の権利や社会参加を求めて戦う闘士でありつつ、女の武器もさりげに利用しちゃう、したたかでチャッカリしたお洒落なヒロイン像が魅力的。本社に記事を送るため、伝書鳩を飛ばす姿なんかなんとも可愛い。20世紀初頭の婦人参政権運動の高まりを物語のアクセントに使って(前半では新聞社の編集長の奥さんもデモってたりする)、強い女の登場するコメディが増え始めた60年代らしいヒロイン像だ。
カーティスといがみ合っても、どうせ最後にくっつくのは目に見えているが、こういうお気楽ラブコメはやっぱりいいねえ、のどかで。ラブシーンの描写にはまだまだ節度を保ってる…ラブシーンはあってもベッドシーンはろくにない時代。その分逆に工夫もあるし(笑)
最後の壮大?なオチまで、のんびりと楽しみました。
2時間半余のちょっと長めのオハナシですが、退屈はしないです。多分(笑)
トレイラーはこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=cuxL4WW97Io
ついでにオープニングのクレジット・タイトルも↓
http://www.youtube.com/watch?v=qO9k60u46xU
スカパー(イマジカBS)で視聴。
映画ファンになったかならなかったか…な中学生の頃、TV放映の記事を読んで、見たいな~と思って以来、ようやくようやくようやく見るチャンスが巡ってきました!!年度末最後の大仕事(大袈裟)がひとつ終わったのでお祝いのようなもん。自分的には「ついに!」感満載。
まあ、本気で調べりゃVHSでもDVDでも出たことはあった筈なんですけどそこまで本気出してなかったのは…いやね、ブレイク・エドワーズですからね。オシャレなコメディが得意という事になってますが、案外ハズしちゃうことも多い地雷カントクですからね(^^;)
そう、わかってたんです。たぶん結構泥臭いんじゃないかって。キャストも、強力だけど、特別好きなスターが出てるって程でもない。
ただ主題歌“The Sweet-heart Tree”はノスタルジック&ロマンチックで大変結構。エドワーズのオシャレ感って、9割方はほとんどコンビ状態の作曲家ヘンリー・マンシーニによるものなんじゃないかってくらいで。これもラジオでカセットテープに録音したものを繰り返し聞いたもんでした。この曲はイイです。マンシーニにしちゃ素朴な所もイイ♪
20世紀初頭のアメリカ。レスリー(トニー・カーティス)は人気沸騰中のモテモテ冒険家(兼奇術師?)。スピード記録に挑んだり、危険な脱出劇をこなしたりと様々な興業を成功させ、そして今度は自動車会社をスポンサーに頼んでNY~パリ長距離自動車レースに挑もうとしていた。彼にライバル意識をもやす発明家のフェイト教授(ジャック・レモン)も、助手のマックス(ピーター・フォーク)と共に、自作のスーパーカー(妙な機能や武器てんこもり!)でレースに出場し、次々卑怯な手を繰り出してはレスリーを陥れようとする。
一方、NYのセンチネル新聞社には、初の女性記者としての採用を求めるマギー(ナタリー・ウッド)が押しかけていた。マギーは特派員としてレースを取材するため、自分も自動車レースに参加する。彼女の車は早々にポシャるが、抜け目のない彼女は策を弄してレスリー達についてくる。百戦錬磨のレスリーの口説きにも落ちない彼女は、レスリーVS教授の一騎打ち状態となったレースの中で、ジョーカー的存在でもあった…
まず、オープニングのタイトルバックが楽しい。イラストはあくまでお洒落。かなり昔の映画上映のように、時々画面がズレたり燃えたりとユーモアもたっぷり。
本編が始まってからは、さすがに冒頭「ローレル&ハーディに捧ぐ」と出るだけあって(サイレントからトーキーにかけて活躍していたドタバタ喜劇のコンビである、念のため)、失敗ばかりの悪役二人組の描写にちょっとしらじらしいほどのドタバタが続いて、ヌル~い目で「おやおや?」とか呟きつつ付き合うことになるが、そのうちだんだん慣れてきて、時々は笑えるようになってくる(パイ投げなんか今どき笑えないが、体を張ったギャグが綺麗にタイミングよく決まった時や、意外なタイミングで笑いを取りに来た時など)。
なんか「粋」ではなく「力技」で押し切られたような感じだが、ゴージャス感は間違いなくあるので、のんびりノスタルジック気分を楽しみつつ見るには悪くない。NYから西部、アラスカ、ベーリング海経由でヨーロッパへと抜ける道中の、あちこちで大騒ぎが発生し、ナンセンス・コメディを見る位の姿勢で丁度良い。
常に純白の衣装でヒーローぶりをアピールするカーティスは、十八番のC調プレイボーイ役で危なげない。アクションも多々あり、剣戟シーンのサービスまであり。笑うと瞳や白い歯がキラーン、とか、演出の方もふざけまくっている。悪役二人組は基本黒衣で腹黒さをアピール。レモンは二役もやって大奮闘だが、けたたましさにちょっと引く(笑)“ドタバタだけさせておくのも勿体ない”感がにじむし…
