1949年、チャールズ・ヴイダー監督作品。モノクロ。
スカパー録画で視聴。ちょっとネタバレと暴言入ってますスイマセン(汗)
場末の賭場、尾羽打ち枯らした賭博師ジョニー(グレン・フォード)は、店を出たところで暴漢に金を奪われかけ、通りがかりの紳士マンソン(ジョージ・マクレディ)の気まぐれで命を救われる。マンソンはジョニーのイカサマを見抜いていたが、ジョニーは逆に自分を売り込み、マンソンのカジノの支配人となる。だがある日、マンソンが連れてきた新婚の妻の顔を見てジョニーは愕然。自分の転落のきっかけとなった美貌の悪女ギルダ(リタ・ヘイワース)だったからだ。奔放な彼女に振り回されるジョニーは、カジノの裏事業て更に危ない橋を渡るマンソンが死んだ後、相続人ギルダと結婚して裏の事業を引き継ぎつつ、彼女に復讐するかの様に一方的に拘束するが…
妖艶な悪女としてのヘイワースの代表作な一本のように聞いていたので、どうしよっかなーと思いつつ見てみました。迷うのはヘイワースもフォードも特に好きじゃないから。すみません、ファンの方(おられたら)。
ついでに結構ネタバレで…
南米の怪しい賭場にダイスが転がるオープニングから結構いい感じで、緊張感を保ちつつ物語は進む。敵か味方か、立ち位置のナゾな刑事とか、警句を吐くカジノの使用人とか、こってりとキザ狙いなテイストが楽しい。助けられたことをタテにとるかのようにして友誼を迫るジョニーの論理と図太さは面白いが、仕込み杖を「友」と呼んで持ち歩き、憎しみがどれほど愛に近いか熟知している闇世界の富豪マンソンは、いっそう興味深い人物だ。マンソンを傷つけないようにとギルダの不行跡の尻拭いをするジョニーを、試すような言動を繰り返す…
リタの有名な手袋脱ぎステージは、なるほど色っぽくて魅力的な場面。それに先立ち、同じ曲をギターを爪弾きアンニュイたっぷりに普段着で歌う場面もあって忘れがたい曲になる。(私この映画について「“みんなギルダのせいにしな”と歌う」と聞いていたけど“メイム”とやらのせいにしていた。なぜかしら)
主人公のジョニーと一見憎しみあっているヤな女なので、色々な意味でなるほどこれは彼女の魅力全開だなあ、と感心しました。リタが好きになるというわけではないけれど(笑)
グレン・フォードは…意外に芸域、というより振られる役の幅の広いスターだったのはさすがにもう分かっています。「決断の3時50分」の悪役とか。ただそれでも…。私にとってフォードは“なんだか興味が持てないスター”なんですね。ソコハカとなく野暮な感じが…(お育ちはおぼっちゃまみたいなのにナゼ?)。まあ、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのように、生理的にイマイチ好きになれないなんてのよりは大分マシなんですが…(おお、暴言!)
フォードは確かカルメンのドン・ホセを演じている筈。愚直な愛がかなえられずに自爆する、野暮で無骨な男。あまりにもフォードのイメージに合い過ぎです…未見だけど。
なんで色男の役が振られることがあるのか不思議…役幅が広いとかいってもね(^^;)
そして、だからこそ、ハッピーエンドでないとダメなんでしょうか…(本物のドSは無理ってか?)
ジョニーがギルダを放置プレイで虐めていると、人からは「やつれてきているじゃないか」なんて言われ出したのでヤな予感がしたと思ったら…
最後のクライマックス、殺すの殺されるのってところで…ああ…
えーそうなん?(と関西弁で叫んだ私…)
落ち着くところが結局そんなんかよ!と、ラストで突っ込んでしまいました。
あれだけいろいろあって、ただの痴話喧嘩なんですか?両方が相手のせいで人生棒にふったように主張してるようなのに?
