1943年、ビリー・ワイルダー監督作品。モノクロ。
息つく暇もない戦争サスペンス。いやー、期待しないでみたら死ぬほど面白かった。いや、ワイルダーだから期待しないのもおかしいのだが。通ぶる人には「ルビッチほどじゃない」なんて言われちゃうこともあるが、サスペンスには隙がない、か?
北アフリカ戦線、敗走する英軍戦車からこぼれ落ちたブランブル伍長(フランチョット・トーン)は半死半生で砂漠の町へたどりつく。だがそこへロンメル将軍以下ドイツ軍が…。ブランブルは咄嗟に空襲で死んだ筈のホテルのウェイターに化けて身を隠そうとする。ところがこのウェイター、実は独軍のスパイだった(ただしロンメルやその部下には面が割れていない)ため、話はさらにややこしくなる。正体を隠し、綱渡りにつぐ綱渡りを続け、ついでに独軍の機密を探りだしてカイロの英軍に届けようとする彼だが…
スピーディな展開の中、危機また危機をどう誤魔化し、切りぬけ、生き延びるか。ワイルダーらしい、凝った小道具の活かし方がとにかく面白い。「おおッ!うまいッ!」と手を叩きまくり(笑)認識票をああ使うか…。
これは絶対、何も知らずに見る方がいい映画だ(だからなるべく書かずに我慢する)。頭脳戦が好きな人には超オススメ。地味だけど。そして、ラストは好みが分かれると思うけど。
ロンメルのエリッヒ・フォン・シュトロハイム、メイドのアン・バクスター、ホテルの主人のエイキム・タミロフ、皆それぞれにイイ味出してる。小味だが見どころ多き一作である。
しかし、フランチョット・トーンなんて地味な二枚目を(失礼)、かっこいいと思う日がくるとは思わなんだよ!(爆)アカデミー賞ノミネートの「戦艦バウンティ号の叛乱」ではちっとも何ともおもわなかったのにな。
ただ、私は基本的に知的な男優がお好みなので、このえらく機転が利くアタマのいい伍長のキャラクターに幻惑されたのであろう。足の悪いウェイターに化け、背を丸めてヘンな歩き方をしてる所が何とも素敵だ(変ですか私?)。知的だがびみょーな草臥れ加減、てのがいいのだ。
次は「ダンシング・レディ」をレンタルしてみようっと(アタマのいい役かどうかはわからないが。アステアも出てるから多分損はしない筈)。
息つく暇もない戦争サスペンス。いやー、期待しないでみたら死ぬほど面白かった。いや、ワイルダーだから期待しないのもおかしいのだが。通ぶる人には「ルビッチほどじゃない」なんて言われちゃうこともあるが、サスペンスには隙がない、か?
北アフリカ戦線、敗走する英軍戦車からこぼれ落ちたブランブル伍長(フランチョット・トーン)は半死半生で砂漠の町へたどりつく。だがそこへロンメル将軍以下ドイツ軍が…。ブランブルは咄嗟に空襲で死んだ筈のホテルのウェイターに化けて身を隠そうとする。ところがこのウェイター、実は独軍のスパイだった(ただしロンメルやその部下には面が割れていない)ため、話はさらにややこしくなる。正体を隠し、綱渡りにつぐ綱渡りを続け、ついでに独軍の機密を探りだしてカイロの英軍に届けようとする彼だが…
スピーディな展開の中、危機また危機をどう誤魔化し、切りぬけ、生き延びるか。ワイルダーらしい、凝った小道具の活かし方がとにかく面白い。「おおッ!うまいッ!」と手を叩きまくり(笑)認識票をああ使うか…。
これは絶対、何も知らずに見る方がいい映画だ(だからなるべく書かずに我慢する)。頭脳戦が好きな人には超オススメ。地味だけど。そして、ラストは好みが分かれると思うけど。
ロンメルのエリッヒ・フォン・シュトロハイム、メイドのアン・バクスター、ホテルの主人のエイキム・タミロフ、皆それぞれにイイ味出してる。小味だが見どころ多き一作である。
しかし、フランチョット・トーンなんて地味な二枚目を(失礼)、かっこいいと思う日がくるとは思わなんだよ!(爆)アカデミー賞ノミネートの「戦艦バウンティ号の叛乱」ではちっとも何ともおもわなかったのにな。
ただ、私は基本的に知的な男優がお好みなので、このえらく機転が利くアタマのいい伍長のキャラクターに幻惑されたのであろう。足の悪いウェイターに化け、背を丸めてヘンな歩き方をしてる所が何とも素敵だ(変ですか私?)。知的だがびみょーな草臥れ加減、てのがいいのだ。
次は「ダンシング・レディ」をレンタルしてみようっと(アタマのいい役かどうかはわからないが。アステアも出てるから多分損はしない筈)。
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