昨日は「ザッツ・エンタティンメント」を朝見に行った上に遅番の仕事のあと、つい、ドイツだから…と、図書館の書庫に眠っていた「エロイカより愛をこめて」を何冊かとってきて再読したら、ついつい読みふけって3時になりました。
…あああああ…青池さん…

ヤバすぎ。

そして今10時半、やっと仕事から帰ってきたよー(長旅に出るとなれば、やっぱりいろいろキリをつけておいたり、引き継ぎをしておいたりしたいことが山ほど)。
これから荷造りデス。

…明日、おきられるだろうか…

ヒコーキに乗りさえすれば、寝放題なんだけど。
乗り物で割と寝れるほうなのでそこはいいんだけど。さて、間に合うか?(爆)
ほぼ予定の電車には乗れました。二時間しか寝てないけどまあよし。

しかし相方がウザすぎる。あれ入れたか、ここに出てるコレは要らないのかと、人に口出ししてウルサイ!最後の持ち物チェック(リストは自分の脳内にしかない)や、土壇場でないと入れられないものへの目配り、精神集中が必要なのに気が散る!静かにしてくれてたらもう一台早いのに乗れたと思う。
頼むから次からは自分の荷造りに集中してくれ。他人にやいやい言ってては必ず自分が靴はくの最後になるんだから…。

それでなくとも昨晩わたしが寝たあと、持っていくネットブックの電源コードに誰か接触してゆるんだらしく、朝見たら逆に放電してるわファイルコピーは途中で止まってるわでムカムカなのに。
あーあ、空港へも着いてないのにこのイラつき。まったくもう!

さてここからしばらくは海外なので、日記をサクサクあげられるかは分からない。放置になったらスイマセン(汗)
2012年、アンドリュー・スタントン監督作品。
ルフトハンザ機内鑑賞(日本語吹替版)。

今回の旅はルフト(20ン年ぶり)。座席ごとに液晶スクリーンが設置されてるのは10年前の英国航空で体験済みだが、さすがにコンテンツが多い。
ただし自分が見たいものがあるかどうかはまた別の話。

まずは小手調べに、マリリン・モンローの1時間ドキュメンタリーをチェック。狙い通り、僅かだが映る共演男優たち。ジョージ・サンダース、ケーリー・グラント、リチャード・ウィドマーク♪をチラリと見れたので納得(ドナルド・オコナーはダメだった)

映画は、数は多いんだけど大概新しいし日本語のないのもあるし。唯一の「懐かしの名画枠」?は、私の嫌いなジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」。残念。

そんな中、「ジョン・カーター」を選んでみた。映画館は頭からスルーした作品だが、本来私もSFファン、原作・バローズの火星シリーズを中学生の頃には片端から読んだものでだ。…まさか今頃映画化されるとは…しかもディズニーで…

「ジョン・カーター」?、何その芸のないタイトル…と思ったが、映画の原題自体そうなのね。
映画は荒涼たる大地と、古代ローマとケルティックのブレンドみたいなファッションの兵士たちと、可動式の羽根がたくさんついた構造不明の飛行艇の映像からスタートする。その指揮官の所にみょーなスキンヘッズ三人組(服装も違う)が現れ、力を貸してやるといって青く光る秘密武器を見せびらかす。
所かわって1883年のアメリカ。元南軍将校ジョン・カーターの謎めいた死と彼に会いに来た甥エドガー・ライス・バローズが観客に紹介される。伯父の日記をひもとくと、書かれていたのは南北戦争後のやさぐれたカーターが、青い光線を放つ謎のメダルが原因で、腕が6本の緑色人や、人間に酷似した赤色人らの住む惑星『バルスーム』(実は火星とわかる)へ飛ばされて、火星のプリンセスを守って繰り広げた大冒険の顛末だった…


いかにもイマドキのSFファンタジーらしく、バリバリCGな空中戦シーンから始まって逆にちょっと違和感あったし(笑)、原作の紳士的なイメージとちょっとズレ気味な主演男優。
だいたい最近の西部劇、やたら長髪だのヒゲだのでリアル嗜好かしれんけど汚なづくりしずぎ。
ヒロイン・デジャー=ソリスも、科学者王女で剣も使う文武両道とは、今風な…とか思ったり、緑色人は筋肉ムキムキと思ってたら、タッパはあるが妙に細身だし、お約束の牙はあるけど妙なところから生えてるし、最初は苦笑しながら見ていた。なにせこちらは武部本一郎画伯の美男美女(+東洋的に抑制の効いたマッチョ)絵で育ってるのだ。

とはいえ幼少期?の刷り込みは別の意味でも強烈である。しだいに固有名詞をきくたび、そういやこんな奴、いたいた!と嬉しくなってくる。
ヒロインヒーロー、タルス・タルカス(主人公最初の緑色人な盟友)あたりは常識ときても、

「ドタール・ソジャット!(主人公につけられた別名)」とか出たら、おおお!と心が震えた(笑)

軟禁状態のところにチャラ男が突然救出のためと乱入してきた時も「カントス・カン!」…おおおおお!いたいた!である。妙に軽いのが笑えるが、たしかシリーズ中のどれかでは主役を張ったんじゃなかったっけか。「ウーラ!」懐かしい。ヘンな貌だが頼もしい火星犬。

