1972年、キャロル・リード監督作品。
スカパー録画で視聴。

結構人気作のようですが(DVDは特典だらけな模様)実はまだ見てなかった。主題曲も可愛いし有名ですね。
ストーリーは他所で知っちゃってたので、全く知らずに見たらどんなんだったかなー…

チャールズ(マイケル・ジェイストン)は、生まれもよく財力も教養もある英国紳士。近頃家を空けて出歩いてばかり、気もそぞろな様子の若妻ベリンダ(ミア・ファロー)に不審を抱き、探偵事務所に浮気調査を依頼する。が、尾行を開始した探偵(トポル)は、1人でやみくもに街を歩き回るベリンダの孤独を見て取って、陰の存在たるべき探偵にあるまじき?行動に出ていた…

ベリンダはカリフォルニア出身の、ヒッピーくさい小娘。世界を放浪中にチャールズと出会って恋に落ちた。お国も育ちも価値観も生活も、あらゆる点でかけ離れた男女が、愛し合って結婚したのに、いつのまにか心がすれ違ってしまっている…まー主として男の側の無神経ですが…

変わり者の探偵がチャーミング。
夫はいかにもイギリスっぽ、って感じだなー。頭の固い人の役だからあってるけど。
物語の語られる段取りも結構凝ってて、もとが舞台劇だったのがよくわかる。
英国映画の大御所キャロル・リードによる作品だが、当時としてはナウい素材を巧くまとめたもんだなと感心。95分と短くコンパクトなのもむしろ好感もてる。

最近はストーカー被害の話をいっぱい聞くし、今だとなかなかこんなの成立しないかもしれません。ヒッピー文化はなやかなりし1970年代だからこそついていける展開なんでしょうね。でもまあ、かわいらしい小品でした。
結婚したらそれで終わりじゃない、結婚した後も互いの宝物(大事なモノ、大事な思い)を見せ合って新鮮な喜びとともに毎日を送りたい…という、妻の願いは共感できるよね。

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