トイズ

2010年8月11日 映画
1992年、バリー・レビンソン監督作品。
図書館にあったVHSで視聴。かなり色にじんでいました(^^;)

草原のまっただ中に建つオモチャ工場が、とてもとても凝ったデザイン。
オープニングの、ミニチュアの街で着グルミやバレリーナが踊るクリスマス・ショウなんかとても素敵(このミニNYは工場の中にあると後で判明)。時々ミュージカル調(あくまでも「調」)になるのはファミリーむけなのか?
…が、お話のほうは、どうすりゃいいんだ?と観ながら頭を抱えてしまうような「浮いた」感じの反戦ファンタジー・コメディ。

創業者社長の信念で、平和な夢のあるオモチャ作りひとすじ、の玩具会社。が、急死した社長のあとをついだ、弟で軍国主義者な元将軍はハイテクオモチャ技術とゲーム好きの子どもたちの反射神経を生かして、一見オモチャな兵器の開発を始める。前社長の息子レスリー(ロビン・ウィリアムズ)は、「親父の夢は潰させない!」とクーデターを企てるが…。

レスリーがふざけてばかりしながら、楽しげというより怪しげなおもちゃばかり開発していたり、その妹(ジョーン・キューザック)がやっぱり妙にヘンだったり(これにはヘンな裏が設定されている)、将軍の息子パトリック(LL・クール・J)が寝返って味方になってくれるくだりもぴんと来ないし、クライマックスでミニ戦車やミニ戦闘ヘリに包囲されたレスリーたちが、大好きな古いオモチャたちに「オモチャの未来のために」戦ってもらう(要するに「盾」になって自分たちを守ってもらう)、というのは「それでいいのか!」と思うしなぁ。

父社長(ドナルド・オコナー!)は、「息子は良い奴だが、今の彼には会社を継げる器量と覇気なし」、いったん将軍に継いでもらう方が息子の成長の糧になる筈とか言って弟将軍に社長の椅子を譲ったのだが、ちょっと劇薬すぎたんではないでしょうか(^^;)
お父さん、平和主義者にしちゃ、千尋の谷に突き落としてるよ息子を。

まあそれでも、永遠の童心を持つオトナ、にオコナーをキャスティングしたのは見識だと思う。
お葬式のシーンまではそう悪くなかった(笑)←まあ、オコナー見てみたくて借りたし(爆)
お葬式の最中に棺の中から、お父さんが仕込んでたらしい笑い袋が笑い始めて参列者も笑っちゃって、とか。…筋金入りですね。

あとは、超個性的な工場とそこで働く人々の描写が気に入るかどうかでしょうね。爆笑できるタイプのユーモアではないし。「浮いちゃった」気分になったら負けよ。
私は浮いちゃいましたから、★ふたつはミニNYとオコナーにひとつずつ、です。

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