2013年、ウェス・アンダーソン監督作品。

スターチャンネルでやってた。私にしちゃ珍しい新作鑑賞。ホテルが美しそうだったので見てみた。ハンガリーにも行ってみたいし。ブダペストといいつつ架空の国“ズブロフスカ”の話だったのだけど、波乱万丈だったので最後までみてしまった(笑)。

墓地のベンチで「グランド・ブダペスト・ホテル」の本を開いて読み始める女性。本の作者が登場し(1985年)、1968年に鄙びたホテルで出会った老人の昔語りについて話し始める。この老人の話が物語の本筋(えらく凝っている…)。
ホテルの元オーナーでもあるこの老人ゼロは、元々は難民で、1932年、ベルボーイ見習いとして“伝説のコンシェルジュ”グスタフ(レイフ・ファインズ)のもと大いに繁栄していたグランド・ブダペスト・ホテルで働き始めた。ところが常連客の老婦人がグスタフに贈った遺産を横取りしようとする親族たちの陰謀により、グスタフ、忠実なベルボーイのゼロ、その恋人アガサは、とんでもない苦難と大冒険を強いられることになる。

美しいインテリアをやたらとシンメトリー、あるいは平面的に見せる技巧的な画面に、しばしば使われる早送りめいたテンポ。そういったおしゃれ演出の一環でもあるんでしょうが、ブラックに血を見せるのは勘弁してほしいな(^^;)
イマドキの映画はほんとにすぐに血肉が派手に飛ぶから困ったもんです。
ハラハラドキドキで最後まで見てしまったけど、そこだけはほんと困ったもんです(笑)
ひたすら優雅で人間的な世界を『守ろう』とするグスタフと、難民少年ゼロの心のふれあいなんかはしんみりするんですが、指ポロポロとかあると昔人間の私はしんどい(苦笑)

ホテルは小高い丘の上にあって、登山電車のようなケーブルカーで登ってゆくという凄いシロモノで、一見の価値ありでした。

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