初日。

2015年4月1日 日常
なんだかあまりなにもできなかった。

PCの設定、ちゃんと異動反映してくれよ(泣)
見れないと仕事できないフォルダが見れない…
総務のバカヤロー!
いくら人数おおいってったって。
シドイ…

古巣、施設的には覚えてることも結構あるが、それに足をすくわれないようにしないと。シゴトは増えてるとしか思えませんし。
あえてさっさと帰った。7時半に職場を出るなんていつ以来だ。
さあ、引継第二試合。明日が勝負か。
多和田葉子著。

夜行列車で、世界中あっちへこっちへ旅する“あなた”。
いつのまにか回想の中の「若い頃の」旅になってたりもする。
あまり純文学は読まないんだけど、夢幻的で、不安が渦巻いて、それでもユーモラスな、ぽんぽん言葉が浮遊する不思議空間は、結構楽しく読めました。
“理由はあとになってわかった”とか書いておきながら、なんだか忘れ去られてたりするあたりも、限りなくすべてが夢に近い。
夜行列車から落ちるあたりの描写のノリのよさは、夢だろ、夢だよな絶対夢いかにもな夢…
すごく納得した。
やっとオフタイム!
仕事が片付いてるワケではないが、チケット買ってあった文楽公演第一部へ。
玉女さんの二代目吉田玉男襲名公演てんでか、いつになく満員で後ろに補助いすも。

さて演目の一本目は「靭猿(うつぼざる)」。狂言の有名な演目とのことで、狂言は見たことないが「狂言えほん」のシリーズで読んだことはあります私(^^;)
http://www.ehonnavi.net/ehon/82308/%E3%81%86%E3%81%A4%E3%81%BC%E3%81%96%E3%82%8B/

その猿の毛皮をくれ!いや、貸せ!(何年かしたら返すから)、言う事きかないなら射殺してやる、とご無体を言う大名に、猿回しは泣く泣く自分の猿を手にかけようとする。が、猿回しが振り上げた棒を、合図と思って無心に芸を披露する猿…。ほろりとする猿回し、それを見てようやく大名も自分の要求の酷さに気付き…。
お猿さんがとてもとてもキュート。文楽と猿、意外にも強力な組み合わせ。「近頃河原の達引」のパペット猿もちょー可愛かったよなあ。
玉翔さんの端正なポーカーフェイスと、天然~な猿の動きがミスマッチで何とも可笑しくハマっていました。

それから、二代目襲名のご挨拶あり。裃姿の技芸員さんたちがずらりと舞台に勢ぞろいして、玉女さん以外が次々とご挨拶を披露。

「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」
平家物語の豪傑、熊谷次郎直実と平家の公達敦盛。敦盛を助けるために(主君義経の意向もあって)、我が子を犠牲にする熊谷、ああまた我が子を犠牲にパターン…と思いつつ、クライマックスではやはりほろっとさせられてしまう。クライマックスでは石屋のオヤジが大クローズアップでそちらもビックリだが…

「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」
去年鑑賞教室で見た演目。ただし、その後ろ半分、柳の精であるヒロインお柳さんが、本体である木が切られるのでもう命が絶える、夫や息子ともう会えなくなる…としみじみと悲しむくだりから。
もう一つ前の段で披露される、夫平太郎のカッコイイ所が見れなくて残念でしたが、去年は勘十郎さんの割とキリッとしたお柳だったのが今回は蓑助さん。とことんフェミニンな、こぼれる色気とたおやかさにうっとりしていると…
はらはらと降りかかる柳の葉が、一枚…

なぜか蓑助さんの後頭部にピッと突き立った。
ピーターパンの帽子の羽飾りのよーに。
黙々と美女人形を遣い続ける蓑助さんが、どう動いてもぜんぜん落ちない。

さすがにちょっと笑いたくなり、まもなく黒子さんがさりげなく取り去ってくれたのでホッとした。
なんなんだ…
三十三間堂、前回も、小道具の鷹を長い棒で黒子さんが飛ばしていたら、同じく動かしていた鷺にひっかかって取れなくなって、ありゃりゃりゃりゃ、という、小さいアクシデントがあった。

