The Saint’s Double Trouble
The Saint’s Double Trouble
The Saint’s Double Trouble
1940年、ジャック・ヒヴリー監督作品。モノクロ。
「George Sanders Saint Movie Collection」(5作品入り2枚組米盤DVDBox、字幕なし)で視聴。

黄門さまでも毎回あったが、シリーズが続くとお約束は「そっくりさん」。
ジョージ・サンダースのセイント・シリーズはやくもセイントのそっくりさんが登場する一篇が。

フィラデルフィア在住の考古学教授にセイントがプレゼント?したエジプトのミイラに、盗品のダイヤが忍ばせられていたことから、教授は殺され、セイントが容疑者として追われることになるが…というお話。毎回セイントを追ってるけど友人でもある、という警部(ジョナサン・ヘイル)もたまたまフィラデルフィアに来ている。(いい味出してる。完全レギュラーである)

ところが脚本が、何事かというくらいにテキトーで実に困ったもんであった。そもそも、なぜセイント(サンダース)とダイヤ窃盗団(密輸団?)のボスの顔がクリソツなのか、説明らしい説明がないようだ。ようだ、というのは私のヒアリングがダメダメなためかと思いきや、海外サイトを調べて回ってもやはり脚本にはこれといった説明がないらしい。
二人がそっくりであることを、二人またはどちらかが知っていて利用しているのかどうかもよくわからない…部下たちはびっくりしていたが、本人たちはあまり驚いてないような感じだったから…これも意味不明(それとも私のヒアリング以下略)。

http://www.tcm.com/tcmdb/title/88923/The-Saint-s-Double-Trouble/
http://www.imdb.com/title/tt0033014/

一時的にボスになりすまして窃盗団の連中を欺いたり、つかまったり脱出したりまたつかまったり(ちょっと頭悪いんじゃないかと思った…)、変装して手の込んだ脱獄や自身の死を演出したりと、場面的には色々盛り込んでるんだがとにかく回収されない伏線が大杉…

ボスとセイントの演じ分けも、服装髪型等その差は限りなく小さくて意味不明気味。トレードマークの口笛吹く以外に、まあちょっとだけ本物のセイントのほうがスマートに見えるのだが、たぶんコアなジョージ・サンダース好きさんにしか分からない程度の差(笑)

二役やるぶんサンダースの露出時間が増える、というそれだけのことに積極的な評価を感じられる人にだけおすすめします(爆)
いつもどおり、キザでウィットの感じられるサンダースらしい魅力はにじみでています。

あと窃盗団の仲間にベラ・ルゴシがいるんだけど全然目立たない…(^^;)

さっさとボックスの次の作品へ行こう~

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