2010年、マシュー・ヴォーン監督作品。

夜中に、うっかり見ちゃっゃたよ。
オタク風味とブラックな過激さで彩られた青春アクション・コメディ。  

正義感はあるがヘタレな普通の高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)はアメコミマニア。通販で、緑のヒーロー風コスチューム(ダサイ)を買ってから、せめて身近な所から、と、ひとり自警団活動を始める。戦闘力も超常能力もゼロな彼は常にボコボコにされるが、マスクのヒーロー“キック・アス”のやられてもやられても立ち上がる姿がネットで話題になり、ちょっとした人気者に。さてその頃(とアメコミ調の手書き字幕が入る)、小学生の娘ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)にハードな戦闘訓練を課している奇妙な中年男(ニコラス・ケイジ)がいた。
ある日、麻薬の売人たちに殺されそうになったキック・アスを、マスクとヒーローコスチュームに身を包んだこの二人が救う。ヒット・ガールとビッグ・ダディと名乗った二人は、復讐のため、マフィアを壊滅させる計画を進めているところであり、以後キック・アスはマフィアと二人の戦いに巻き込まれてゆく…

なんちゃってヒーロー“キック・アス”が頑張っていても、誰も助けるどころかスマホで動画を撮っている。それでも自分でキック・アスのサイトを開設して相談を受けちゃっては結構充実してる主人公。誤解から学校でゲイ疑惑が広まったら、なぜか憧れの彼女と親しくなれたり(ゲイ友が欲しかった、のだそうで。腐女子かこの娘!)、ぐっとこらえてゲイ友として距離を縮めるべく頑張ったり(笑)
オタク高校生をめぐる今風の笑いが結構ウケました。
マフィアのボス(マーク・ストロング)の息子もアメコミ好きで、パパのためにと繰り出す作戦のビジュアルが結構凄い…

と同時に、小学生なのにびゅんびゅん人を殺していく(いかせる)ヒット・ガールとビッグ・ダディの狂気と流血のアクションが同居している、特に後半は狂気と流血度が上がっていく…という、かなり強烈な映画でもあり。

後半は一応オタク高校生の成長も並行して描かれるので(あんな成長やめとけという向きもあるかもだが)、狂気と流血だけではないかな。というか、コメディだから!と自分に言い聞かせてみたほうがいいかな。
小心な私は、流血場面は目をそらし気味に見てました。テンポが速くてスタイリッシュにまとめてるのが救いですが、苦手なかたはコメディだからといって油断しないほうが良いです、ブラックです(笑)

何度も見たいとは思わないけど、見る予定なかったのに一気に見てしまいました(^^;)
チャンネル回してたら、始まった所だったのよ~ ←つい「回す」と書くのが昭和チック…
だからオープニングも知らないのよ~(笑)

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