三十三間堂、次に見る時が楽しみである(二度ある事は三度あるんでないかしら)。

第二部も当然キップは取ってある。
楽しみ楽しみ…
2013年、ギャヴィン・フッド監督作品。

もちろん、原作はだいぶ前に読んでいる。

宇宙を舞台のSF映画、ほんとにチープさ感じさせないキレイなものが作れる時代になったなあ…
違和感ないもんなあ…

だいたいちゃんと原作通りにまとまっている。

…しかし…最初から最後まで鬱だー。
まあ原作も暗いっちゃ暗い話なんだけど。

不満はあまりなかったけど、これで二時間消費したのはもったいなかったかもしれない…
(原作はもちろん面白かったんですが)

いいとこ探そうと思うと、そうだな、ビーンを演じた子(アラミス・ナイト)がちょっとかわいかったな。

ビーン視点で描いた姉妹編も書かれているらしいから、今度読んでみようかな。
曰く「エンダーズ・シャドウ」byオーソン・スコット・カード。
たのしかったですー!
帰り遅くさせちゃってゴメンm(__)m

きつね月

2015年4月10日 読書
多和田葉子著。

時々詩のようになる、幻想的な小品集。
なんとなく心にかかって、次々と読み進めた。アマゾンの評価がえらく悪いので意外…
そういう自分も、純文学を評価できるタマではないが、イメージ的には好みなような。
人魚に書いたような詩ってどんな。
水の中の月に抱き抱かれ沈んだ僧侶って。

この著者、あとすこし現実らしい所からスタートしてもの狂おしくなってゆくような話より(「かかとを失くして」とか「三人関係」とか)、ちょっと浮き世離れした寓話風の感じのもののほうが私の好みにあうようだ。
多和田葉子著。

プロテスタントの、なんだかあまりシューキョーくさくない尼僧院に取材?で滞在する日本人女性。個性豊かな中高年の尼僧たちとのやりとりは不思議に魅力的な時空を編み上げる。時にユーモラスで時にファンタジック。院長は不在…どうやら駆け落ち失踪したようなのだが?
後半第二部に入ると突然話の勢いが変わって、失踪した院長が己(とその恋)を語る。

面白かった。

さて、見る時間はないのに、またまた物欲を刺激されている。

廉価版10枚組。10枚で2000円切ってる。それが
10作品のうち見たいものは1つか2つでも、この値段ならアリかもしれないが…
7種類もあるうえ、みごとなまでに、私の気になる作品はバラバラにちりばめられている(苦笑)散りすぎ…
そしてどのボックスにも、私の持ってる作品が何かひとつふたつは入ってる…(更に苦笑)
「ハリウッド航空戦争映画名作BOX」なんか買ったからなー…

各巻タイトルは
「戦場」「激戦」「突撃」「血戦」「総攻撃」「攻防戦」「爆撃隊」。(写真は「地獄の戦場」のリチャード・ウィドマーク様がケースに出てる「総攻撃」をあしらってみました)

まず、エロール・フリン作品の入ってる「激戦」「総攻撃」「攻防戦」が気になりますね。
ほかにも「突撃」には珍しいプレストン・スタージェスの戦争コメディが入っているし、「血戦」には「老兵は死なず」「潜水艦轟沈す」などパウエル&プレスバーガー作品が複数。
どのボックスにも、オスカーを何個もとるようなハリウッドの名作大作と、B級に近いアクション戦争映画がごっちゃに入っていて、かつ、英国映画が結構たくさん混じってるのがなかなかイイかんじです。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Ddvd&field-keywords=%E6%88%A6%E4%BA%89%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&rh=n%3A561958%2Ck%3A%E6%88%A6%E4%BA%89%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

ついでに「突撃」にはウィドマーク様の「あの高地を取れ」も入ってます。ウィドマーク好きで、買いモレてた人にはお安くゲットのチャンス(笑)
田中啓文著。
いろいろたいへんな一日だった。ちょっとはいやされたい。

おいしいものは心をいやしてくれる。
おいしいものを食べる描写も、かなりいやしてくれる★

「大蛸に教えられ」はいいなあ。
愛川欣也さんの訃報…

おぅ…ジャック・レモン…

と呟いた私、トシがばれますね。
ほんとに残念です。どうぞ、やすらかに…(合掌)
アイリーン・コルウェル著。再読。
おはなしを語ること、具体的なアドバイスだけでなく、心がわくわくし、うっとりあたたかな気持ちになる、なるほど名著です。
仕事大混乱のなか、3月に取ってあったチケットで文楽へ。
(あの頃は異動に当たるとは知らなかったが、万一のためどこへ行っても休みになりやすそうな所でとったのだった…遠い目)