意外といい味出しているのがピーター・フォーク。刑事コロンボにはほど遠い時代、寡黙なオバカ助手をひたすら淡々と演じて、レモンと好対照。中盤で発揮される、教授への忠誠の深さには感じ入るし、思わぬ大活躍には拍手したくなった。
カーティスの助手役キーナン・ウィンもいかにも手堅い。
そしてヒロインのナタリー・ウッド!女性の権利や社会参加を求めて戦う闘士でありつつ、女の武器もさりげに利用しちゃう、したたかでチャッカリしたお洒落なヒロイン像が魅力的。本社に記事を送るため、伝書鳩を飛ばす姿なんかなんとも可愛い。20世紀初頭の婦人参政権運動の高まりを物語のアクセントに使って(前半では新聞社の編集長の奥さんもデモってたりする)、強い女の登場するコメディが増え始めた60年代らしいヒロイン像だ。
カーティスといがみ合っても、どうせ最後にくっつくのは目に見えているが、こういうお気楽ラブコメはやっぱりいいねえ、のどかで。ラブシーンの描写にはまだまだ節度を保ってる…ラブシーンはあってもベッドシーンはろくにない時代。その分逆に工夫もあるし(笑)
最後の壮大?なオチまで、のんびりと楽しみました。
2時間半余のちょっと長めのオハナシですが、退屈はしないです。多分(笑)
トレイラーはこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=cuxL4WW97Io
ついでにオープニングのクレジット・タイトルも↓
http://www.youtube.com/watch?v=qO9k60u46xU
無貌伝 ~探偵の証~ (講談社ノベルス)
2013年3月11日 読書
望月 守宮著。
シリーズ5巻目。
いや~、すっごい面白いと思うんだけどなあこのシリーズ。
講談社ノベルスといってもほとんどライトノベルと境界線上だけど、ヒトデナシという謎の存在をちりばめた独特の世界観がすばらしい。この巻は逃亡と追跡で息もつかせぬ闘争の果て、思いもよらない結末に至った上に“次が最終巻です”って…
なんかもう…
なにも書けないですな。
まだ読んでない人は、ぜひ一巻目からどうぞ。
いったいどう話を畳むのかまったく見えなくなってるし、なにせ一巻ごとにかなり時間が空いたから忘れている伏線も多数ある。最終巻が出るまでに読みなおしたほうがいいかしら…
そして秋津、今回もヘタレてました…
何考えてるんだろうこの人…
シリーズ3巻目で、それなりに伏線や謎しょってるらしいとわかったけど、全然ネタバラシする間もなかったよ今回も。あくまでも探偵助手の古村望少年が中心で…
あと一冊であれもこれもちゃんと風呂敷畳みきれるんだろうか?わくわく。
シリーズ5巻目。
いや~、すっごい面白いと思うんだけどなあこのシリーズ。
講談社ノベルスといってもほとんどライトノベルと境界線上だけど、ヒトデナシという謎の存在をちりばめた独特の世界観がすばらしい。この巻は逃亡と追跡で息もつかせぬ闘争の果て、思いもよらない結末に至った上に“次が最終巻です”って…
なんかもう…
なにも書けないですな。
まだ読んでない人は、ぜひ一巻目からどうぞ。
いったいどう話を畳むのかまったく見えなくなってるし、なにせ一巻ごとにかなり時間が空いたから忘れている伏線も多数ある。最終巻が出るまでに読みなおしたほうがいいかしら…
そして秋津、今回もヘタレてました…
何考えてるんだろうこの人…
シリーズ3巻目で、それなりに伏線や謎しょってるらしいとわかったけど、全然ネタバラシする間もなかったよ今回も。あくまでも探偵助手の古村望少年が中心で…
あと一冊であれもこれもちゃんと風呂敷畳みきれるんだろうか?わくわく。
コメントをみる |

1938年、エドマンド・グールディング監督作品。モノクロ。
「ハリウッド航空戦争映画 DVD-BOX」(7枚組)収録分DVDで視聴。
ハワード・ホークス監督の「暁の偵察」(1930)のリメイクで、日本未公開だが「突撃爆撃隊」なるタイトルでTV放映はされたことがあるそうな。
1916年、フランス国内の英国空軍基地。戦況は厳しく、機体は古く劣悪なものばかり、本国からの補充兵は若い新兵ばかり。中隊長コートニー大尉(フリン)らに毎日命令を下す、指揮官ブランド少佐(ベイジル・ラスボーン)すら、現場の声を聞こうともしない軍上層部には不満を抱いている。訓練不足の新兵たちは初戦を生き延びることもできず、次々と死んでゆくのだ。
そんな憂さを晴らすかのように、コートニー大尉と親友スコット中尉(ニーヴン)は、二人きりでドイツ軍基地を奇襲爆撃し、何とか無事に帰還を果たす。ブランド少佐は二人の勝手な行動を叱るが、この戦果が評価されて昇進転属してゆき、コートニーが新たな基地司令官に任命された。上層部の出す無理な命令を部下に強いらねばならず苦しむコートニー、それを支えるスコットだが、新兵として基地に配属されてきたスコットの弟が兄の眼前で戦死して以来、二人の間には亀裂が生まれ…
