クリスマスは終わったが12月26日。これも個人的には結構大事だ。
リチャード・ウィドマーク・バースデー(故人とはいえ)!
ウィドマーク映画を見てもよいところだが、数日前に半分みて止めてあった映画があるのでソッチを最後まで見てみる。まあ縁がないわけではない。彼とドリス・デイ共演の「愛のトンネル」欲しさに買った米盤ドリス・デイ・ボックスの中の一枚、「二人でお茶を」(参照http://13374.diarynote.jp/200904181145018133/)。英語字幕のみで視聴。画質はたまにふぃっと色調がブレるがまずまずか?古いですからねえ。
1950年、デヴィッド・バトラー監督作品。カラー。
大不況に見舞われた1929年アメリカが舞台(回想シーンから始まる)。
歌と踊りのレッスンに夢中なナネット(ドリス・デイ)は、実はけっこうお嬢様。両親はいないが愛情深い叔父マックス(S・Z・ザカール)が彼女の財産の面倒を見てくれている。ナネットが初主演する新作の上演に不足した資金を、彼女は自らの資産から投資しようと考えるのだが、マックスが運用を誤ったせいで、彼女の資産は当分動かせない状態に陥っていた。事情を知らない彼女は出資の可否をめぐり「丸二日間、どんな質問にもNoと答え続けられるか」という奇妙な賭けを叔父と交わすが…
バックステージ系のミュージカル・コメディ。歌に踊りにとデイが頑張り、男性陣はゴードン・マクレーが美声を、ジーン・ネルソンが踊りを…なのだが、意外にミュージカル部分が盛り上がらない。スタンダードナンバーとなった"Tea for Two"はもちろん、"Do,do,do"、"I Want to Be Happy"など良い歌曲が揃っていてドリス・ディの歌は基本的に魅力的だが、ダンス・ナンバーが退屈。マクレーもネルソンもそのへんのお兄さん、みたいなキャラクターだし…。アステアやジーン・ケリーのカリスマとまではいかずとも、せめてドナルド・オコナーくらいの個性が欲しかった。
最初ヒロインと婚約している舞台監督のラリー(ビリー・デウルフ)も、ショーの他の女性たちに手を出しまくりの軽くて図々しいダメ男で、ヒロインはもう彼の本性が判っていて愛もなさげなのだが(すぐにマクレーの求愛になびく)、なんでこんな男と一時的にでも婚約したのかなと首をひねる。ただしこの俳優、体が大変ヤワラカいようで、ちょっとヘンな踊りの芸はある。中盤両腕をからみつかせて変なポーズを取ってる所にマックス叔父さんが出くわす所などは、この映画最初で最後の大爆笑を私から引き出した(…ソレが最初で最後ってなぁ…)。
ようやく面白くなるのは中盤、ヒロインと叔父の賭けが始まったあたりから。「NO」としか言えないばかりに恋も舞台のリハーサルも困難続き。「Yes」と言わせたい叔父の小細工も笑えるし、逆に叔父がコレで苦労する場面まであってニヤニヤ。
ラストはかなり強引なハッピーエンド。まあ、叔父さんが48時間完全に張り付きにもなれないわけで、叔父姪二人の元々の信頼と愛情がないと成り立たない賭けでもあり、そのへんはドリス・デイの、ちょっとないくらい健全な魅力あってこその映画ですね。
歌はいいけど、ミュージカルがかえって邪魔、なラブコメでした。
本来の私はミュージカル好きなのに!
リチャード・ウィドマーク・バースデー(故人とはいえ)!
ウィドマーク映画を見てもよいところだが、数日前に半分みて止めてあった映画があるのでソッチを最後まで見てみる。まあ縁がないわけではない。彼とドリス・デイ共演の「愛のトンネル」欲しさに買った米盤ドリス・デイ・ボックスの中の一枚、「二人でお茶を」(参照http://13374.diarynote.jp/200904181145018133/)。英語字幕のみで視聴。画質はたまにふぃっと色調がブレるがまずまずか?古いですからねえ。
1950年、デヴィッド・バトラー監督作品。カラー。
大不況に見舞われた1929年アメリカが舞台(回想シーンから始まる)。
歌と踊りのレッスンに夢中なナネット(ドリス・デイ)は、実はけっこうお嬢様。両親はいないが愛情深い叔父マックス(S・Z・ザカール)が彼女の財産の面倒を見てくれている。ナネットが初主演する新作の上演に不足した資金を、彼女は自らの資産から投資しようと考えるのだが、マックスが運用を誤ったせいで、彼女の資産は当分動かせない状態に陥っていた。事情を知らない彼女は出資の可否をめぐり「丸二日間、どんな質問にもNoと答え続けられるか」という奇妙な賭けを叔父と交わすが…
バックステージ系のミュージカル・コメディ。歌に踊りにとデイが頑張り、男性陣はゴードン・マクレーが美声を、ジーン・ネルソンが踊りを…なのだが、意外にミュージカル部分が盛り上がらない。スタンダードナンバーとなった"Tea for Two"はもちろん、"Do,do,do"、"I Want to Be Happy"など良い歌曲が揃っていてドリス・ディの歌は基本的に魅力的だが、ダンス・ナンバーが退屈。マクレーもネルソンもそのへんのお兄さん、みたいなキャラクターだし…。アステアやジーン・ケリーのカリスマとまではいかずとも、せめてドナルド・オコナーくらいの個性が欲しかった。
最初ヒロインと婚約している舞台監督のラリー(ビリー・デウルフ)も、ショーの他の女性たちに手を出しまくりの軽くて図々しいダメ男で、ヒロインはもう彼の本性が判っていて愛もなさげなのだが(すぐにマクレーの求愛になびく)、なんでこんな男と一時的にでも婚約したのかなと首をひねる。ただしこの俳優、体が大変ヤワラカいようで、ちょっとヘンな踊りの芸はある。中盤両腕をからみつかせて変なポーズを取ってる所にマックス叔父さんが出くわす所などは、この映画最初で最後の大爆笑を私から引き出した(…ソレが最初で最後ってなぁ…)。
ようやく面白くなるのは中盤、ヒロインと叔父の賭けが始まったあたりから。「NO」としか言えないばかりに恋も舞台のリハーサルも困難続き。「Yes」と言わせたい叔父の小細工も笑えるし、逆に叔父がコレで苦労する場面まであってニヤニヤ。
ラストはかなり強引なハッピーエンド。まあ、叔父さんが48時間完全に張り付きにもなれないわけで、叔父姪二人の元々の信頼と愛情がないと成り立たない賭けでもあり、そのへんはドリス・デイの、ちょっとないくらい健全な魅力あってこその映画ですね。
歌はいいけど、ミュージカルがかえって邪魔、なラブコメでした。
本来の私はミュージカル好きなのに!