そういや、ヒロインに敵対する連中のバックの謎のスキンヘッドは、確か原作になかったと思うのだが、原作の後の巻からちょっと変えて入れているのかなと思ったり(今旅行中なので帰ったらン十年ぶりに読み返してみるか。新版も出たようだし)。

主人公のやたらな強さは、元々の運動神経(剣術馬術射撃も抜群という)に加え、火星が重力低めなおかげで、腕力も増幅されるが跳躍力がスゴイことに。映画のアレは跳びすぎだろうが、常時トランポリン状態でひらりひらりと飛び回ってのアクションは、深く考えずに見るぶんには結構爽快だ。そして何より、プリンセスと結ばれたと思ったとたんに…のひとひねり、細部はイロイロ変えちゃっても(確かに現代の観客のためには一定必要だろうと原作ファンにも納得できるレベルだ)、バローズ本来の純愛路線をきちんと大事にしてくれてた実感があって、後味は意外によかった。
出演者は誰一人として知らないが。

“John Carter”。この愛想のないタイトルは、最後にもういちど映し出され、文字がカチカチと追加されて “John Carter … of the Mars” と、なる。
大時代な純愛ロマンに、原作を知る者こそが嬉しくなるかもしれない。
私が「結構面白かった(原作を知っているから)」と言ったので見てみた夫はあまりピンと来なかった様子でした(笑)

バローズは、この古さがたまんないんだよね(笑)
原作版ターザン(これも実はバローズ作)第一作のラスト、自ら潔く身を引くターザンのなんと紳士的騎士道的であったことか…
そーゆー意味ではディズニーでもむしろ良かったか?(笑)
とりあえず、原作ファンは話の種に見てみて良いと思います☆
関空発→フルンクフルトで乗り継ぎ→ハノーヴァー到着!

ルフトハンザの機内食は結構イケた。量も多すぎなくてよろしい。機内食と映画のあいまにちょこちょこ睡眠もとりつつ(私は乗り物内で、割と好きなだけ寝られる)、ドイツ・ハノーヴァー着が夕方5時過ぎ。この日はホテルを捜して寝るだけ、なるべく駅近で取った。
ハノーヴァーとは珍しいと言われそうだが、今回の旅のメイン(かつマイナーな)イベントは、ブロッケン山へ登るSL(ハルツ狭軌鉄道)に乗るというプランで、この起点たるヴェルニゲローデという街に、一番アクセスがよさそうだったのがハノーヴァーだったのだ。

夜は簡単にすませて早く寝ようと駅のフードコートでソーセージとパンとザワクラウト…
まあドイツのソーセージは旨いですしね。駅中のスーパーで持ってき忘れた歯ブラシを購入(ホテルにはなかった)すると、成城石井で約700円のチョコスプレッドNutellaが2.7ユーロで売られているのを見て衝撃を受ける(爆)

お宿は私がBooking.comで取っていったスイート・ノボテル・ハノーヴァー(Suite Novotel Hannover)。駅のすぐ裏手の純ビジネスホテルだが、綺麗で日本の常識よりうんと広かったしポットとお茶のセットはあるし、インターネットは有線無線揃って無料で満足だった。有線のほうが正直設定楽で好き♪

あ、写真などは今回諸事情により携帯も海外非対応だし、日記に添えるのは後からになりそうです。カメラ兼目覚まし時計と化した携帯から移せるように、メモリカードのアダプタもってくればかったんだけど家に忘れた(笑)
それとも親サイトにまとめるか。夫と息子が撮りまくってる…

to be continued...
ヴェルニゲローデ(1)
ドイツ二日目(実質初日)
死んだように寝て、8時台の列車で出るべく7時に起床。ビュッフェスタイルの朝食は、いかにもドイツ的にソーセージやチーズが色々揃って美味。ただし驚くほど野菜が少ない。バナナを取って、Nutella(ミニパックがしっかり並んでいた)を塗ってチョコバナナ化して食べるとこれがまた美味。癖になりそうだ(食物繊維も取れるしね)。

ヴェルニゲローデへ向かう列車にのりこむと、なんと同じ車両に日本人旅行者お二人連れが(「地球の歩き方」を持っているのてわかる)、目的地も同じとのことでビックリ。駅で別れて、次の日も朝ばたっと出会って挨拶だけして、その後も楽しく旅行されているのかな?一応「地球の歩き方」には出ているし、鉄道ファンむけの本やTV番組で紹介されたりはしているが、日本ではたぶんマイナーな存在。ネットで引いてもあまり情報はなかったから…でも、やっぱり、知る人ぞ知る、なんですね。
昼ごろヴェルニゲローデに着き、お目当てのブロッケン山へ登るSLは片道二時間近い行程。列車はそこそこの入りで家族連れも多数。この日に限らないが、犬連れの旅行者がどこにでもいるのもドイツならではなんでしょうか。犬種はチワワにブルドッグにシェパードにと多彩。皆ヘタな幼児よりお行儀がよろしい。
お天気は日が差したり雨がパラついたりと不安定でしたが、山は不安定で普通なので充分好天と言えたでしょう。心配していた山頂の寒さも大したことなかったし。男二人、特に夫はかなり興奮していたようで、山頂でどのくらい過ごすかをめぐって軽くひとモメ。早くヴェルニゲローデの街を見たかった私と、魔女の踊り場とかいう岩場を見たかった夫で割れて、遅いほうの列車になりましたが、岩場はそれほどたいしたことなかったし、山頂の眺望を楽しんだらそんなに粘らずに戻ってもいいと思いました。街のたたずまいはとても可愛らしくて魅力的でしたから!
木組みでカラフルな中世的な建物が、ゆるゆるとカーブした歩道に沿って連なり、中心にそびえる(笑)ちいさいけれど可愛い市庁舎前広場へつながるどの道をとっても雰囲気あり。

