柳広司著。

元SPの冬木安奈(♀)が依頼されたのは、だれかに狙われているらしいチェスの元世界チャンピオン、アンディ・ウォーカーの護衛。
依頼者に言わせると、黒幕はアメリカ大統領?それにしては襲撃者はハンパなヤクザで…。

本筋に、安奈の過去(SPを辞めるまでの)とチェスの"神童"アンディの幼少時代という二つの脇筋がちょこちょことはさまって、引っ張りのうまさに一気に読まされる。
思ったより短く感じて、物足りないところもあるが、色々な世界にチャレンジするのがお好きな作者の面目躍如といえばいえる。やれやれ、そういう罠張ってあったんだー、…と、読後表紙を見ながら苦笑する、語り口で幻惑するタイプのサスペンス。
強いヒロインに、二度目の出番はあるのか?
…アマゾンでの評価の割れっぷりを見ると難しいかなあ(笑)なんとなく、「惜しい」「もったいない」と思わせる世界設定なんだが…

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