主演がエロール・フリン+デヴィッド・ニーヴンで、私的には7枚の中でもトップクラスの期待値でした(*^^*)。
しかし、こんなシリアスなノリだとは知らなかった…(あえてあまり下調べもしてなかったから)。
ニーヴンかわいいいよニーヴン…
まだ20代のニーヴンがめちゃくちゃ可愛い。親友というよりフリンの弟分って感じで、ちょっとヒョーキンで酒に弱くてすぐ寝ちゃって…の、面倒みられっぷりが超可愛い。
こんなに可愛いくて仲良しさんだといずれ死亡フラグが、と心配し始めた映画の半分くらいでいきなり後輩をかばって撃墜されてしまい、うそー、こんなに早く、と大泣きしかけた私であった。もちろんフリンもまだ30前、とーってもハンサムで、もうこの二人がじゃれあってるの見てるだけで画面が輝いている感じ!(←ミーハー)
いやまぁ冗談抜きに二人とも好演してるんですけど。「戦場を駈ける男」みたいなご都合主義な楽しいエンタメを何となく期待していたのですが、憂愁をにじませたフリンもイイです。
さすがに中盤のここでは奇跡の生還を果たしてくれるのだが、最後までシリアスな展開で、「どっちかが死んで終わりだよなきっと、でも何とかハッピーエンドにならないかな」と手に汗握り、目をうるませながら見ました。泣けました。あうあう…
あと、悪役としてフリンと敵対する役の多かったラスボーンが、意外やイイ役。厳しい上官だが、部下を毎日死地に送り出すストレスに押しつぶされそうになりながら必死で踏みとどまっているピリピリした表情が共感を誘う。さすがに存在感あり。ついでにその副官がドナルド・クリスプ。この人も、いつも上手いなー…。家族からの手紙を読みながら、ここにも犬がいたら少しは心の癒しになるのに、とか言うくだりはぞくぞくした。手堅く上官を支えているようで、彼もまた結構追い詰められていることを匂わせる。
第一次大戦中とあって、パイロット同士の間にはまだ、戦う時は敵だが個人として憎む必要はない、と胸を張る、騎士道精神が残っている時代。中盤、仲間を撃墜したドイツ軍パイロットの捕虜を仲間のように扱い痛飲する場面などは、物悲しい中にも一種の爽やかさがある。それでも命は一つしかない。友や家族を失った悲しみは、人間の心をいやおうもなく押し潰す。
男の友情をこまやかに描き、スリリングな空戦アクションでひきつけながら、戦争の無情さ空しさをしみじみと伝える佳作。
ちょっとミーハーフィルターに底上げされてるかもしれないけど。
ロングショットの空中戦の映像は1930年のオリジナル作からとってきてるらしいが、まあ気にしない。
「ハリウッド航空戦争映画 DVD-BOX」(7枚組)収録分DVDで視聴。
ハワード・ホークス監督の「暁の偵察」(1930)のリメイクで、日本未公開だが「突撃爆撃隊」なるタイトルでTV放映はされたことがあるそうな。
1916年、フランス国内の英国空軍基地。戦況は厳しく、機体は古く劣悪なものばかり、本国からの補充兵は若い新兵ばかり。中隊長コートニー大尉(フリン)らに毎日命令を下す、指揮官ブランド少佐(ベイジル・ラスボーン)すら、現場の声を聞こうともしない軍上層部には不満を抱いている。訓練不足の新兵たちは初戦を生き延びることもできず、次々と死んでゆくのだ。
そんな憂さを晴らすかのように、コートニー大尉と親友スコット中尉(ニーヴン)は、二人きりでドイツ軍基地を奇襲爆撃し、何とか無事に帰還を果たす。ブランド少佐は二人の勝手な行動を叱るが、この戦果が評価されて昇進転属してゆき、コートニーが新たな基地司令官に任命された。上層部の出す無理な命令を部下に強いらねばならず苦しむコートニー、それを支えるスコットだが、新兵として基地に配属されてきたスコットの弟が兄の眼前で戦死して以来、二人の間には亀裂が生まれ…
主演がエロール・フリン+デヴィッド・ニーヴンで、私的には7枚の中でもトップクラスの期待値でした(*^^*)。
しかし、こんなシリアスなノリだとは知らなかった…(あえてあまり下調べもしてなかったから)。
ニーヴンかわいいいよニーヴン…
まだ20代のニーヴンがめちゃくちゃ可愛い。親友というよりフリンの弟分って感じで、ちょっとヒョーキンで酒に弱くてすぐ寝ちゃって…の、面倒みられっぷりが超可愛い。
こんなに可愛いくて仲良しさんだといずれ死亡フラグが、と心配し始めた映画の半分くらいでいきなり後輩をかばって撃墜されてしまい、うそー、こんなに早く、と大泣きしかけた私であった。もちろんフリンもまだ30前、とーってもハンサムで、もうこの二人がじゃれあってるの見てるだけで画面が輝いている感じ!(←ミーハー)