街に戻ってホテルを探し出したら7時過ぎてたのが残念なくらい。とはいえ緯度が高いので、8時頃でも結構あたりが明るいのですが。この日の夕飯は「ソーセージ尽くしだからたまには」という息子の希望を入れて、宿への道で見かけたイタメシ屋。私が頼んだプロシュートのトルテリーニが一番美味しかったかな♪クリーミーなソースが意外としつこくなくて。あ、ピザ・ナポリターナも美味しかったですよ。VENEZIA、とかいう店でした。
例によって食べすぎ気味となり、宿へ戻ると全員フッとベッドの上でしばらく意識を失っていましたが。よく歩いたしな…

ここは有料WiFiのみだったし、設定とか迷った末結局接続はやめちゃった。お疲れだもんね。
(ネット無料な宿ばかりにしたいのだが、トリプル取れる宿はどうしても限られるのであった)


ハルツ登山鉄道についてはこちら
http://www.hsb-wr.de/
ヴェルニゲローデ(2)+おまけのライプチヒ
ヴェルニゲローデの宿はマルクト広場のすぐ前の、ヴァイサー・ヒルシュ・ホテル。ドイツではマルクト広場とつくと観光の中心地。夜通った時も素敵な広場だと思ったが、朝食を食べてる間も窓際の席だったので広場がバッチリ見える。市庁舎の隣に教会もあり、土曜なせいか、ウェディングドレスの花嫁と花婿が何組も広場に現れては消える。縁起のいい気分♪

この日の午前中はヴェルニゲローデ城見物。
高台にある城へはSLを模した観光バスで上がるが、ガイド付きの馬車もあり、結構人気がある様子。バスの運ちゃんに聞くと荷物は城でも一時預けできそうだったので、チェックアウト後大荷物を持って城へ向かう(切符売り場兼売店で預かってもらえた)。
さてお城は…私のツボにピタリとはまり、予想以上に良かった。お城と言っても色々だ。中世が舞台の剣戟映画だの、古城が舞台のルリタニアン・ロマンだのが好きな自分としては、お城を見に行くのは好きなのだが、経験上必ずしもイメージ通りに楽しめる城ばかりではなかった(私の経験なので英独墺程度だが)。宮殿タイプの有名どころは、展示が多い割に建物が大きすぎて地味だったりする(ウィンザー城だのシェーンブルン宮殿だの)。城砦型の大きなところにも(エジンバラ城、ウェールズ城)同じようなことが言える。建築デザインの華やぎというとノイシュヴァンシュタイン城が筆頭だろうがあまりに城主の趣味建築なぶん、女性的すぎるきらいあり。田舎のこじんまりした古城というヤツも庭園などが楽しい割に建物自体は意外にシンプルなものが多い(リーズ城、ヒーヴァー城、ザバブルク城=茨姫の城など)。

そんな中で、このヴェルニゲローデ城。出来たのは13世紀らしいが19世紀にネオゴシック様式で改築されているとかで、内外共にまさにベストな質実剛健×複雑美麗のバランスと適正規模(1時間程度で回れるコンパクトさ)を備えた個人的な理想形だった(爆)。そう、こーゆーお城を待ってたんだよ!中央の小国の城、あるいは地方領主の城としてロマンを重ねるに際して非常にお手頃感?あり。
ピーカン青空にも恵まれて建物はキラキラ、庭や窓からは麓の町の景観が楽しめる。庭にはカフェテラスもあるので時間のある人はお茶だって飲める。
電車の時間もあったのでサクっと回って帰ったが、少々後ろ髪を引かれました。
いやー、よかったよヴェルニゲローデ!

昼頃ドレスデンへ向かう列車に乗ったが、ヴェルニゲとドレスデンだけというのもつまらなかろうと、途中駅ライプチヒで一旦下車。ここからだとICやICEがたくさんドレスデンへ向けて出ているし、ガイドブックを見ると、見所は割と駅から近いところにまとまっている。列車ばかり乗ってる旅だし、一息ついてお茶でもすれば、との算段だった。

実際ライプチヒの街は、期待通りにイイ感じ。地方都市とはいえ一転して完全に都会で、駅から出ると市庁舎やバッハゆかりの有名な教会まで、堂々たる石造りのファサードが続く。歩行者天国にはカフェテラスがしつらえられ、誰もが休日満喫気分。ここでドイツのケーキといえば!で狙っていたアプフェルシュトルーデルを食べました。美味。
ついでに駅舎もヨーロッパ最大級のもののひとつとかで超立派。一番端のホームにはミニ鉄道博物館コーナーまであって夫とムスコは見に行きました。
…と、楽しく数時間遊んでいたのですが、なぜかICが時間通りに来ない!時刻表だとこうだよねえと首をひねるうち、駅の電光表示板に「本日運休」と出ているのを発見。ガーン…

