アパートの鍵貸します
2014年12月25日 映画
1960年、ビリー・ワイルダー監督作品。モノクロ。
だいぶ昔に見たっきりなので、今年こそクリスマス映画を、と、遅番出勤で帰ってからスカパー録画で再見。
最後まで見てたら、寝たの3時だった(爆)
保険会社のサラリーマン、バクスター(ジャック・レモン)は、自分のアパートを上司たちのアバンチュール用に時間貸しして出世をとげる。だがこのアパートが、憧れのエレベーター・ガール、フラン(シャーリー・マクレーン)とシェルドレイク部長(フランク・マクマレー)との逢引に使われるに至って…
ちょこちょこっとした伏線が全て無駄なく繋がっていく、あらゆる小道具が、登場人物たちの思いや行動について説明を投げかけてくる。知的で計算された語り口。
やっぱりすごい。
ただしこれは、社会風刺、人間風刺をたっぷりと込めたラブコメディ。私はワイルダーは大好きなのだが、辛辣さと悲哀が結構強烈なこの映画、代表作と言われながら必ずしも再見する気になれないでいた。そして今回は…
うーん、
やっぱり。名作なんだけど、辛口だなあ、というのが正直なところでした(^^;)
そして、クリスマス映画というのとは少し違ったかも(^^;)
辛いクリスマスの晩より、ニューイヤーパーティの方が印象に残ったから。
いつも、ちょっとぼうっとしてるような感じのフラン。
魅力的な女性なのに、自分が「運のない側」「利用される側」と感じ、そこから抜け出せないものと思い込んでいるようで…
それが、ニューイヤーパーティで、シェルドレイク部長からバクスターの決断のことを聞いてから、ぼうっとした顔に、ゆっくりゆっくりと微笑が浮かぶ。
それが、逆光の中、影の中から輝くような微笑みで、ここだけは、夢幻的なまでの美しさ。
ほっとしました。
蛍の光の大合唱、どんちゃん騒ぎのなかで、フランもまた、決断を下すのですね。
(とはいえ、フランとバクスターの未来には、何の保証もないのですが…)
昔見たのはたしか、社会に出たか出てないかの頃。なのでその時以上に、バクスターのサラリーマンぶりには、色々感じるところがありました。
半世紀前の映画なのに、ここに描かれる「カイシャ」のおもしろおかしい地獄模様は、ちっとも古びていない…
驚きの名作です。
苦いけど。
だいぶ昔に見たっきりなので、今年こそクリスマス映画を、と、遅番出勤で帰ってからスカパー録画で再見。
最後まで見てたら、寝たの3時だった(爆)
保険会社のサラリーマン、バクスター(ジャック・レモン)は、自分のアパートを上司たちのアバンチュール用に時間貸しして出世をとげる。だがこのアパートが、憧れのエレベーター・ガール、フラン(シャーリー・マクレーン)とシェルドレイク部長(フランク・マクマレー)との逢引に使われるに至って…
ちょこちょこっとした伏線が全て無駄なく繋がっていく、あらゆる小道具が、登場人物たちの思いや行動について説明を投げかけてくる。知的で計算された語り口。
やっぱりすごい。
ただしこれは、社会風刺、人間風刺をたっぷりと込めたラブコメディ。私はワイルダーは大好きなのだが、辛辣さと悲哀が結構強烈なこの映画、代表作と言われながら必ずしも再見する気になれないでいた。そして今回は…
うーん、
やっぱり。名作なんだけど、辛口だなあ、というのが正直なところでした(^^;)
そして、クリスマス映画というのとは少し違ったかも(^^;)
辛いクリスマスの晩より、ニューイヤーパーティの方が印象に残ったから。
いつも、ちょっとぼうっとしてるような感じのフラン。
魅力的な女性なのに、自分が「運のない側」「利用される側」と感じ、そこから抜け出せないものと思い込んでいるようで…
それが、ニューイヤーパーティで、シェルドレイク部長からバクスターの決断のことを聞いてから、ぼうっとした顔に、ゆっくりゆっくりと微笑が浮かぶ。
それが、逆光の中、影の中から輝くような微笑みで、ここだけは、夢幻的なまでの美しさ。
ほっとしました。
蛍の光の大合唱、どんちゃん騒ぎのなかで、フランもまた、決断を下すのですね。
(とはいえ、フランとバクスターの未来には、何の保証もないのですが…)
昔見たのはたしか、社会に出たか出てないかの頃。なのでその時以上に、バクスターのサラリーマンぶりには、色々感じるところがありました。
半世紀前の映画なのに、ここに描かれる「カイシャ」のおもしろおかしい地獄模様は、ちっとも古びていない…
驚きの名作です。
苦いけど。
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