Happy Holiday♪
1942年、マーク・サンドリッチ監督作品。一瞬RKOのような気がしてしまうが、パラマウント映画である。久々に廉価版DVDで再見。クリスマスイブだしね。「ホワイト・クリスマス」を生んだ映画だもんね。
パラマウントでビング・クロスビーと共演するんじゃアステア様がワリを食うのも無理はないが、それでも「ブルー・スカイ」(http://13374.diarynote.jp/200806062221170000/)よりはなんぼかマトモで、歌のビングと踊りのアステアが夢の共演、てな仕上がりになっている。

物語は、お約束通りにたわいのないラブコメ。
ジム(クロスビー)とテッド(フレッド・アステア)とライラ(ヴァージニア・デイル)は歌と踊りの人気トリオ。ライラと婚約したジムは農場を買って引退準備中だったが、派手好きのライラは土壇場でショーを続けようと言うテッドに乗り換える。失意のジムは農場経営のかたわら、祝日だけショーをする「ホリディ・イン」の開業を思いつく。歌も踊りも上手なリンダ(マージョリー・レイノルズ)という新たなパートナーを得て「ホリディ・イン」は大成功!と思いきや、ライラに振られたテッドがやってきて、これまたリンダを口説き始める。ジムも妨害工作に励むがちょっと度が過ぎ、怒ったリンダはテッドとハリウットへ去ってしまう。
最後はジムとリンダ、テッドと戻ってきたライラの二組のカップル成立でハッピーエンド。

男二人はこれまで何度も女性を争ってきた模様で、大人げなく繰り広げる恋のさやあては、エゲつないけど笑えるシロモノ。また、祝日ごとのアーヴィング・バーリンの歌をたっぷり盛り込み、なるほどリンカーンとワシントンの誕生日って休日なんだー!とか、楽しくアメリカ祝日マメ知識が身に付きます(笑)。"ホワイト・クリスマス"は勿論、あの"イースター・パレード"も歌われるし、ビングが黒塗りで歌う"エイブラハム"もいいですねぇ。独立記念日の歌だけは、途中から軍用機だのルーズベルトだの戦艦だのの映像がかぶさり、あっ戦時中だったんか、とちょっと引いてしまいますが。

アステアも何曲も踊ってくれるが、やはり特に素晴らしいのは爆竹タップ。さりげない普段着、ズボンのポケットに両手を突っ込んだままのタップが超カッコイイ。景気よく爆発音を響かせながらのナンバーは撮るの大変だったそうですが素晴らしい。あと泥酔ダンスもこの人ならでは、笑えるのになおかつエレガント。
ホント、ウットリ恍惚のイブになりました。

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