いやまぁ冗談抜きに二人とも好演してるんですけど。「戦場を駈ける男」みたいなご都合主義な楽しいエンタメを何となく期待していたのですが、憂愁をにじませたフリンもイイです。
さすがに中盤のここでは奇跡の生還を果たしてくれるのだが、最後までシリアスな展開で、「どっちかが死んで終わりだよなきっと、でも何とかハッピーエンドにならないかな」と手に汗握り、目をうるませながら見ました。泣けました。あうあう…
あと、悪役としてフリンと敵対する役の多かったラスボーンが、意外やイイ役。厳しい上官だが、部下を毎日死地に送り出すストレスに押しつぶされそうになりながら必死で踏みとどまっているピリピリした表情が共感を誘う。さすがに存在感あり。ついでにその副官がドナルド・クリスプ。この人も、いつも上手いなー…。家族からの手紙を読みながら、ここにも犬がいたら少しは心の癒しになるのに、とか言うくだりはぞくぞくした。手堅く上官を支えているようで、彼もまた結構追い詰められていることを匂わせる。
第一次大戦中とあって、パイロット同士の間にはまだ、戦う時は敵だが個人として憎む必要はない、と胸を張る、騎士道精神が残っている時代。中盤、仲間を撃墜したドイツ軍パイロットの捕虜を仲間のように扱い痛飲する場面などは、物悲しい中にも一種の爽やかさがある。それでも命は一つしかない。友や家族を失った悲しみは、人間の心をいやおうもなく押し潰す。
男の友情をこまやかに描き、スリリングな空戦アクションでひきつけながら、戦争の無情さ空しさをしみじみと伝える佳作。
ちょっとミーハーフィルターに底上げされてるかもしれないけど。
ロングショットの空中戦の映像は1930年のオリジナル作からとってきてるらしいが、まあ気にしない。
アウトブレイク・カンパニー~萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)
2013年3月16日 読書
榊一郎著。
ファンタジーな異世界にオタク文化を売り込んで文化的ソフト侵略をもくろむ日本。その手先になっちゃってた主人公(オタク男)は?と、少しハードな方向にいったけど、軽く終わっちゃった。いや本番はここからなんだろうけどね。上司の的場サンも、優しげだけど怖い人ぽい…けど主人公に対して実は割と思いやってもくれてるのかな。さて三巻目からが楽しみ。
関係ないけど、的場といえば、ケイ・マトバ…賀東招二の「コップクラフト」の続きはまだ出ないのかな~(あちらの、これもファンタジーな異世界の女剣士と共闘することになっちゃった刑事さんがケイ・マトバ。偶然かわからないけど、設定微妙に通じる部分もあるかなあ)
ファンタジーな異世界にオタク文化を売り込んで文化的ソフト侵略をもくろむ日本。その手先になっちゃってた主人公(オタク男)は?と、少しハードな方向にいったけど、軽く終わっちゃった。いや本番はここからなんだろうけどね。上司の的場サンも、優しげだけど怖い人ぽい…けど主人公に対して実は割と思いやってもくれてるのかな。さて三巻目からが楽しみ。
関係ないけど、的場といえば、ケイ・マトバ…賀東招二の「コップクラフト」の続きはまだ出ないのかな~(あちらの、これもファンタジーな異世界の女剣士と共闘することになっちゃった刑事さんがケイ・マトバ。偶然かわからないけど、設定微妙に通じる部分もあるかなあ)
コメントをみる |

カンタベリー物語 (1944年)
2013年3月17日 映画
1944年、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督作品。
モノクロ。日本未公開作品、WOWWOWの録画で視聴。
「あの」英文学の古典、チョーサーの「カンタベリー物語」の映画化、ってわけでは、ない。オープニングの映像とナレーションで「カンタベリー物語」とその時代に触れられはするが、現代(1944年)の物語だ。
だが、さて、どんな話かというと、とてもとても説明しにくい。ハッキリ言って変な話…
でも、英国に興味と魅力を感じる向きには、「渦巻」同様とてもチャーミングな映画だと言える。
とりあえずある程度のストーリーラインを。
第二次大戦のさなか、灯火管制も厳しい、夜の駅(カンタベリーのひとつ手前の駅)で下車した男女三人。出動前に貰った休暇でカンタベリーに向かうアメリカ兵ボブ(ジョン・スウィート)、近くの訓練基地へ戻る英国兵ピーター(デニス・プライス)、ロンドンから来た娘アリソン(シーラ・シム)だ。駅員の指示で暗闇の中を市庁舎へ向かう途中、アリソンは謎の不審者に、髪に糊をかけられる。この村に最近出没する変質者?通称“糊男”のしわざだった。正体不明だが多分兵隊らしい、と言われるこの“糊男”をつきとめようと、三人は素人探偵を始める。市庁舎で彼らを待ち構えていた治安判事(エリック・ポートマン)が怪しい、と彼らは睨むが…