しかもギルダ、ジョニーの気を引くための悪女ぶりっこなだけで悪女じゃなかったとか言いたいんですか?いや、ただの言い訳、ごまかし、やさしい嘘(爆)かもしれんけど。
二人の間に過去何があったんだろうと、それも楽しみ?に見ていたのにスルーだし。
ノワール調のメロドラマって感じですが、見ようかどうか迷いながらスタートした映画の雰囲気が割と気にいって、やめられなくなって最後まで見て、…最後でガックリさせられました。
急転直下の強引ハッピーエンドで、全体としては、残念な一作。
やっぱグレン・フォードのせいにしないといけないのかしら。
途中、「街の野獣」で底辺からのしあがろうとするリチャード・ウィドマーク様をちょっと思い出して、彼だったらもっといいのになーとか思っていたのは内緒(笑)
スカパー録画で視聴。ちょっとネタバレと暴言入ってますスイマセン(汗)
場末の賭場、尾羽打ち枯らした賭博師ジョニー(グレン・フォード)は、店を出たところで暴漢に金を奪われかけ、通りがかりの紳士マンソン(ジョージ・マクレディ)の気まぐれで命を救われる。マンソンはジョニーのイカサマを見抜いていたが、ジョニーは逆に自分を売り込み、マンソンのカジノの支配人となる。だがある日、マンソンが連れてきた新婚の妻の顔を見てジョニーは愕然。自分の転落のきっかけとなった美貌の悪女ギルダ(リタ・ヘイワース)だったからだ。奔放な彼女に振り回されるジョニーは、カジノの裏事業て更に危ない橋を渡るマンソンが死んだ後、相続人ギルダと結婚して裏の事業を引き継ぎつつ、彼女に復讐するかの様に一方的に拘束するが…
妖艶な悪女としてのヘイワースの代表作な一本のように聞いていたので、どうしよっかなーと思いつつ見てみました。迷うのはヘイワースもフォードも特に好きじゃないから。すみません、ファンの方(おられたら)。
ついでに結構ネタバレで…
南米の怪しい賭場にダイスが転がるオープニングから結構いい感じで、緊張感を保ちつつ物語は進む。敵か味方か、立ち位置のナゾな刑事とか、警句を吐くカジノの使用人とか、こってりとキザ狙いなテイストが楽しい。助けられたことをタテにとるかのようにして友誼を迫るジョニーの論理と図太さは面白いが、仕込み杖を「友」と呼んで持ち歩き、憎しみがどれほど愛に近いか熟知している闇世界の富豪マンソンは、いっそう興味深い人物だ。マンソンを傷つけないようにとギルダの不行跡の尻拭いをするジョニーを、試すような言動を繰り返す…
リタの有名な手袋脱ぎステージは、なるほど色っぽくて魅力的な場面。それに先立ち、同じ曲をギターを爪弾きアンニュイたっぷりに普段着で歌う場面もあって忘れがたい曲になる。(私この映画について「“みんなギルダのせいにしな”と歌う」と聞いていたけど“メイム”とやらのせいにしていた。なぜかしら)
主人公のジョニーと一見憎しみあっているヤな女なので、色々な意味でなるほどこれは彼女の魅力全開だなあ、と感心しました。リタが好きになるというわけではないけれど(笑)
グレン・フォードは…意外に芸域、というより振られる役の幅の広いスターだったのはさすがにもう分かっています。「決断の3時50分」の悪役とか。ただそれでも…。私にとってフォードは“なんだか興味が持てないスター”なんですね。ソコハカとなく野暮な感じが…(お育ちはおぼっちゃまみたいなのにナゼ?)。まあ、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのように、生理的にイマイチ好きになれないなんてのよりは大分マシなんですが…(おお、暴言!)
フォードは確かカルメンのドン・ホセを演じている筈。愚直な愛がかなえられずに自爆する、野暮で無骨な男。あまりにもフォードのイメージに合い過ぎです…未見だけど。
なんで色男の役が振られることがあるのか不思議…役幅が広いとかいってもね(^^;)
そして、だからこそ、ハッピーエンドでないとダメなんでしょうか…(本物のドSは無理ってか?)
ジョニーがギルダを放置プレイで虐めていると、人からは「やつれてきているじゃないか」なんて言われ出したのでヤな予感がしたと思ったら…
最後のクライマックス、殺すの殺されるのってところで…ああ…
えーそうなん?(と関西弁で叫んだ私…)
落ち着くところが結局そんなんかよ!と、ラストで突っ込んでしまいました。
あれだけいろいろあって、ただの痴話喧嘩なんですか?両方が相手のせいで人生棒にふったように主張してるようなのに?
しかもギルダ、ジョニーの気を引くための悪女ぶりっこなだけで悪女じゃなかったとか言いたいんですか?いや、ただの言い訳、ごまかし、やさしい嘘(爆)かもしれんけど。
二人の間に過去何があったんだろうと、それも楽しみ?に見ていたのにスルーだし。
ノワール調のメロドラマって感じですが、見ようかどうか迷いながらスタートした映画の雰囲気が割と気にいって、やめられなくなって最後まで見て、…最後でガックリさせられました。
急転直下の強引ハッピーエンドで、全体としては、残念な一作。
やっぱグレン・フォードのせいにしないといけないのかしら。
途中、「街の野獣」で底辺からのしあがろうとするリチャード・ウィドマーク様をちょっと思い出して、彼だったらもっといいのになーとか思っていたのは内緒(笑)
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