無法者の群

2013年12月28日 映画
無法者の群
無法者の群
無法者の群
1939年、マイケル・カーティス監督作品。カラー。

鉄道開通とともにグンと発展し、それにともない悪党たちも流れ込んで跳梁跋扈、のカンサスの街、ダッジ・シティ。平和と秩序を取り戻すため、テキサスから牛を運ぶ家畜業者のウェイド(エロール・フリン)は周囲に請われて保安官となり、町を牛耳る悪党サレット(ブルース・キャボット)と対決する。

テクニカラーが華やかな、フリンの初西部劇。とはいえ、ヒロインにオリヴィア・デ・ハヴィランド、ワキにアラン・ヘイル(いつでもイイ味だなあ)、と、全てこれまで通りのノリの娯楽作。そんなに目新しくは感じないのだが、製作年度を考えると娯楽大作かなあ。スクリーンプロセスで誤魔化す所も時々あるが、西部の風景自体はとても美しく撮られている。
フリンの保安官も割とマジメな描かれ方で、終盤逮捕したサレットの手下の殺し屋(ヴィクター・ジョリー)に対して、町の住民らが「早く吊るせ!」とリンチムードに入ると、裁判はちゃんと受けさせないとと別の街へ密かに護送しようとする。このへんの展開は少し意外だった。善良な一般市民たち、だんだん荒れてきてるんじゃん。それで、クライマックスは走る機関車内での闘いになる。ここはなかなか迫力だった。
新聞社主のフランク・マクヒューや酒場の歌姫アン・シェリダンも印象に残った。アラン・ヘイルと並ぶフリンの相棒役グィン・“ビッグ・ボーイ”・ウィリアムスは、いわゆるB級西部劇に主演してきた人らしく、コミカルに、しかしアラン・ヘイルには出せない濃厚な「西部劇臭さ」をトリオに与えてくれている。


このDVDは「エロール・フリン・シグネチャー・コレクション」の一枚で、結構特典が豊富。
同じディスクに「Sons of Liberty」という短編映画が入ってたので、どーせアニメかな、と思いつつ確認してみたら、おっとビックリ、主演がクロード・レインズ、監督はマイケル・カーティスである。ワキにはゲイル・ソンダーガード、ドナルド・クリスプなんかまで。テクニカラーだし短編の割にお金かかってるのかな?
困ったことに字幕はスペイン語のみで、英語の聞き取りはあまり十分に出来なかったが、やっぱりレインズ、カオを見ているだけで飽きない(美男という意味ではないが「人格者」の顔をみごとに美しく作ってる)。20分程度で駆け足で終わるが、アメリカ建国の英雄たちの一人、といっても日本ではマイナーなのではという気がするが、ハイム・サロモンの半生を描いたものであった。独立を目指す秘密の会合に出たり、英国軍に追われる政治犯を逃がしたり、そのせいで投獄されたり、脱獄したあとはワシントン将軍のための資金調達に励んだり。とかゆーよーな貢献をした人(ユダヤ系の)らしかった。珍品に出会えて幸せだ。

やっぱりレインズは名優だよね~

あとで米Wiki見てみたら、アカデミー短編映画賞をとってるように書いていた。
英軍に追われる所なんか普通に「ロビン・フッドの冒険」とかのカーティスのコスチューム・アクション映画と同じ手ごたえだもんね…

en.wikipedia.org/wiki/Sons_of_Liberty_(film)



…ようやく…
ようやく、仕事おさめとあいなりました。机の上はひどい状態のまま帰ってしまったが…
さすがにもう行きたくないよ、職場。持ち帰り仕事は少しあるけど、諦めよう(爆)

だからだから!久々に、映画(DVD)を見たのさっっっっ♪
ほんとにもう、1カ月ぶりだよ…

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