田舎とはいえ戦時中と思えぬのどかな村。三人は“糊男”の被害者を探して聞きこみをしたり、治安判事の郷土史講演会を聞きに行ったり、戦争ごっこに興じる子供たちに捜査の手伝いを頼んだり、と、妙にお気楽でほんわかとユーモラスな探偵ごっこが展開される。だがもちろん、戦争の影はそこかしこにある。田畑でも鉄道でも、働いているのは妙に女性が多い。アリソンも「農業促進委員会」の指示で農作業の手伝いのために来たのだ。いや、それどころか…実は恋人を戦争で失った傷を抱えている。
のんびりした米兵ボブも、キビキビしたピーターも、それぞれに屈託を秘めていることが次第に分かってくる。そして治安判事の、土地の歴史に寄せる深く真摯な思いも…
そして、救いを求める中世の巡礼たちのように、この映画の登場人物たちも、最後にはカンタベリーへと歩を進める。彼らに救いは、奇跡はあるのか?
ヒロインのシーラ・シムはリチャード・アッテンボローの奥さんらしい。ジョン・スウィートはモンゴメリー・クリフトを思いっきりイモにしたような感じだが、アメリカのド田舎出身ののんびりした口調の青年、て感じがなかなか良かった。どうやらプロの俳優ではないらしい(クレジットタイトルにSergt. John Sweet て出ている)。デニス・プライスは「カインド・ハート」の時とえらく変わって感じたが、スウィートと対照的にキビキビした感じがこれはこれで結構。
どこまでも美しく広がる田園風景、歴史や古いものを大事にする英国人の郷土愛、戦時中の市井の人々の暮らし、善男善女のささやかな愛や夢の行く末。茫洋としたドラマ展開の中に、非常に様々な要素が詰め込まれ、織りあげられたタペストリーのような映画だった。
観終わった時のカタルシスは素晴らしく爽やかだ。…が、見る人を選ぶかも…とは思う。
私はもともと英国好きだからなあ…
犯人の動機とか、「なんじゃそりゃ」なところがあるが、まあご愛嬌なのかなあ。
これはある意味戦意高揚映画なのかもしれないけれど、こんなにしっとりと心に沈む戦意高揚映画を作れる英国人、いやパウエル&プレスバーガー、おそるべし。
実はン十年前に、英国旅行でカンタベリーもちょっとだけ寄ったことがあるのだが、ほんと変わってない…60年前のこの映画とあんまり変わってない。
巡礼たちの通った丘の上で目を閉じれば、中世からの声すら聞く事が出来る英国人。こんなに古いものを大事にできる国民性は羨ましい。市庁舎の建物やアリソンらが泊まるホテルの古色蒼然たる魅力もすばらしかった。カンタベリーの大聖堂は言うまでもなく…。
まさに目の保養。
…とりあえずWOWWOWさん、パウエル&プレスバーガー特集ありがとうございました。
m(__)m ←無条件降伏。
モノクロ。日本未公開作品、WOWWOWの録画で視聴。
「あの」英文学の古典、チョーサーの「カンタベリー物語」の映画化、ってわけでは、ない。オープニングの映像とナレーションで「カンタベリー物語」とその時代に触れられはするが、現代(1944年)の物語だ。
だが、さて、どんな話かというと、とてもとても説明しにくい。ハッキリ言って変な話…
でも、英国に興味と魅力を感じる向きには、「渦巻」同様とてもチャーミングな映画だと言える。
とりあえずある程度のストーリーラインを。
第二次大戦のさなか、灯火管制も厳しい、夜の駅(カンタベリーのひとつ手前の駅)で下車した男女三人。出動前に貰った休暇でカンタベリーに向かうアメリカ兵ボブ(ジョン・スウィート)、近くの訓練基地へ戻る英国兵ピーター(デニス・プライス)、ロンドンから来た娘アリソン(シーラ・シム)だ。駅員の指示で暗闇の中を市庁舎へ向かう途中、アリソンは謎の不審者に、髪に糊をかけられる。この村に最近出没する変質者?通称“糊男”のしわざだった。正体不明だが多分兵隊らしい、と言われるこの“糊男”をつきとめようと、三人は素人探偵を始める。市庁舎で彼らを待ち構えていた治安判事(エリック・ポートマン)が怪しい、と彼らは睨むが…
田舎とはいえ戦時中と思えぬのどかな村。三人は“糊男”の被害者を探して聞きこみをしたり、治安判事の郷土史講演会を聞きに行ったり、戦争ごっこに興じる子供たちに捜査の手伝いを頼んだり、と、妙にお気楽でほんわかとユーモラスな探偵ごっこが展開される。だがもちろん、戦争の影はそこかしこにある。田畑でも鉄道でも、働いているのは妙に女性が多い。アリソンも「農業促進委員会」の指示で農作業の手伝いのために来たのだ。いや、それどころか…実は恋人を戦争で失った傷を抱えている。
のんびりした米兵ボブも、キビキビしたピーターも、それぞれに屈託を秘めていることが次第に分かってくる。そして治安判事の、土地の歴史に寄せる深く真摯な思いも…
そして、救いを求める中世の巡礼たちのように、この映画の登場人物たちも、最後にはカンタベリーへと歩を進める。彼らに救いは、奇跡はあるのか?
