ローレンス・ウェルズ著。
けっこう気に入ってたのに、ここんとこ泣くほど忙しくてなかなか読了しきれなかった。

後半は、WW2のアフリカ戦線で大活躍し名を成した将軍ロンメルと、アメリカ人将校スパイグナーの運命がふたたびからみあう。アメリカは参戦するかしないかくらいの時期だけど、戦争前からロンメルについて情報収集したり評価していたことが買われてアフリカの英軍基地へと招ばれたスパイグナーは、ロンメルの動きを誰よりも正確に予測するが、周囲はそうそう彼のいうとおりに動いてはくれない。偵察機で前線に飛び出したスパイグナーは、ロンメルと思わぬ再会に至るが…


ロンメルとスパイグナーの両者の視点が交互にうつりかわる。このめまぐるしさは、著者の処女作ならではかも?
ロンメルが魅力的に描かれていすぎる(笑)のが、長所でもあり欠点でもあり、かな。読んでるとだんだん主人公の筈のスパイグナーよりロンメルを応援しちゃうしなあ(^^;)。
「米国人のロンメル好きが我慢できなくなって書いてみた、第二次大戦秘話」ってところでした。
後半にはフォークナーは全く出ず。

1980年代に書かれた作品のようですが、1930年代アメリカの描写が、30年代ハリウッド映画内のイメージからのいただきっぽくて仕方がない。でもそれが、個人的には結構楽しめたりもして…(笑)

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