響野 夏菜著。

シリーズ終盤にはいってきました。
ヒロインとできちゃった(爆)教育係兼魔法使いは、自分にもかかっている呪いをはずすために、前巻くらいから「魔法使いをやめる」ことを画策中。まあ、いつ何十年もの眠りについて、親しくなった、あるいは愛する人々とぽんと時間的に引き離されるかわからないのは、そりゃあイヤだよね。
ただ、ヒロインが「あなたは、こんなにも長い間、魔法で国に尽くしてきたのだから…」とやたら繰り返すのは、「時代的には200年超えだけど、起きて動いていた(=国に尽くしていた)のは20数年くらいじゃなかったっけか?」と心の中にツッコミが生まれて困る。

確かにゼルの、国への貢献は多大だが、それは質的なもので量(期間)じゃないんじゃないか。

今は魔法使いは放置で、もと婚約者のアレクセル殿下の結婚問題ばかりが気になって読み進んでる私(笑)
リア、がんばれ~
高殿円著。
国税徴収官ぐー子のシリーズ第三弾。

いやー、ぐー子ずいぶん成長したなあーーー!!!
結構独力で案件を解決していけるぢゃないか!
といっても、根本的にスッキリ幸せに「解決」される件ばかりじゃないのがこの業界の辛い所…
でもなんか、一気読みしちゃった。
キングスライムはいいね。
スライムベス色の車に乗ってるのも含めて。
一作目の頃に比べると軽いっちゃ軽いんだろうけど、面白く読める。


今日は久々の休み(本当はおとといも休みが入っていたが、朝少しゆっくり寝てただけで、起きたら持ち帰り仕事して夕方職場に行ったし、絶対9時間は働いたよ…)、朝からネットサーフしてまる一冊本を読んでしまって、ああ、休みっていいなあ。

まだ1時。昼寝しよーかなー。録りだめてる映画も一本観れるかなあ。あ、仕事の電話を一本だけはかけといたほうがいいかなあ…

とりあえずなんか昼ゴハン食べよう♪
1964年、アンリ・ヴェルヌイユ監督作品。フランス映画。モノクロ。

北アフリカの沙漠を行き来するトラック野郎たち。ある日、会社に新車が入ったが、なぜか新入りシュナイダー(レジナルド・カーナン)にまかされることに。首をひねる^ベテランドライバーのプルック(リノ・ヴァンチュラ)たちだったが、仲間の一人ロッコ(ジャン=ポール・ベルモンド)が新車を積荷ごと乗り逃げし、奴を捕まえろ!と社長(ゲルト・フレーベ)が大騒ぎするに至って真相が明らかに。新しいトラックの積荷には、10万ドルの価値があったのだ…

汗と砂まみれになって仕事を終えると、強い酒をあおって大騒ぎ。うーん、男の世界…
そんなトラック野郎たちの、金と意地を賭けた、命がけの追跡と闘争が開始される。
いつも飄々としたベルモンドは大好きだし、渋い上にユーモアのセンスも秘めたヴァンチュラも、結構イイと思ってる。
60年代、フランスの二大スター競演は目に楽しい。

しかし、…なんで…おフランス映画って、私にはこんなに入りにくいのかなあ。

あんまり面白くなかったです(爆)

コミカルな部分(ピンチになると何故か追いついてくる仲間とか…)と、男性的なアクション・サスペンスと男の野望爆裂な部分とが、私にとってはイマイチすっきり溶け合わず、最後までどういう気分で見ていいのかわかりませんでした。必ずしもノワールが好きじゃないからかな?特別嫌いというわけでもないけれど。
コミカルな部分のあるノワール、なのかなあコレ…たぶん…
序盤でベルモンドが、追ってくるヴァンチュラとカーナンについて、とんでもないデマを流す所は笑ったが(^^;)

★3はスター二人ぶんで水増し。
1948年、デヴィッド・リーン監督作品。モノクロ。

イギリス映画~♪

何度も映画化されている、チャールズ・ディケンズの有名な物語。19世紀、救貧院育ちの孤児オリヴァ(ジョン・ハワード・デイヴィス)は、虐待されてロンドンへ逃げ出すが、孤児たちを集めて窃盗団を組織しているファギン(アレック・ギネス)の手に落ちる…
オリヴァの出生の秘密や、悪党たちの様々なたくらみのスリル。