なんでそんなダイヤ乱れてるんだよー(涙)
理由は結局確認できずじまいでしたが、ICなら一時間ちょっとなのに、通勤列車のREに乗ったら二時間近くかかってしまいました。ドレスデン、夕方についたら、ちょっとくらい夕暮の街を散策とか考えてたのに。夕飯も、あわてて買ってとびのったサンドイッチどまりとなって、ちょっとガックリです。でもまあライプチヒはそれなりによかったしなあ…
こんなこともあるか…個人旅行は。
ドレスデン
旅行も中盤。こちらの日記にはほとんど写真も載せられない(一日3枚!)し、後日親サイトに旅行記をまとめ直すことにしてますのでご了承ください。

さて、ドレスデン。
観光の中心部は、鉄道駅からはちょっと離れている。列車で入ってエルベ川を渡ると、暮れなずむ夕景に歴史を感じさせる建物群のシルエットにドキドキした。

ドレスデンというと私には、カート・ヴォネガットとケストナー。ヴォネガットは従軍中アメリカ人捕虜収容所内でドレスデン大空襲に遭遇したという。初期作品「母なる夜」「スローターハウスNo.5」などで繰り返しとりあげられた街なのだ。ヴォネガット(当時はJr.が付いていた!)には学生時代にハマってて、ドレスデンという街には色々な思いをかきたてられ、一度行って見たいと思っていた。そしてケストナー。「わたしが子どもだったころ」で生まれ育った街ドレスデンがいかに美しかったかを切々と描いている。勿論、通常爆撃としては屈指の大被害を出した大空襲で、街は破壊されつくした。今私達が見ることができるのは、復元・再建されたドレスデンだ…

ここの駅も結構立派だったが、なにしろ着いたのが晩の九時過ぎ。早くホテルを捜さねばと駅前に並んでいたタクシーを使った。

ドレスデンは二泊、Aparthotels An der Frauenkirche(アパートホテル・アン・デア・フラウエンキルヒェ)。趣向を変えて(笑)、アパートスタイルのホテルである。ホテルの従業員がベッドメイクに来ることもなくレストランもついてない(近所のレストランで朝食予約は出来る)。が、ここには!なんと洗濯機があるという。これが決め手に(笑)
行ってみると三部屋もあって予想以上に綺麗で広いし、ちょっとしたキッチンに食器・調味料もあるし、各部屋に液晶テレビ(そんなに要らないのだが)。これは立派だ~。そして、持参の物干しロープをどう掛けたらいいかなぁ、とちょっと迷ってると、受付してくれたホテルの綺麗なお姉さんが、後から気を利かして室内物干し台を持ってきてくれた。これがすばらしくお役立ち。ありがとうお姉さん!

洗濯機も全自動タイプ、説明書は英独併記なのでなんとかなった。おかげで着替えの枚数を少し抑えておくこともできて満足。そして、立地は観光名所のド真ん中、フラウエン教会のすぐそばなのだ(生活感のある入り口はひっそりと物陰に隠されている)。歩き疲れてダウンして、それでも30分だけ部屋に戻って何とか回復した時には激近さに感動した。ただ…ド真ん中なだけに、夜までかなり周囲がウルサイ。窓を閉めればそこそこ遮断できるが、この日はえらく暑くて、窓を開けときたかったなあ。真夏以外な方がよいかも。

観光、まずは直近のフラウエン教会からスタート。なぜか金色に顔を塗りたくったお姉さんが歩いていくので、何?ゴールドフィンガー?と思ったら、更に金色の衣装や羽根をつけて、教会周辺で彫像のコスプレをして募金を募っていた。他にも全身銀色の人形が、と思ったらこれも人間。色は普通だけどピタッと静止して人形のふりをしつつ募金箱、というう人は他にも何人も見かけた。街の復元がほぼ終わったのはほんの数年前らしいのでまだまだ要るということか。ぐるりと回ってから中世からの為政者たちを描いたタイル壁画を見つつ城と宮殿への道をたどる。

ドレスデン城には、「緑の丸天井」なる宝物庫の展示がある。実は新旧二種類あり、より貴重な品の多い「歴史的」丸天井のほうは、時間帯まで指定しての追加料金で予約入場。あまり時間がないしなーと新のほうしか見なかったが、これがどうして、美しくも見て楽しい細工物が山ほどあって飽きなかった。「二軍でコレなのか!?」とちょっとビックリ。ドイツ統一のギリギリ最後までのこった一つであるザクセン、さすがに豊かだったんだなあ。両方行けばよかったかな…。ついでに他フロアのトルコの武器のコレクションも見る。エキゾチック!
お城の庭でお茶を飲んでから、今度は隣のツヴィンガー宮殿へ。ここも複数の博物館が入っているが、庭園をぐるりと囲む形の建物の、周囲やテラスをうろうろするだけで結構楽しい。