ヒロインのシーラ・シムはリチャード・アッテンボローの奥さんらしい。ジョン・スウィートはモンゴメリー・クリフトを思いっきりイモにしたような感じだが、アメリカのド田舎出身ののんびりした口調の青年、て感じがなかなか良かった。どうやらプロの俳優ではないらしい(クレジットタイトルにSergt. John Sweet て出ている)。デニス・プライスは「カインド・ハート」の時とえらく変わって感じたが、スウィートと対照的にキビキビした感じがこれはこれで結構。
どこまでも美しく広がる田園風景、歴史や古いものを大事にする英国人の郷土愛、戦時中の市井の人々の暮らし、善男善女のささやかな愛や夢の行く末。茫洋としたドラマ展開の中に、非常に様々な要素が詰め込まれ、織りあげられたタペストリーのような映画だった。
観終わった時のカタルシスは素晴らしく爽やかだ。…が、見る人を選ぶかも…とは思う。
私はもともと英国好きだからなあ…
犯人の動機とか、「なんじゃそりゃ」なところがあるが、まあご愛嬌なのかなあ。
これはある意味戦意高揚映画なのかもしれないけれど、こんなにしっとりと心に沈む戦意高揚映画を作れる英国人、いやパウエル&プレスバーガー、おそるべし。
実はン十年前に、英国旅行でカンタベリーもちょっとだけ寄ったことがあるのだが、ほんと変わってない…60年前のこの映画とあんまり変わってない。
巡礼たちの通った丘の上で目を閉じれば、中世からの声すら聞く事が出来る英国人。こんなに古いものを大事にできる国民性は羨ましい。市庁舎の建物やアリソンらが泊まるホテルの古色蒼然たる魅力もすばらしかった。カンタベリーの大聖堂は言うまでもなく…。
まさに目の保養。
…とりあえずWOWWOWさん、パウエル&プレスバーガー特集ありがとうございました。
m(__)m ←無条件降伏。
コメントをみる |

謎解きはディナーのあとで 2
2013年3月19日 読書
東川 篤哉著。
いまごろ2巻目を手にするワタシ(笑)
毒舌執事とお嬢様刑事のやりとりを楽しむ、コメディタッチのライト・ミステリとして、ふつーに楽しめます。なんでアマゾンの評価、特に一巻目急降下してるんかな…
なにか、妙な期待をしすぎる人が多いのかな。
一巻目に比べると、ヒロインのオンナノコ度があがり、執事にちょっと隙が増えて、マイルドになったかな?
テンガロンハットに惹かれるヒロインにちょっと共感←西部劇好き。
いまごろ2巻目を手にするワタシ(笑)
毒舌執事とお嬢様刑事のやりとりを楽しむ、コメディタッチのライト・ミステリとして、ふつーに楽しめます。なんでアマゾンの評価、特に一巻目急降下してるんかな…
なにか、妙な期待をしすぎる人が多いのかな。
一巻目に比べると、ヒロインのオンナノコ度があがり、執事にちょっと隙が増えて、マイルドになったかな?