リーンの悠揚せまらぬ、そして時にはサスペンスフルな演出と美しいモノクロ映像にガッチリ心を鷲掴みされる。クラシック調の音楽には品格があるし(そしてここぞという所では思いきって音楽を切り捨て、無音で緊張感を極大に…)。
そして英国の名優たちがズラリとガン首そろえて(子役たちだけでなく犬まで名演技を披露している!この犬一見の価値ありですよ!)、国民作家ディケンズの世界を銀幕に焼き付ける。
いやー堪能しました。「大いなる遺産」もよかったが、こちらも予想以上によかったな…

トップビリングは意外やアレック・ギネスではなく悪党仲間のロバート・ニュートン(ギネスまだ映画デビュー後そんなにたってないよね)。もちろんどっちもうまいんだけど、ギネスの付け鼻は大きすぎかも…そうか、そんなにメイクが好きだったんだな最初から!(笑)
悪人だけど、前半はほんのりおかしみもあって、少年たちを束ねる奇妙な魅力はある。ニュートンは野獣のような乱暴者だが、情婦(ケイ・ウォルシュ)を殺す場面など、工夫を凝らした演出もあり圧巻。どちらもコッテリ濃い目の演技だけど、昔の小説だからそれがむしろハマる感じですね。
偽善者で情けなさ全開の救貧院の院長にフランシス・L・サリヴァン(やっぱ上手い)、作中唯一といっていいほど優しい老紳士ブラウンロー氏にヘンリー・スティーヴンソン。この人がまた、レックス・ハリソンにドナルド・ミークを掛け合わせて老けさせたよーで、なんとも心癒される「優しい老英国紳士」っぷりで目に優しかった!(←オジサマ好き)。

ジョン・ハワード・デイヴィス君は、美少年というには痩せこけてるけど、救貧院そだちなんだから仕方がないね。とことん無力な存在として描かれているのが説得力。画像はあえて、彼のカオがわかる廃盤の廉価版を選んでみました。彼を助けて、でもスリ仲間に引き込んでしまう「先輩」ドジャー少年はなんとアンソニー・ニューリーだった!最後にクレジット見て驚いた。

最終的には主人公、ラッキー(出生の秘密)に救われてメデタシメデタシな物語で、私も昔子供むけバージョンを読んだだけだけど、大衆の描きかたがいたって辛口なあたりが、ちゃんと大人の味である。原作、ちゃんと大人むけの翻訳を読みなおしてみようかな~

しいて文句をつければこの映画、「大いなる遺産」でも思ったけど、多少はしょってる感がある。が、そもそも長尺で人物描写もコッテリなディケンズ小説を、二時間程度にキッチリ入れられるわけはないのだ。ただ、私の英語ヒアリング力はたいしたことないし、日本語字幕はどうしても文字数の制限で、省略気味にしか付けられない。原作を読むのを先にしたほうが、本当はよかったのかもしれない…
宮城谷 昌光著。

ひさびさに宮城谷氏の中国モノ。
戦国時代後期、貧しい一学徒からやがては秦の宰相にまでのぼりつめた范雎を描く。
さまざまな出会いと苦難とを通して、どんどん人としての格の上がってゆく主人公。
例によって、簡潔端正な読みやすい文章でページを繰らせるが、なんかモノ凄いモテ男で、こんな主人公はじめてなんじゃないか宮城谷サン…
少なくともこれまで私が読んだ中ではダントツ。上巻を半分読む頃には4人くらいの女性から好意を持たれてたりデキちゃったりしてるぞ。島耕作かキサマ!(いや、島耕作は読んだことないんだけどサ)

いつになくヌレ場の多い宮城谷中国史でした(笑)
いつになくタイトルも、漢字よりひらがなが多いし。関係ないが。
うーん、デキる女ならともかく、デキないのにウダウダしてたら、もっとまずいことになる。

いや、デキる女ならウダウダすることもなく、まっすぐ驀進してゆくのだろうけど。

…わかってんだけどねー(笑)
今日もオシゴト的には煮詰まってて、色々ハードルややることが増えるばっかりで、今だって、持ち帰ったファイルを開く気になれず困ってるのだが(←バカ)、ひとつだけはイイことあった。

9月の職場の健診で、ついに今年は!アステリスク(*)が消えた!!!