うーん、こんな綺麗な街を爆撃しちゃいかんだろー、という気になります。

とかいいながら、ここでまたまた家族の要望で「交通博物館」へ。入ったとたんに夕立がきて、でも見ているあいだにやんだ。ハラハラしつつ、疲れたので一瞬宿に戻って休憩もしつつ、今度はフラウエン教会のてっぺんに登ってみる。途中まではエレベーターがあるので、そんなにしんどくないし、エルベ川と街が一望できて素敵でした。降りてくると、なぜか教会の前で次々とパフォーマーが…といっても、Tシャツのお兄さんたちがヴァイオリン弾いたり合わせてクラシックのアリア歌ったりしている。しかもうまい。クラシック大国だなあ…
彼らは何人もが入れ替わり立ち替わり夜になっても歌い続けていた。観客も入れ替わり立ち替わりそこらで聞いてて拍手して、なので、夜になってもこのあたりは本当に賑やかだ。もちろん教会広場の周囲はずらりとレストランとホテル(もちろんレストラン付)が、そして広場にせりだしたテーブルが並ぶ。夕食もここで食べたけど、そりゃホテルがウルサイはずです(^^;)

食後、しつこくもう一度外に出てライトアップの夜景も撮りました。うーん、なんて見飽きない、キレイな街なんだ…
プラハへ
プラハへ
朝、未練がましくソーセージ&パンを駅の売店で買って飛び乗る。食堂車があるのは知ってるんだけど、ドイツはもうここまでだから(笑)

予約していた一等車は、六人座れるコンパートメント。こういうコンパートメント車の廊下にはつい萌えてしまいますね。
強面の黒髪ドイツ人…なんか、通りかからないけどさ(笑)
ベルリン-プラハ-プダペストと、三つの国の首都を結ぶ特急EC(ユーロシティ)なのに、パスポートチェックすらないようで、ユルユルでした。かえって残念?

エルベ川沿いの車窓風景をしばし楽しんだあと、憧れの食堂車へ。
チェコでもドイツでもなくハンガリー風、なのだそうですが、グーラッシュとか結構かぶるメニューがあるんですよね中欧。朝昼兼用で美味しくいただきました。カードが使えないときいて、ユーロが残り少なかった我々はギクリとしましたが、円で支払いOK。おお、円は強し!
ちなみに食堂車には、黒髪強面イケメンはいなかったが、若い金髪ポニテのイカスお兄さん二人が楽しそうに飲み食いしてて、ちょっと目に優しかった♪
エロイカ×2とまでは言わないが。むしろ、仲良しこよしぶりが聖☆おにいさんを連想(笑)。
…あ、二人ともTシャツ着ていたからか!淡いヒゲもあったし。

ドレスデンからプラハまで、意外と近くて二時間余。
プラハに着くと、あたりは一変してチェコ語だらけになる。当然であるが。
英独仏伊くらいまでは、見た目である程度意味や読み方の見当もつくのだが、さすがにチェコ語は違和感ばりばり、読めません。一瞬腰が引けましたね(^^;)
駅のピクトグラム(絵文字マーク)にムチャクチャありがたみを感じたり…

…と、ちょっと腰が引けた両親を尻目に、ここで底力を見せたのは中三の息子だった!
路線図にじーっと見入った後、「んーー、こっちのB路線で一駅行ってC路線だね」「C路線の乗り換え口はこっちみたいだよ?」「方角(駅と比べて)からするとホテルはこっちでしょう」
と、先頭切って知らない街を開拓してゆく!
確かに普段から、各種鉄道の駅ごとのミニ時刻表のコレクションが趣味で(当然ゴマンと鉄道路線図を見ている)、「歩く時刻表」と言われている、三代続き、純粋培養鉄道マニアの息子だが、何と真っ先にチェコ語の路線図を分析・理解したもよう…

うおおお、出来杉くんだ、ここに出来杉くんがいたー!

…と、親バカ二人も気を取り直し、ホテルを探し当てて荷物を預け、この日はプラハ城観光とあいなりました。プラハは建築が見ごたえある街ときいていたけど、丘の上のお城も街もみな素敵。
ピーカン晴れの中、すばらしい一日でした。

…と思いきや、晩方、市内に戻ってきたら急に雨も降りだしたんですけどね。
日がかげったとたん急に寒くなってきたので、オミヤゲ屋でストールを買ったとたんに降り出した。これを巻きつけてかなりしのげたのもラッキー。
PASHMINA(パシュミナ)のラベルがついていたのは、多分パチモンだとおもうけどなあ…
こんな安いパシュミナはないんでないかい。でも買ってよかった♪

パシュミナというとほんとはトルコ方面だよね。近いからかな…

レストランに飛びこんで夕食を食べるうちに雨はマシになったので、ホテルに帰ってバタンキュー(死語)。
毎日、限界まで歩きまわってる一家。B型家族だからこのへんは歯止めが効かないの(笑)
プラハ三昧
プラハ三昧
早起きしてガーーーッと歩き回るつもりが、誰も起きられなくて9時半頃やっとホテルを出る。
まずは国立博物館前へ。博物館前にドーンと聖ヴァーツラフ(といっても騎乗の武人だ)の銅像が立ち、ここを起点に大通りがゆるやかな下り坂になってプラハの定番ポイント。観光客がいっぱい。

