幡大介著、大富豪同心第5弾。

今度の事件の舞台は吉原。吉原でカオな若旦那・卯之吉イコール同心八巻だとバレないように、身代わりをたてるのが新味。もちろんおなじみの売れない役者兼ビボーを生かして陰間茶屋アルバイターの由利之丞くんなので、美男だけどいかにもたよりなさげなホンモノとイメージ的にはうまくかぶるがポイント。ノリの良い由利之丞、結構わらかしてくれます。でも一番笑ったのは前巻から登場の「鬼娘」美鈴の"抜刀"でしたね。なかなかむくわれないなー美鈴ちゃん。

いったん代役をたてちゃうと、なんだかすっかり人ごとモードに入っちゃう卯之吉が笑えます。最終的には「意外と頭も眼も鋭い」って所をみせてくれますが、この無責任さ、「いいひとすぎない」匙加減がこのシリーズのいいところな気が。今回は敵役でヒキを残して、まだまだ続刊が出そうなので楽しみだ~♪

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