テンガロンハットに惹かれるヒロインにちょっと共感←西部劇好き。
コメントをみる |

次男の中学卒業式。
中高一貫私学の卒業式って、明るくて気楽でのんびりして、公立中学とぜんぜん違うね(笑)
だってぜんぜんお別れじゃないんだもんね。まあ先生とは別れるかもしれないけどすぐ隣にいるようなもんだし。
親に対して「ありがとう」がテーマの合唱や劇やコントやダンスまでしてくれて、面白かったです☆
こっちからもありがとう☆☆
中高一貫私学の卒業式って、明るくて気楽でのんびりして、公立中学とぜんぜん違うね(笑)
だってぜんぜんお別れじゃないんだもんね。まあ先生とは別れるかもしれないけどすぐ隣にいるようなもんだし。
親に対して「ありがとう」がテーマの合唱や劇やコントやダンスまでしてくれて、面白かったです☆
こっちからもありがとう☆☆
1949年、チャールズ・ヴイダー監督作品。モノクロ。
スカパー録画で視聴。ちょっとネタバレと暴言入ってますスイマセン(汗)
場末の賭場、尾羽打ち枯らした賭博師ジョニー(グレン・フォード)は、店を出たところで暴漢に金を奪われかけ、通りがかりの紳士マンソン(ジョージ・マクレディ)の気まぐれで命を救われる。マンソンはジョニーのイカサマを見抜いていたが、ジョニーは逆に自分を売り込み、マンソンのカジノの支配人となる。だがある日、マンソンが連れてきた新婚の妻の顔を見てジョニーは愕然。自分の転落のきっかけとなった美貌の悪女ギルダ(リタ・ヘイワース)だったからだ。奔放な彼女に振り回されるジョニーは、カジノの裏事業て更に危ない橋を渡るマンソンが死んだ後、相続人ギルダと結婚して裏の事業を引き継ぎつつ、彼女に復讐するかの様に一方的に拘束するが…
妖艶な悪女としてのヘイワースの代表作な一本のように聞いていたので、どうしよっかなーと思いつつ見てみました。迷うのはヘイワースもフォードも特に好きじゃないから。すみません、ファンの方(おられたら)。
ついでに結構ネタバレで…
南米の怪しい賭場にダイスが転がるオープニングから結構いい感じで、緊張感を保ちつつ物語は進む。敵か味方か、立ち位置のナゾな刑事とか、警句を吐くカジノの使用人とか、こってりとキザ狙いなテイストが楽しい。助けられたことをタテにとるかのようにして友誼を迫るジョニーの論理と図太さは面白いが、仕込み杖を「友」と呼んで持ち歩き、憎しみがどれほど愛に近いか熟知している闇世界の富豪マンソンは、いっそう興味深い人物だ。マンソンを傷つけないようにとギルダの不行跡の尻拭いをするジョニーを、試すような言動を繰り返す…
リタの有名な手袋脱ぎステージは、なるほど色っぽくて魅力的な場面。それに先立ち、同じ曲をギターを爪弾きアンニュイたっぷりに普段着で歌う場面もあって忘れがたい曲になる。(私この映画について「“みんなギルダのせいにしな”と歌う」と聞いていたけど“メイム”とやらのせいにしていた。なぜかしら)
主人公のジョニーと一見憎しみあっているヤな女なので、色々な意味でなるほどこれは彼女の魅力全開だなあ、と感心しました。リタが好きになるというわけではないけれど(笑)
グレン・フォードは…意外に芸域、というより振られる役の幅の広いスターだったのはさすがにもう分かっています。「決断の3時50分」の悪役とか。ただそれでも…。私にとってフォードは“なんだか興味が持てないスター”なんですね。ソコハカとなく野暮な感じが…(お育ちはおぼっちゃまみたいなのにナゼ?)。まあ、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのように、生理的にイマイチ好きになれないなんてのよりは大分マシなんですが…(おお、暴言!)
フォードは確かカルメンのドン・ホセを演じている筈。愚直な愛がかなえられずに自爆する、野暮で無骨な男。あまりにもフォードのイメージに合い過ぎです…未見だけど。
なんで色男の役が振られることがあるのか不思議…役幅が広いとかいってもね(^^;)
そして、だからこそ、ハッピーエンドでないとダメなんでしょうか…(本物のドSは無理ってか?)
ジョニーがギルダを放置プレイで虐めていると、人からは「やつれてきているじゃないか」なんて言われ出したのでヤな予感がしたと思ったら…
最後のクライマックス、殺すの殺されるのってところで…ああ…
えーそうなん?(と関西弁で叫んだ私…)
落ち着くところが結局そんなんかよ!と、ラストで突っ込んでしまいました。
あれだけいろいろあって、ただの痴話喧嘩なんですか?両方が相手のせいで人生棒にふったように主張してるようなのに?