そして、何が凄いってプラハ、どうみても都会で、ある程度背の高い建物が並んでいるのだが、ことごとく凝ってクラシックで美麗。シンプルで飾り気のない建物を探す方がよっぽど難しい。
所謂観光ポイントでなくても、トラムで街をめぐる間、どっちを向いても常に「美麗な街並」が控えている。
凄い、凄すぎる…

昨日丘の上のお城からは、少しは普通の「高層ビル」も見えたのだが、それはプラハ中心市街を相当離れたかなりの郊外?にしか存在しなかった。

きっとプラハ市民は、このような美麗な街に住んでいる事を誇りにしていることだろう…
(オーサカに帰って、自分の住む町のチープさ無計画さになんだか悲しくなりました)

てなわけで、街をうろうろしていて、全く気を抜くヒマはありません。どっちを向いても楽しい。国立博物館前からトラムに乗って、まずは「市民会館」前の広場へ。ショボそうな名前ですが美しいクリーム色のホールです。それからゴシック建築の「火薬塔」をスタートに、中世の雰囲気をたっぷり残した通りを抜けて旧市庁舎とフスの銅像のある広場へ。市庁舎には天文時計という、一時間ごとに仕掛けが動くからくり時計があって、広場のカフェでクレープを食べつつ時間を待つ。

死神や十二使徒の人形が動き、ラッパが吹きならされるのを見た後、今度はユダヤ人街へ。
市庁舎の塔も火薬塔(こっちは低いが)も、のぼれるようになっているのだが行列が凄いので諦めた。でも、のぼればよかったかなあ…

スパニッシュ・シナゴーグの中を見学するうち、昨日同様、また突然どしゃぶりになった。ちぇ。
でも今日は、フード付きのレインコートを持ってるぞ!♪
(夫は傘を宿に置いてきたという。学習しない奴め…)
一時間くらいで雨はやみ、前にもましてピーカン晴れに…うーむチェコの天気って極端だな。
完璧な陽光の中、今度こそじっくりと、彫像のたちならぶカレル橋ウォークを楽しむ。また、手作り系お土産屋とパフォーマーだらけなんですよ橋の上。
長ーい橋を渡りきると、ちょっと日が傾きはじめたので、閉まらないうちに…とミュシャ博物館&その近所にネットで見つけた鉄道模型店へ(爆)

模型店はともかく、ミュシャ博物館。「チェコにいったら何はともあれミュシャTシャツを買う!」と宣言していた私。町の土産物屋にもミュシャなTシャツはあることはあるが、ここのミュージアムショップには何種類もありプリントもこちらの方がいい。ショップには満足したが、博物館の規模は意外に小さかった(値段の割に…)。珍しいものがあるのは確かだが、量は昔日本で見たミュシャ展の方が多かったくらいで、まあ国民的芸術家だから国立美術館とかにも沢山取られているのかもね。

近くに「共産主義博物館」なるシロモノもあり、ちょっと入ってみる。ショップの「牙をむき出したマトリョーシカ」Tシャツが怖かった(笑)…もはや批判対象なんだよね。かつての東側でも…

とかやってるうち日が暮れはじめる。もういちど、旧市庁舎前へ行って夜景が見たかったが、明日早いからと手近なレストランで夕飯にされてしまう。鴨のローストと牛ヒレのクリームソースとチーズフライを分け合って食し、ホテルへ帰還。
ここは日本語付きメニューまでありました。結構来てんのか、日本人。

あー…
もう一日、もう一日あれば!
また来たいよ、プラハ!

今回の旅行は、期待以上に毎日毎日が素晴らしかったです。
ドレスデンなどドイツ諸都市もですが、プラハ、超オススメですよー♪

A THOUSAND WORDS

2012年8月8日 映画
ジャックは出版代理人。
持ち前の口八丁で多数の作家と契約をまとめ、成功を収めている。
ところがある時うさんくさいスピリチュアル指導者と知り合ったことから、彼はとんでもない災難に見舞われる。
彼がひとこと言葉を口にするたびに、庭の木から葉っぱが1枚ハラリ・・・。
1,000枚の葉がすべて地面に落ちたその時、ジャックの命も終わりを迎える! ?
言葉だけで生きてきた男が、口を封じられたら?
やがて彼は、相手のことを想って、心をこめた言葉を使うことの大切さに気づく・・・


帰りの機内で、日本語吹き替えで視聴。

2012年、ブライアン・ロビンス監督作品。
「ジャックはしゃべれま1,000(せん) 」というタイトルがアマゾンには上がってるが、この邦題で公開予定なのかな?
エディ・マーフィのコメディ。ヒューマン・コメディなんだろうけどマーフィによっかかってるだけな感じで大したことはなかった。

