英国王のスピーチ
2010年、トム・フーパー監督作品。
ここんとこDVDひとつも見れないダラシナイ状況でしたが、ストレスをためきった家族の誘いにまけて?珍しくも最新作を見て来ました(といっても「このタイトルなら見てもいい」と指定したのはワタシ)。

吃音癖に悩む英国王ジョージ6世(人前で話すことが致命的に苦手なのに王位が転がり込んできてしまった!)と、それを支える妻&言語聴覚士の物語。
当時としては先進的な、吃音治療には心を治療することも必要だ!との持論をもつ型破りなオーストラリア人の言語聴覚士ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)と、コンプレックスや責任に苦しめられつつも向き合おうとするジョージ6世(コリン・ファース)とのやりとりは、セリフのいちいちがスリリングで面白かった。ニヤリとさせるくすぐりも言葉の端々に織り込まれ、堅苦しさすぎないよう仕上がってる。
家庭的で真面目で地味な男として描かれる国王の苦闘には共感を誘われ、どもらないようにどもらないように、日々のストレスやプレッシャーに負けないようにと、つい手に汗握りつつ見入ってしまいました(笑)
まるで指揮者のように手振り身振り表情まで駆使して力一杯サポートを試みるおちゃめな言語聴覚士にも感情移入しちゃえます(笑)。

奥さんは出来過ぎなくらいだけど。まあ、良い家庭を作れてたところで、まずは勝利に向かって最初の一歩は踏み出せていたと言えるのかも(勝利ったって、吃音がさくっと治るとかゆー簡単な話ではない分かえってじんわり来ます)。

時代背景や題材のせいで、基本的にクラシックでオーソドックスなドラマになっていて、普段クラシック映画しか見ない私にも素直に楽しめました(笑)
子連れでも安心!(笑)まあ、子どもむけの映画ではないけど、中一のムスコも一緒に連れてったけど結構飽きずに見れたそうです。

俳優さんたちはハッキリ言ってろくに知らないんですけど(爆)、ラスト、クレジット・タイトルにクレア・ブルームの名があったのにはビックリした。これジョージ六世のお母さんの王太后?年齢的にはこの人しかないよね。なのに、全くパンフレット等に触れられていなかったのにはますますビックリ。

ちなみにオープニングのタイトルでは、字幕は誰だったか忘れたがその下に監修:小林章夫とあったのにも、ほお、ナルホド、と思いました。

品があって、元気にさせられる映画でした☆

http://kingsspeech.gaga.ne.jp/

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