二年連続、ホントに1ポイントだけのことで数値にアステリスクがつき、「生活習慣改善指導」なんて講座に行かされてたのだった(忙しいのにさぁ、仕事させるかいっそ休ませるかどっちかにしてほしい)。1ポイントだけなんだよ!いやマジで。HbA1c(糖尿病関連の数値)の正常値が「5.2未満」の所が5.2ジャスト、とか。
だいたい私はタバコ吸わない酒は滅多に飲まない、食事にもある程度は気を配ってる、2年前からは一応定期的な運動(タップダンスのレッスン)まで始めたんで、コレ以上改善のしようがないんだってば~!

私はぽっちゃりだけど、コレステロールだの中性脂肪だのは今のところゼンゼン心配なし。
それだけに悔しかったのだが、ついにやった!
若い頃からずーっとアステリスクついてた貧血関連も、なぜか去年からつかなくなったので、ついにパーフェクト達成だ♪私のトシではソレ、結構優秀なんだぞ(笑)

ほんというと今回のHbA1c=5.1だから、ギリギリと言えば言えるけど、ホッとしたぁ(*^^*)

気を取り直す。

2012年10月12日 日常
気を取り直してガシガシとお仕事。

でも気がついたらガーンという時間になっていた。
私家族持ちだし、ホントは心の赴くままに残業なんかやってられないんだけどなあ。
(スマン息子よ…)

なので、やっといた方がいい事がまだいくつか残っていたけど職場を出る。

…なので明日の休みも、職場にちょこっと出た方がいいのだろうか(大泣)

タップのレッスンも休んで一日パジャマでヘタっていようかとまで思ってたのだけど…
どうせ出かけるならばレッスンも仕事も両方したいもするが体力ゲージは赤くなりそうね。

せめてもう寝よう。おやすみなさい。

明日映画(DVDor録画)を見るのはもう無理かも。

わびしき休日。

2012年10月13日 日常
昼前まで爆睡。
その後、昨日、やり切れなかったシゴトをしに、休日だってのに職場へ出かける。
そのあとタップダンスのレッスン場に回ろうかと思っていたのだが、シゴトがもたついて時間切れ、間に合わなくなってしまった。ちぇ。
明日も仕事なんだけどなあ。
わびしいぜ。

頭も少し痛いので早く寝よう。
とかいいながら、ちょっとだけ癒しをもとめて、「George Sanders Saint Movie Collection 」から一枚プレイヤーにぶちこむ。

『Saint in London』。
最後まで観る余裕もないから、ちょっとだけ、ジョージ・サンダースを見てから寝よう。
このジャケット、カッコいいと思う。本編は白黒だけど。

続きは明日(たぶん)。

The Saint in London

2012年10月14日 映画
The Saint in London
The Saint in London
The Saint in London
1939年、ジョン・パディ・カーステアズ監督作品。モノクロ。
「George Sanders Saint Movie Collection」(5作品入り2枚組DVD)は、米盤ワーナー・アーカイヴズ。…なので字幕なし。英語字幕すらなし(涙)

収録作はすべて日本未公開だが、サンダース主演シリーズ1作目「The Saint Strikes Back」のみ「暗黒街に明日はない」の邦題でVHSが出ており、私も既に見ている。
(→ http://13374.diarynote.jp/200903092338467758/ の日記参照)

「The Saint in Londonは」ジョージ・サンダース主演の“セイント”シリーズ2作目。もちろん、レスリー・チャータリス原作のアレだ。ロジャー・ムーアとかヴァル・キルマーとか色んな人が演じてる。

ロンドンに姿を見せた“セイント”ことサイモン・テンプラー(サンダース)。知り合いの情報部員からのの依頼で贋金作りなどの悪事を働いているスパイ団を調べ始める。

ひょんなことで出来た部下ドゥーガン(デヴィッド・バーンズ)と、“セイント”の義賊ぶりに憧れてくっついてきた美女ペネロープ(サリー・グレイ)とともに、押し入ったり押し入られたり捕まえたり捕まえられたりしつつ、よくわからないハイスピードで悪党どもを一網打尽にするまで。いや、TCMデータベースのスクリプト(英文)を頼りにやっとこ見てるもんで、細部はよくわからない(笑)
72分でやっつけてる分、もともとのオハナシも端折り気味だと思うけどね。
とはいえ、ジョージ・サンダースの「味」でなかなか楽しめちゃう♪
やっぱり若い頃のこのヒト楽しいわ。キザっぽくて油断のならないグレーゾーン・ヒーローがハマりすぎ☆
大柄だが俊敏そうなタイプではない。アクションもあるが、むしろ、ウィットと皮肉屋っぽいダンディズムで魅せる。