笑える場面がないわけではないし、しんみりしたところもないわけではないが、本読んでたほうがよかったかな。

帰国とお仕事…

2012年8月9日 日常
あーあ、一週間が夢のようだった。

帰りの飛行機では、持っていったがあまり読まなかったディケンズの「大いなる遺産」を三分の一ほど読み、「サウザンド・ワーズ」なる映画を見た。

どたばた土産物を買いながら帰国して、着くのが朝だから午後の会議に間に合うように半日出勤。

仕事の課題はメキッと増えていました。

うー…

あと一日、金曜も働いてからでないと休めない。くすん。
寝不足が治らないよー
帰ってきたら仕事でヒーフー。

家族がデジカメで撮ってた分は先に見てたが、銀塩カメラにこだわる夫が撮った分は金曜の晩にやっと見ることが出来た。

…いや、…さすがだな。夜景や建物の中なんかはデジカメが素早くうまくとれるけど、ある程度条件の整った、屋外の風景はさすがに銀塩一眼レフでとったものがみごと。いや、デジカメも一応一眼レフデジカメだけども。

まあそれに、さすがに経験の差もあるんだろうな(笑)
デジカメで撮ってたのはもっぱら息子のほうだから。

…見てたらまた凄く寝るのが遅くなった…うううう…土曜は休みだが日曜からまた仕事なのに…

※…ヴェルニゲローデ城の写真(中庭から建物を見上げたところ)を貼ってみました。
   今回は、写真屋で銀塩写真もCDに焼いてもらったからネットへのアップがちょっと楽♪

神渡し

2012年8月13日 読書
犬飼六岐著。

かわら版の読み売り・才助は、元武士で物書き(かわらばんの記事を執筆する)の青山孫四郎と共に、幼馴染の利吉が変死した事件を調べ始めるが。時代ミステリ?

えーと、パンチのきいた作風がお気に入りで、しかも落ち着いたものも書けるようになってきて…と、毎回注目していた犬飼氏だが、今回はちょっと落ち着きすぎたかなあ。
口から生まれてきたような若者・才助と、茶ばかり飲んでる勿体ぶった中年・孫四郎のやりとりはなかなか味があるが、話そのものはなかなか盛り上がらず、盛り上がってきたと思ったらちょっと物足りない着地で終わった。意外なところにつながるのはこの人らしくてうまいんだが…

それに私は女だし~、気の毒な女性たちのことを考えると、悪役の設定にもなんとなくスッキリしないかなー。

このコンビ、シリーズ化をもくろんでるのかもしれないが、シリーズなら吉岡清三郎シリーズをどーにかして続き書いてほしいなあ。
渋さ爆裂なくせトボけた所もある孫四郎はそこそこ魅力があるが、調子のいい江戸っ子にはあまり興味が持てないよ…
ま、次作に期待。

ヌテラな日々

2012年8月14日 日常
フランクフルトの空港で買ってきたチョコスプレッド「ヌテラ」で、毎朝バナナ食べてる私。
バナナ本体がヘタレて斑点が増えて味がボケてきても、ヌテラぬってればとりあえずイケる。
毎朝がチョコバナナって、ヘルシーなんだかなんなんだか!?

でも美味いので、やっぱり買ってきてよかった。…帰りの空港で売ってたのが一番高かった(4..8ユーロ)というのは心に傷痕を残したが…

あああああ、ハノーヴァーのスーパーで2.7ユーロってのは夢かマボロシだったのか~
でもそんな初日から持ち歩く軽さじゃないしさ(涙)

しかし通販見ると1000円越えてるとこもあるんだな。ヒドイ。
まさか、以前700円台で買えた成城石井も、値上がりしてるんではあるまいな。心配。
それともアレはもうワンサイズ小さい奴だったんだろうか…
(既に、食べ終えた後を心配している私であった)

あ、買ってきたのは750g入り。結構デカイです♪
チャールズ・ディケンズ著。

語り手であるピップは、ごくごくフツーの貧しい少年。向学心もあれば虚栄心もある。自省の心もあるが自己弁護や偽善も脱ぎ棄てられない。悪い子じゃないけれど、「フツー」はやっぱりそんなもの。モノ凄い説得力です。
癖の強い周囲の人間たち(そして、わずかだが、純な心の人間たちも…)に振りまわされたり流されたりしながら、いったい彼がどんな大人になってゆくのか、古めかしいながらも皮肉で普遍性ある人物描写の積み重ねに、次第にひきこまれてゆきます。

謎の恩人により、紳士階級に引き上げられたピップの運命は…?

ドキドキ(笑)

忙しい。

2012年8月17日 日常
旅行中の日記を書くのに忙しい(笑)

diarynoteの日が飛んでるのが嫌で遡って少し書いてるが、こんなん氷山の一角なのさー(爆)
親サイト用完全版も…
甲斐田紫乃著。シリーズ完結編。

ついた通り名が「呪殺令嬢」。顔の造作は悪くないのに、口下手で怖がりなため、他人と口を聞こうとしたり笑いかけようとすると緊張で引きつって超コワイ表情になっちゃう気の毒ヒロイン。
しかも「貴女は大魔王の生まれ変わり」と魔物たちにつきまとわれて、素敵な王子様(聖女の生まれ変わり)からは天敵!と断じられる。
き、気の毒…(^^;)