しかもギルダ、ジョニーの気を引くための悪女ぶりっこなだけで悪女じゃなかったとか言いたいんですか?いや、ただの言い訳、ごまかし、やさしい嘘(爆)かもしれんけど。
二人の間に過去何があったんだろうと、それも楽しみ?に見ていたのにスルーだし。
ノワール調のメロドラマって感じですが、見ようかどうか迷いながらスタートした映画の雰囲気が割と気にいって、やめられなくなって最後まで見て、…最後でガックリさせられました。
急転直下の強引ハッピーエンドで、全体としては、残念な一作。
やっぱグレン・フォードのせいにしないといけないのかしら。
途中、「街の野獣」で底辺からのしあがろうとするリチャード・ウィドマーク様をちょっと思い出して、彼だったらもっといいのになーとか思っていたのは内緒(笑)
スカパー録画で視聴。ちょっとネタバレと暴言入ってますスイマセン(汗)
場末の賭場、尾羽打ち枯らした賭博師ジョニー(グレン・フォード)は、店を出たところで暴漢に金を奪われかけ、通りがかりの紳士マンソン(ジョージ・マクレディ)の気まぐれで命を救われる。マンソンはジョニーのイカサマを見抜いていたが、ジョニーは逆に自分を売り込み、マンソンのカジノの支配人となる。だがある日、マンソンが連れてきた新婚の妻の顔を見てジョニーは愕然。自分の転落のきっかけとなった美貌の悪女ギルダ(リタ・ヘイワース)だったからだ。奔放な彼女に振り回されるジョニーは、カジノの裏事業て更に危ない橋を渡るマンソンが死んだ後、相続人ギルダと結婚して裏の事業を引き継ぎつつ、彼女に復讐するかの様に一方的に拘束するが…
妖艶な悪女としてのヘイワースの代表作な一本のように聞いていたので、どうしよっかなーと思いつつ見てみました。迷うのはヘイワースもフォードも特に好きじゃないから。すみません、ファンの方(おられたら)。
ついでに結構ネタバレで…
南米の怪しい賭場にダイスが転がるオープニングから結構いい感じで、緊張感を保ちつつ物語は進む。敵か味方か、立ち位置のナゾな刑事とか、警句を吐くカジノの使用人とか、こってりとキザ狙いなテイストが楽しい。助けられたことをタテにとるかのようにして友誼を迫るジョニーの論理と図太さは面白いが、仕込み杖を「友」と呼んで持ち歩き、憎しみがどれほど愛に近いか熟知している闇世界の富豪マンソンは、いっそう興味深い人物だ。マンソンを傷つけないようにとギルダの不行跡の尻拭いをするジョニーを、試すような言動を繰り返す…
リタの有名な手袋脱ぎステージは、なるほど色っぽくて魅力的な場面。それに先立ち、同じ曲をギターを爪弾きアンニュイたっぷりに普段着で歌う場面もあって忘れがたい曲になる。(私この映画について「“みんなギルダのせいにしな”と歌う」と聞いていたけど“メイム”とやらのせいにしていた。なぜかしら)
主人公のジョニーと一見憎しみあっているヤな女なので、色々な意味でなるほどこれは彼女の魅力全開だなあ、と感心しました。リタが好きになるというわけではないけれど(笑)
グレン・フォードは…意外に芸域、というより振られる役の幅の広いスターだったのはさすがにもう分かっています。「決断の3時50分」の悪役とか。ただそれでも…。私にとってフォードは“なんだか興味が持てないスター”なんですね。ソコハカとなく野暮な感じが…(お育ちはおぼっちゃまみたいなのにナゼ?)。まあ、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのように、生理的にイマイチ好きになれないなんてのよりは大分マシなんですが…(おお、暴言!)
フォードは確かカルメンのドン・ホセを演じている筈。愚直な愛がかなえられずに自爆する、野暮で無骨な男。あまりにもフォードのイメージに合い過ぎです…未見だけど。
なんで色男の役が振られることがあるのか不思議…役幅が広いとかいってもね(^^;)
そして、だからこそ、ハッピーエンドでないとダメなんでしょうか…(本物のドSは無理ってか?)
ジョニーがギルダを放置プレイで虐めていると、人からは「やつれてきているじゃないか」なんて言われ出したのでヤな予感がしたと思ったら…
最後のクライマックス、殺すの殺されるのってところで…ああ…
えーそうなん?(と関西弁で叫んだ私…)
落ち着くところが結局そんなんかよ!と、ラストで突っ込んでしまいました。
あれだけいろいろあって、ただの痴話喧嘩なんですか?両方が相手のせいで人生棒にふったように主張してるようなのに?
しかもギルダ、ジョニーの気を引くための悪女ぶりっこなだけで悪女じゃなかったとか言いたいんですか?いや、ただの言い訳、ごまかし、やさしい嘘(爆)かもしれんけど。
二人の間に過去何があったんだろうと、それも楽しみ?に見ていたのにスルーだし。
ノワール調のメロドラマって感じですが、見ようかどうか迷いながらスタートした映画の雰囲気が割と気にいって、やめられなくなって最後まで見て、…最後でガックリさせられました。
急転直下の強引ハッピーエンドで、全体としては、残念な一作。
やっぱグレン・フォードのせいにしないといけないのかしら。
途中、「街の野獣」で底辺からのしあがろうとするリチャード・ウィドマーク様をちょっと思い出して、彼だったらもっといいのになーとか思っていたのは内緒(笑)
コメントをみる |
