1981年、ロバート・アルドリッチ監督作品(遺作)。カラー。

大昔、映画館で見たことがある。特別面白いとも何とも思わなくて印象に残って無かったのだが、今みると割に世評も高いようだし…と、スカパーでやってたので再見してみた。


…あれれ?
結構ひきこまれるじゃん(^^;)…と、最後まで見てしまいました。

ドサ周りの女子プロタッグチーム“カリフォルニア・ドールズ”とマネージャーのハリー(ピーター・フォーク)。強くて演技もうまくて何より美人ペアだよ!と売り込み中だが(実際そこそこ美人さん二人なんである。美人過ぎてもちょっと現実味がなさすぎるので、そのへんのバランスはちょうどいい感じ)、どこへ行っても不況な世間はなかなか厳しくて…。
それでも、ついに彼らが大舞台に上がる日がくる。リノのホテルのクリスマス・イベントで全米チャンピオンに挑戦するのだ。きれいごとだけではやっていけない、心を打ち砕かれて何度も涙しながら、それでもまた立ちあがって歯を食いしばりながら、夢のために日々戦う彼らの姿は、なんとも美しく切なく心に残る。

前半は、かなりうらぶれた調子で、ド田舎のイベントばっかりまわってる。このうらぶれ感、ぐだぐだ感が昔はピンとこなかったのかな。飄々とした中年男フォーク、姉妹のようなアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレン・ランドン)、三人が身を寄せ合ってのロードムービーは、ボロ車でフォークがかけている音楽が、意外や?イタリア・オペラの曲ばかりというのが、品良い画面になってセンスを感じさせる。

どうしようもない田舎ばっかり回っているのが、少しずつ、少しずつチャンスをモノにして、最後のビッグ・マッチでは、ここぞとばかりに演出やら色々がんばっちゃう主人公たちがなんとも愛おしい。引き分けでも負け、なレスリング・マッチは時間との戦い。ハラハラさせながらの最後の盛り上がりはすばらしかった。
いやー、なんで全然印象に残って無かったんですかね自分~(笑)

日本盤のDVDも出てなかったのね。気がついてなかった。
そういやこれと「合衆国最後の日」と、まとめて去年見るチャンスが数か月前にあったのに、過労で死にかけていて結局行かなかった。
いっときゃよかったなあ(「合衆国…」も…)

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