スカパーでやってたので、たらたらと他の事をしながら見た。
原作漫画は傑作。
映画になるとイロイロ変わるのは当然だろうし、悪役を作らないといけないからケイオニウスをラスボスにしたんだろうけど、主人公ルシウスのピュアさはもう少し保持してほしかったなあ。前半で、「これに失敗したら自分の立場は…」なんて心の声が入ったのにはガッカリ。ルシウスって風呂と皇帝陛下(とローマの平和)しか考えてないヤツでしょうが…
「のだめ」は奇跡的に、捨て身の「ほとんど日本人日本語で実写ドラマ化」が、原作の味をむしろ保持するプラス効果をあげた珍しい一作だったが、同じノリで作ったんだろうこれは、まあ、そのまんまでは映画にしにくい連作短編だったためとはいえ、同じ大胆さが生かしきれなかった。
アベちゃんの濃さは悪くない、あの長身も、じーちゃんずの中に立たせると外人に見えてよい、と思えたので、もう少しなんとかできたかもしれないのに残念だ。
もちろん、できなかったかもしれない。やっぱりヒロインと悪役とがいないと、なかなか映画一本にはまとめられないんだろう、ナミの脚本家では。
日本とローマを行ったり来たりの前半のテンポは、ヘンテコだが個性的だし原作の味わいを追っかけていたから、なんとかあれで突っ走れると良かったんだろうけど…
(いちいち「数ヵ月後」とか「しばらくして」とか字幕が入るのはバカバカしくてよかった)
ハドリアヌスの市村正親も心配したよりいい感じ。
で、ハドリアヌスがアゴヒゲなのはまあいいのだが(彼はあまり古代ローマ人の標準ではない性格だったようだし)、ルシウスはもっとちゃんとヒゲそらせたほうがよいのになあ。古代ローマ人は、ひげはきれいに剃る文化であったはず。あと、トーガはもっと美しく撮れなかったかなあ。
そして、宍戸開の古代ローマ人は、さすがに無理があると思った。
あの原作をどんな風に映画化したのかな、だけで最後まで見たし、古代ローマの映像化はそれなりには楽しかったが、まあそれだけ。お金はかかっているがTVドラマレベル…
原作漫画は傑作。
映画になるとイロイロ変わるのは当然だろうし、悪役を作らないといけないからケイオニウスをラスボスにしたんだろうけど、主人公ルシウスのピュアさはもう少し保持してほしかったなあ。前半で、「これに失敗したら自分の立場は…」なんて心の声が入ったのにはガッカリ。ルシウスって風呂と皇帝陛下(とローマの平和)しか考えてないヤツでしょうが…
「のだめ」は奇跡的に、捨て身の「ほとんど日本人日本語で実写ドラマ化」が、原作の味をむしろ保持するプラス効果をあげた珍しい一作だったが、同じノリで作ったんだろうこれは、まあ、そのまんまでは映画にしにくい連作短編だったためとはいえ、同じ大胆さが生かしきれなかった。
アベちゃんの濃さは悪くない、あの長身も、じーちゃんずの中に立たせると外人に見えてよい、と思えたので、もう少しなんとかできたかもしれないのに残念だ。
もちろん、できなかったかもしれない。やっぱりヒロインと悪役とがいないと、なかなか映画一本にはまとめられないんだろう、ナミの脚本家では。
日本とローマを行ったり来たりの前半のテンポは、ヘンテコだが個性的だし原作の味わいを追っかけていたから、なんとかあれで突っ走れると良かったんだろうけど…
(いちいち「数ヵ月後」とか「しばらくして」とか字幕が入るのはバカバカしくてよかった)
ハドリアヌスの市村正親も心配したよりいい感じ。
で、ハドリアヌスがアゴヒゲなのはまあいいのだが(彼はあまり古代ローマ人の標準ではない性格だったようだし)、ルシウスはもっとちゃんとヒゲそらせたほうがよいのになあ。古代ローマ人は、ひげはきれいに剃る文化であったはず。あと、トーガはもっと美しく撮れなかったかなあ。
そして、宍戸開の古代ローマ人は、さすがに無理があると思った。
あの原作をどんな風に映画化したのかな、だけで最後まで見たし、古代ローマの映像化はそれなりには楽しかったが、まあそれだけ。お金はかかっているがTVドラマレベル…