1937年、エルンスト・ルビッチ監督作品。モノクロ。
パリのサロンで、ボルトン(メルヴィン・ダグラス)は謎めいた美女(マレーネ・ディートリッヒ)と出会う。一目で彼女に夢中になったボルトンだが、懸命の口説きにも、彼女はディナーを付き合ってくれただけで名も告げずに姿を消してしまう。その後、ボルトンは親しくなった英国の敏腕外交官バーカー卿(ハーバート・マーシャル)の屋敷に招かれるが、パーカー卿の貞淑な妻マリアこそ、サロンの美女だった…
100分にも満たない、短くてシンプルな話だが、しっとりじっくりと描かれる心模様とディートリッヒの美しさとで、緊張感をもって楽しめるメロドラマ(コメディというにはしっとりしすぎている)。ゆったりしたカメラ移動やライティングで、さすがはルビッチな艶っぽさが横溢。説明はごく控えめに抑えられているが、仕事一番!の夫に淋しい思いをしている妻、ただただ恋に身を焼く男、油断?していた所が突然妻を失う危機にあることに気づいて愕然とする夫、それぞれの立ち位置心情が非常にスムーズに伝わってくる。うまいな。
ディートリッヒはちょっとカマトト演技だが、怒涛の口説き、熱い視線で迫るメルヴィン・ダグラスが意外なくらいカッコよく見えてびっくりした(若い頃の彼は、「ニノチカ」あたりしか見てない)。片エクボがイミシンな表情をひきたてる。「極楽特急」ですんごく粋だったハーバート・マーシャルは、今回無粋な仕事人間でちょっとがっかりしたが、終盤のうちしおれた姿には別の意味でちょっとシビれた(笑)
オマケはエドワード・エヴェレット・ホートン。やっぱり何かヘンな執事(従僕)で、前半のコメディリリーフ。
ものすごく面白いとかいうのじゃないし、この奥さんも困ったやっちゃなあと理性では思うけど(彼女に恋する男はとばっちりみたいなもんですからね)、ルビッチ・タッチってやつですか。
ほろりと品よく酔わされます(*^^*)
でもまあ小品だし★は三つでいいか。たいした内容でないものをとても綺麗に見せられた感触。
パリのサロンで、ボルトン(メルヴィン・ダグラス)は謎めいた美女(マレーネ・ディートリッヒ)と出会う。一目で彼女に夢中になったボルトンだが、懸命の口説きにも、彼女はディナーを付き合ってくれただけで名も告げずに姿を消してしまう。その後、ボルトンは親しくなった英国の敏腕外交官バーカー卿(ハーバート・マーシャル)の屋敷に招かれるが、パーカー卿の貞淑な妻マリアこそ、サロンの美女だった…
100分にも満たない、短くてシンプルな話だが、しっとりじっくりと描かれる心模様とディートリッヒの美しさとで、緊張感をもって楽しめるメロドラマ(コメディというにはしっとりしすぎている)。ゆったりしたカメラ移動やライティングで、さすがはルビッチな艶っぽさが横溢。説明はごく控えめに抑えられているが、仕事一番!の夫に淋しい思いをしている妻、ただただ恋に身を焼く男、油断?していた所が突然妻を失う危機にあることに気づいて愕然とする夫、それぞれの立ち位置心情が非常にスムーズに伝わってくる。うまいな。
ディートリッヒはちょっとカマトト演技だが、怒涛の口説き、熱い視線で迫るメルヴィン・ダグラスが意外なくらいカッコよく見えてびっくりした(若い頃の彼は、「ニノチカ」あたりしか見てない)。片エクボがイミシンな表情をひきたてる。「極楽特急」ですんごく粋だったハーバート・マーシャルは、今回無粋な仕事人間でちょっとがっかりしたが、終盤のうちしおれた姿には別の意味でちょっとシビれた(笑)
オマケはエドワード・エヴェレット・ホートン。やっぱり何かヘンな執事(従僕)で、前半のコメディリリーフ。
ものすごく面白いとかいうのじゃないし、この奥さんも困ったやっちゃなあと理性では思うけど(彼女に恋する男はとばっちりみたいなもんですからね)、ルビッチ・タッチってやつですか。
ほろりと品よく酔わされます(*^^*)
でもまあ小品だし★は三つでいいか。たいした内容でないものをとても綺麗に見せられた感触。
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