びみょーな出来のファンタジー・ラブコメだったが、この三巻目にいたって、急に各種伏線がばしばしと畳まれ、新キャラ・ヒロイン兄のインパクトも鮮やかで、テンポよく楽しめる話になっていました。いやーびっくり。最後まで読んでみるもんですね。
王子様の地味兄も予想外の大活躍で、兄ちゃんズグッジョブ!
とにかく二巻目まで出ていたキャラたちのほとんどが、新しい表情を見せてくれてナイス。

今ごろになって、終わるのが急に惜しくなるほどの楽しさでしたね。
もっとこのへん書きこんでも、ひねって使ってもいいのに…という所を残している駆け足ラストの残念さも、ある意味余韻とも感じられて悪くない。
思わぬところで「タイトル」の真意も明らかになり膝を叩く。
これからだんだん上手くなるかなこの著者(たま~にヘンな日本語がないではないがギリギリ許せる程度)。
ビーズログ文庫は、漫画のようにチャラい作品が多い軽いレーベルのようだけど、やはり時には「当たり」が出ますね、軽いなりに。

いやー、めげずに読み続けて良かった(*^^*)
歴史から地理から文化から言語から料理から、色々な切り口から色々な人がコラムを寄せた、寄せ集め的な本。少し古くもあるが(1996年)、意外とカラー写真も多くて読みやすい。

チェコへ行ってきたから借りてきたのだが、もう少し予習してから行けばよかったかな。
もう一度行きたくなって困ります。ハンガリーも行きたいな。
アンドラシー通り!ダヴィゼーニャ!(←アリステア・マクリーン・ファンなら分かって下さいネ)
2000年、スティーヴン・ダルドリー監督作品。スカパー録画で視聴。
一種のダンス映画だということで、新しいけど(けど?)、見てもいいかなと(笑)

ふとしたことからバレエに興味を抱いた11歳のビリー(ジェイミー・ベル)。時は1984年、町は炭鉱労働者たちの労働争議で揺れ動いており、頑固な炭鉱夫の父(ゲイリー・ルイス)も兄(ジェイミー・ドレイヴン)もバレエなと「女のすること!」と断じ、理解してくれない。
内緒でレッスンを受け続けるビリーに、バレエの先生は(ジュリー・ウォルターズ)は「ロイヤル・バレエ学校のオーディションを受けてみたら?」と言いだすのだが…

サクセスストーリーとしてではなく、閉塞感に満ちた社会と家庭の描写をズシっとからめて描かれるのが今風。親友がゲイへの道を進んでいくのも、バレエの先生の娘さんとあけすけな会話をするのも今風。そして、田舎町から夢のためローティーンで一人旅立っちゃうことの「ほろ苦さ」もしっかり入れてて明るい作風じゃないけれど、ユーモラスなやりとりもチョコチョコとはさんでるので飽きない。バレエに夢中になるうち、気弱を絵に描いたような主人公がほんの少しずつ逞しくなってるのもお約束だがイイ。
後半、ビリーの本気に打たれた父親が、一転これまで放置気味だった次男のため渾身の手助けをしようとするのが泣かせる。後半はすっかり家族愛ものですねー。乱暴者っぽい兄も、認知症気味の祖母も次男を心から愛してる。

読めるっちゃ読める展開だけど、ダンスや音楽がキチンと盛り上がるように入っているので、最後まで真剣に見てしまいました(笑)
先生と家族の板挟みになったイライラが狂騒的なステップにつながって走り出すビリーとか、体育館で、チュチュ着た友達(♂)とふざけている所を父親につかまり、覚悟の決まったビリーがいきなり踊り出すところとか。

しかし、ラストは私みたいにそんなにバレエ詳しくない人間、ぐぐらないとわかんないすよ(笑)
結構有名な演目なのね?
一瞬トロカデ…むにゃむにゃ…かと思った(逝)
バレエ踊る男なんてゲイだろ?必ずしもそうじゃないわ、って、主人公と先生の娘が話していたのを思い出すと笑える。「必ずしも」って、否定しきれてないし~(笑)


序盤で、早死にしたビリーの母親のことを祖母が「あのコはアステアのファンでねー」というと、「トップ・ハット」の映像が流れるのは大サービス(私への)。個人的には、アレで最後まで見ちゃったかも(笑)。
実際には音楽もロック(らしい)が多いのも、ダンスが必ずしもバレエ一辺倒じゃないのも、今の観客向けなのかな。「バレエの技術は入学してから。オーディションでは自分をダンスで表現できるかの素質を見る」という先生の話で、レッスンでもバレエでない踊りもしてるんだけど、路上や体育館で踊りまくる場面はかなりタップが入ってた。ビリー君、アステア映画も見てたのかしら。まあ、ダンスは色々なジャンルがあるけど、根底では結構つながってるもんね。

ダンスを習って、できないコトが悔しくてこそっと家で練習してみたりして、少しずつ出来ることが増えてくる楽しさは、すごく納得できる。最近あまり家でタップ練習できてないけど、私もがんばろ♪

宿題

2012年8月27日 日常
週末はちょっと実家に行っていて、何もできなかった。

さて、明日提出しないといけないモノがあるげど、できてない。できないよー。
眠いし…(午後、タップのレッスンに行ったからでもある)

明日起きぬけに、できるかなー…遅番だし…
できるといいなー…(棒読み)

あまりに危険だが…

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