兇弾

2010年3月25日 読書 コメント (2)
逢坂剛著。

禿鷹シリーズ外伝。まあ、シリーズの終盤で禿鷹未亡人のことを「ぞっとするような美人」なんて書いてる時点で、外伝出るゾってヒキのようなものなのですが。もちろん未亡人も活躍しますが、なるほどこの人も禿鷹なみ?に内面を見せないな。なんで結婚したのかほんとにほんとにわからない(笑)似たもの同士でくっついて、同族嫌悪で別れたのか?

ヤな奴も謎な奴も誠実な奴も、これまでシリーズに出てきたキャラクターがいっぱい再登場しますが、中でも主演格はやっぱりミコちゃん(御子柴)!この地味さがいいんです。物腰が丁寧で、家では結構ふつーのお父さんらしくて、体格も貧相で、でも案外腹が据わっていて。
シリーズ四作目でも出てきた警察の裏帳簿をめぐって、盗ったり盗られたりの争奪戦が延々と描かれるのだが、結構面白かった。中盤までは各キャラの駆け引きがメインでアクションはそれほどないが、クライマックスの撃ち合いは西部劇のよう。禿鷹が登場するかどうか(or知られざる禿鷹エピソードが語られるかどうか)については、まあ読んでのお楽しみ、と、いうことで(笑)

それにしても、死んだ途端に禿鷹氏、ほんとに慕われちゃって、もう。

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