青池保子著。

いやー、いつのまにか(って何年もたってるんだが…)、本編完結後、外伝集も出ていたんですねー。
気づいてなかった私のバカバカ。
なじみの天○堺書店の古本ワゴンに、わずか120円で、しかも美品で出てたのを衝動買い。

本編12巻から、最終巻の13巻まで、13年もの休載機関がはさまりとてつもなく間が空くという不遇な歴史漫画の大傑作「アルカサル」。それも、休載直前の未刊行原稿の量が中途半端だったから最終巻出してもらえないという不条理な理由だったらしいし…
今度終われなかったらもう無理かも、と、ちょっと強引に一気に“完結編”にまとめらあげれた(そして13巻を出すに余りあった)最終話は、ちょっぴりかけ足だったので、この外伝集は素晴らしく楽しく豊かで、日々の多忙に疲れた心をすごく癒してくれました(*^^*)

一話目はドン・ペドロの二女、英国へ嫁いだ王女コンスタンシアの半生記。本編13巻と同じような抑えた筆致の渋めの作品。あのチョーサーが語り手なのがちょっとおいしい(笑)
二・三話目は最盛期のドン・ペドロや側近たちがバリバリ出てくる素敵なお話。少女漫画的(作者談)にホロリとさせる二話、修道士ファルコとも再会できる明朗歴史娯楽活劇という、あまりに美味しすぎる三話で、もう満腹です。三話目では、いつもポーカーフェイスのマルティン・ロペスの意外な表情(といってもポーカーフェイスだけど)が素晴らしい。またまた剣を取らされてしまったファルコとの見事なバディぶりには、驚かされました。いやー、こんなにイイヤツだったのね~☆

そういやプリンセスゴールドに、最近またまた「修道士ファルコ」の新作が発表されているようです。読みっぱぐれているのが何冊もあるのでは、という気がしてきました。ちょっと調べてみないとなぁ!

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