たとえば冒頭、ドゥーガンとの出会いのエピソード。りゅうとしたタキシード姿でレストランに入ろうとしたセイントに、ヨレっとした服装のドゥーガンが近づき、タバコをねだる(昔の映画見ると、通りすがりの人に煙草ねだるなんて普通の光景だったようです。念のため)。気安くシガレットを一本与えてライターの火まで貸してやると、お巡りさんが二人の間に割ってはいる。「こらオマエ、今この紳士の時計をスッただろう!」セイントはキョトンとした顔で自分のポケットを探ると、懐中時計をスルリと引っ張り出してみせ、「大丈夫だよ、ありがとう」と店に入ってしまう。狐につままれた顔のお巡りさんと、それ以上につままれた顔のドゥーガン!
やがてドウーガンもレストランに入り、セイントの席へとやってくる。「あのぅ、オレの時計、返してもらえませんか…?」澄ました顔で懐中時計を「交換」する二人が可笑しい。イキだね~(笑)
明るい図々しさでもって、中盤以降はなかなかの活躍をするドゥーガン=デヴィッド・バーンズは悪くない。

令嬢ペネロープはずいぶんアマチュアで、時には敵に捕まり結果的にセイントの足を引っ張ることも。でも、一作目のヒロインよりはだいぶ見た目が魅力的なので許そう。マニッシュな帽子とチェックのコートがカッコいい、お洒落で元気なブロンドのお嬢さんだ。セイントはなかなか紳士的な態度を崩さないが、娯楽的サスペンス映画中のカップルとして、イイ感じ。あんなコートと帽子、欲しいな…

サブの二人がなかなか好感もてるので、1作目以上に楽しかった。
小粋なお気楽ユーモア・サスペンス。
3作目以降も楽しみです(*^^*)


《TCMのシノプシス》
http://www.tcm.com/tcmdb/title/88906/The-Saint-in-London/

《おまけ》
“セイント”ジョージ・サンダースの素敵ギャラリー発見!♪

http://bthesaintonline.runboard.com/t400
やっと下巻読了。

主人公、ようやく天下国家を動かすようになる。
終盤のハラハラ大救出劇は手に汗を握ったが、エンディングにはびっくり。
こ、こんなにもあっさりと…?
出世する時もイキナリだったが…

あと二日?

2012年10月17日 読書
休みまで、二日もある。
休みまで、二日しかない。(休み前にやっとくべきことが、ああ…)

くぅぅ、二倍くやしいとゆーか、キツキツというか…

(ちなみに休みったって一日だけだよ。土日にまとまってないぶん、休みの配置にムラがあるんだよー。週三日休みがあるときもあるけどさ…orz)

ちょっと逃避で「エロイカより愛をこめて」の旧巻を借りて来たりして…

こないだ行ったヨーロッパをしのぶ。そんな時間あるのかと思いつつ。

あああ

2012年10月19日 日常 コメント (2)
明日は休みだけどあまりにも大きい持ち帰り宿題が…(爆)

…って、ほんとに最近グチしかでないなーorz

おくりだしびと

2012年10月22日 日常
昼、次男を無事修学旅行に送りだした(海外行きなので時間帯がビミョー)。
明日あさっては関東の親戚のお通夜と告別式にいかねばならぬ。
もちろん今日はこれから遅番出勤。
おちつかない。(しかもわびしい)

…バッティングしなくて、まだしもだった。

千葉なう。

2012年10月23日 日常
関東に、ひさしぶりにきました(遊びではナイ)。
ビジネスホテルのLAN。

…地震、きませんように…
関東というと揺れる先入観が(笑)
千葉県から帰還。

ひとつ、ふーん、と思ったのは、ウォシュレットのあるトイレに何度か入ったが、どこにも『音姫』がついていなかったこと。いや、そんなにあちこち行ったわけではないのだが(ビジネスホテルとか葬祭場とか…)。アレって関西のものなんでしょうか。

…いや、でも、数年前八甲田山に行ったときに「あ、ここにも『音姫』あるー」、と少々意外な気がした記憶があるので(漢の山てな感じですからね)、西日本のみということではないような。