まずは「絵本太功記」(えほんたいこうき)夕顔棚の段/尼ヶ崎の段。
本能寺の変で主君を討った明智光秀(芝居の中では武智光秀)と家族の悲劇。
主君殺しの大罪を犯した息子を許せない母。死を覚悟した長男の初陣に心いためる妻と長男の婚約者。
誰もが命をはって光秀に、悪心から善心に立ち戻れと説く(長男は父親のためにと頑張ってるが、若者が命を散らすのも親にはつらいわな…)。

…信念をもって“暴虐の主君”を討った光秀の心にはブレはないが、なんか…
…家に帰っても踏んだり蹴ったりって…
…どーも光秀が気の毒で気の毒で(^^;)
最後は、なぜか単身様子をうかがいにきていた真柴久吉(羽柴秀吉)と山崎での合戦を約して終わる。小栗栖がナントカとか、母親は「逆さ磔でということにして」とか史実や巷説を連想させる単語がちらちらまじってテキトーさが面白い。

光秀は勘十郎さん。責め立てられても堂々としてる。母親は文雀さんがお休みで和生さん(文雀さん大丈夫かな)、長男夫妻は幸助さん&一輔さん(最近ぐんぐん大きな役つくようになったなー)。

続いて「天網島時雨炬燵」(てんのあみじましぐれのこたつ)紙屋内の段
「心中天網島」の同ネタだが、色々驚くような展開や演出がありびっくりした。
序盤治兵衛(玉女さん)を陥れようと恋敵が厚顔無恥に罠をかけてくる序盤はちょんがれ節をぎゃんぎゃん唄ってギャグが多い(治兵衛は屈辱の限りだが)。そこへ現れた兄孫右衛門がサクっと陰謀を暴いて去ってゆく。きゃー玉志さんカッコいい。一転、舅に連れ去られた妻の実家から治兵衛と遊女小春のもとに届く手紙が、幼い孫(舅からすると)のキモノに墨で書かれてるってそれは何…
あまりに凄いエピソードが続いて全然眠くならなかった(よくできているからというより呆れて…(笑))

「伊達娘恋緋鹿子」(だてむすめこいのひがのこ)火の見櫓の段
クライマックスだけ。有名な八百屋お七がヒロインの話。陰謀と戦う恋人のため、夜半に開門させるべく大罪と知りつつ半鐘を鳴らす、という話になってるようです。髪を振り乱して火の見櫓に上るアクションが見もの。簑紫郎さん、ついにタイトルロールだね!キャストもなんだか若手会みたいな感じでしたが、次第に動きがノリノリになってゆき、良かったです(^^♪

そのあと職場に回ったら次の日の講座のために4時間くらいも…
文楽とどっちが長かったかわからん…(涙)
田中啓文著。

おふざけはほどほどで大坂歴史ミニ知識もまじって、誰にでもすすめられるシリーズになってますね。この人のものとしては「無難」なのだけどどんどん読まされる。
おいしいことはいいことだ。

講座もなんとか恰好がついたか。さあ次は会議のために死のロードだ…
田中啓文著。

器が大きいんだかなんなんだか、胃袋は大きいだろうが。な、鍋奉行こと大邉久右衛門。シリーズも四巻目。
さらさらと読めて美味しい気分に。青年同心勇太郎の恋模様もちょっとは進展しそうで…
とかいってると、じき五巻も出るそうな。はやいな…
諌山創著。

図書館で借りたのを少しずつ読み進めてる。ゆっくりゆっくり。
しかし話の展開はえらく早いな。伏線を回収する前に次の展開が追い越していくくらいだ。面白い。
ああ、巨人がいっぱいだ…

ちなみに、私のお気に入りは、ハンジ分隊長です。(^^♪
なんかオタクなところがいい…(巨人オタク!)
珍しくも中性的で眼鏡くん?で、ヘンタイ的ですらあるけど、知的でいざとなればそーとー肝も据わってる。
女性説と男性説と両方あるらしいけど、個人的には男性希望(笑)

巷の一番人気はリヴァイ兵士長らしいけど。いやそれもすでに古びた情報かもしれませんがね。

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