1975年、ケン・アナキン監督作品。
世界のミフネの顔でかい…

日(ミフネ)英(デヴィッド・ニーヴン)独(ハーディ・クリューガー)という、なかなかグローバルな組み合わせの合作映画。
アジアの政情不安定な小国。日本大使(三船敏郎)の一人息子(安藤一人)もテロリストたちの標的となり、同行していた英国人家庭教師ブラッドベリ(ニーヴン)とともに誘拐されてしまう。戦傷のため片足が不自由なブラッドべリの様々な武勇伝をきいて、弘一は彼を英雄視しており、先生と一緒なら脱走できるよね!と信頼を寄せているのだが…

ニーヴン先生、例によって好感の持てる素敵英国紳士なのだが、なぜかまたまた「旅路」である。そう、先生の武勇伝は見るからにもうウソくさい演出で語られるとおり、まさに子供だましのホラ話なのだ。とはいえ、どこか憎めないところもある。根は決して悪いヤツではないのである。ニーヴン様ですから!
「旅路」のデボラ・カーだって、ニーヴン様でなかったら、あんな虚飾やハレンチ許さないよね普通。
あまりに素直な十歳(くらいだっけ)の男の子は見ていて気恥ずかしかったり(可愛いけどね)、ツッコミどころの多い日本大使のご家庭(勉強中ノートに硯と筆で書こうとするとか)とか、根性がちゅーとはんぱなテロリストとか、いろいろしんどいところはあります。でもまあ後半の、足の悪い老人と子供のアクション・アドベンチャーはそこそこ身を乗り出して見てしまった。深夜だったからかしら。

ハーディ・クリューガーは先生の虚偽、虚勢にまっさきに気が付くドイツ人テレビマンだが、ちょっとそれだけってもったいないような…

いまいちオススメとは言えませんが、ニーヴンのファンなら最後まで一応見てしまうだろうと思います。だいぶフケてきてるけど、キュートな笑顔はまだまだ見てると嬉しくなる。そんなには活躍しないから期待しすぎないのがコツ。
そのぶん少年がやたら頑張ってるけど…

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