つまらないことしか見てない…(苦笑)
宮内 悠介著。

囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋…
各種「ゲーム」に憑かれた人々についての短編集。

ルールをあまり知らないものもあるが(麻雀とかチェッカーとか)、面白かった。
いや、知らなくても面白かった。ゾクいところが面白い麻雀の話と、ブッダの時代の古代チェスの話が好き。
It’s a Great Feeling
It’s a Great Feeling
It’s a Great Feeling
1949年、デヴィッド・バトラー監督作品。カラー。
「愛のトンネル」見たさに買った『TCM Spotlight: Doris Day Collection 』に入っていた一枚。米盤DVDなので英語字幕のみ、ただしリージョンオール♪

舞台はハリウッドのワーナー撮影所。ジャック・カースン(本人)は、自分の主演映画企画の監督をなかなか引き受けてもらえず(大根だから?アホだから?無責任男だから?)、「もういい!自分で監督する!」
共演にと声をかけた友人デニス・モーガン(本人)にも逃げられてクサっていたが、女優志願のウェイトレス・ジュディ(ドリス・デイ)に手伝わせて、彼を騙して契約書にサインさせる。手伝えば映画に出す!と約束していたカースンと、ジュディを憎からず思ったモーガンは、彼女をヒロインにキャスティングすべくプロデューサーのトレント(ビル・グッドウィン)を説得しようと、あの手この手を繰り出すが…

デニス・モーガンとデイは数曲ずつ歌う。まあこの二人は本物の歌手だから。カースンも一曲、コレはモーリス・シュバリエ風を狙っているのか?のギャグ(苦笑)
ダンスは終盤に三人がモブとともに踊るアパッシュダンス風ナンバーくらいだが、これはなかなか楽しくていい。デイはここでは黒髪(写真三枚目)。

よくあるノーテンキな歌入りコメディだが、なぜにドリス・デイ以外の主演スターたちは、みんな本名(芸名?)そのまんま…
そしてアホほど豊富なカメオ出演者たち。
最初の5分、「カースンの映画の監督を断る」ためだけに、キング・ヴィダーとラオール・ウォルシュとマイケル・カーティスとデヴィッド・バトラーがカメオで出る。セリフつきのスター・カメオもゲイリー・クーパー、ジェーン・ワイマン、ジョーン・クロフォード、E・G・ロビンソン、エリノア・パーカー、これだけあげても実は氷山の一角にすぎない(全部紹介するのは遠慮しておく)。

最後、ハリウッドに失望したジュディは田舎で待つ婚約者のもとへと帰る。「田舎者の花婿なんて!死よりも悪い運命より救い出す!」と、カースン&モーガンは教会にかけつけるが、新郎新婦を見て口をアングリ…


…さて、花婿は誰のカメオだったと思いますか?(笑) なんとそれは…

ネタバレにつき、要反転⇒  エロール・フリン!


常識破れなくらい大量のカメオ出演で作ったワーナー製作のコメディでした。なんじゃこりゃ。

デニス・モーガンとジョニー・カースンは、他にもコメディで共演作品があるようです。
ネットで少し見て回ると、彼らはどうやら、当時のワーナー版『珍道中コンビ』、つまり廉価版ビング・クロスビー&ボブ・ホープ、だったとか。

…なるほど…
モーガンは歌えるし、カースンが三枚目担当…でも、ホープほどの切れ味はないよな。
モーガンも、ビングほどすっとぼけた味はないし。
楽屋落ちやノリのむちゃくちゃさは通じるところがあります。
まあそもそも、デヴィッド・バトラーって、珍道中シリーズの監督もやってるし。

それでやっぱり社風のせいか?パラマウント時より、モタモタしてます。
ドリス・デイは、最初っからドリス・デイだなーという安定したコメディエンヌぶりだけど、多少とも笑えるのはむしろ、主人公たちに振りまわされるプロデューサー・グッドウィンの手堅い受け演技のほうが貢献しているような気が…。(^^;)

http://www.amazon.com/TCM-Spotlight-Collection-Feeling-Starlift/dp/B001O2UTRW/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1240022239&sr=8-1
若林ひとみ著。

クリスマスというと、やっぱり児童文学や絵本の中のソレが印象的だ。子ども目線だからだろう。
大人はクリスマスを演出することに気を取られて、子どものように純粋な歓びにはなかなか出会えないのでは。
いろいろな名作の中のクリスマスシーンをとりあげながら、クリスマストリビアを語る本。
面白い。
10月中にせなイカンことがまだまだ…orz

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