悪の花園2008年8月23日 映画
1954年、ヘンリー・ハサウェイ監督作品。
中南米が舞台の、ちょっと変則なカラー西部劇。
金と美女につられて、インディアンの跳梁する危険な奥地へと踏み込む男たちの物語には、多少ノワールっぽい雰囲気もある。ヒロインの扱いは所謂“ファム・ファタール”そのものである。
バーナード・ハーマンの、やっぱりハーマン節だなあ(苦笑)としか思えぬサスペンスフルで個性的な音楽も、西部劇的な爽快感とは相容れない。
メキシコ?のしょぼい港町。乗っていた船のエンジン不調で足止めを食った男たちに、「大金を払うから、鉱山の事故にあった夫を救出に行くのを手伝って」と、見るからに勝気そうな赤毛美人リー(スーザン・ヘイワード)が声をかける。
何週間も船を待つよりはと、元保安官のフッカー(ゲイリー・クーパー)、ギャンブラーのフィスク(リチャード・ウィドマーク)、賞金稼ぎデイリー(キャメロン・ミッチェル)、そして地元の荒くれ者ビンセンテ(ヴィクトル・マヌエル・メンドーサ)がこれに応じ、彼女の道案内で出発する。トラブルを経ながらも何日もかけて辿り着いた金鉱で、彼らはリーの夫フラー(ヒュー・マーロウ)を救出し、デイリーとビセンテはついでに金も掘り出して帰るぞ♪とご機嫌だが、攻撃的なインディアンたちはすぐそばに迫っていた。
金鉱は誰も近づきたがらない火山地帯にある。悪の花園、というが厳密には「悪霊たちの庭」とインディアンたちが呼ぶ場所で、道中も大自然の作る奇観や崩れかけた教会など、なかなか目に楽しい背景がカラーで楽しめるが、人間関係は美しくない。否応なく男たちを惹きつけるリーの魅力がトラブルを呼ぶのだ。せっかく助けに来た夫にまで何だかムチャクチャ言われてる彼女は、“改心した悪女”なのか。
そんな中ではあくまで彼女を「夫を助けようとする、ちゃんとした女性」として扱うフッカーが、積極的に出るわけではないが最後にリーとくっつくのは目に見えている(^^;)
ただ、スーザン・ヘイワードがそこまで悪魔的なオーラを発しているかというと微妙かなあ。決して嫌いじゃないんだけど、むしろキリっとして好みの容貌だけど、私には、あまり底知れなさは感じさせないんだなぁ彼女。
では映画のどこが魅力かというと、男どもの中で人間的に(そしてギャラ的に(笑))上位の、不言実行タイプの優等生フッカーと、斜に構えた皮肉屋だが芯は一本筋の通ったフィスクの男の意地と友情のドラマ。この映画、やたらとキザな台詞が多いのだが、その大半を担当するウィドマーク様が相当目立っていて嬉しい♪なにしろ、“ギャンプラー兼詩人”を自称してますからこのキャラ。
三つ揃いをビシリと着こなした洒落者ぶりは「廃墟の群盗」にも通じるが、しかし今回はヒーロー側。前半のアクション場面(とヒロイン)は大先輩クーパーに譲りつつ、インディアンたちの猛攻に次々と仲間が倒れてゆくなか、主役二人を逃がすため死地に赴く、美味しいクライマックスが☆
そして、リーを安全地帯まで送ってからとんぼ返りしてきたフッカーとの最後の会話場面がまた、なかなか。瀕死のフィスクが吐き続けるキザ台詞を、「あんたは何でも知ってる(フィスク談)」なフッカーがここだけは、どう声をかければいいんだ、というような動揺を押し隠した表情で受ける様が、盛り上げます。
私、クーパーあまり好きではなく苦手感あったのですが(彼の若い時もオジサンになってからも)、なんだか初めて「クーパーもちゃんと締めるところは締めるんだな」と納得。
まあとにかく、一枚看板で主役を張ってる作品ではないものの、ウィドマーク・ファンはやはり押さえててヨシ!な映画でした。(*^^*)
実はもう少しすれば米国盤DVDが届くので、図書館の日本語字幕版VHSで予習(笑)…といっても、ほんとはずーーーっと前にTVで一度は見てる筈なので、復習か。
米国盤は英語字幕のみだからねぇ。でもVHSは予想通り画像悪し。
FOXのスタジオ・クラシックスあたりで出ないかなぁとグズグズしていたが、もう諦めた…(この三枚組、ジャケットのうち真ん中の作品「拳銃王」だけは出てるのだが。ちぇ)
最近ちっとも新譜出ないねスタジオ・クラシックス…(涙)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0014BQR1A?tag=boatswascot-22&;;;;;;;;camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=B0014BQR1A&adid=0N516NTJE1FD0AM8Z24Z&
<追記>忘れたころにリクエスト・ライブラリーで出すFoxのバカ…
中南米が舞台の、ちょっと変則なカラー西部劇。
金と美女につられて、インディアンの跳梁する危険な奥地へと踏み込む男たちの物語には、多少ノワールっぽい雰囲気もある。ヒロインの扱いは所謂“ファム・ファタール”そのものである。
バーナード・ハーマンの、やっぱりハーマン節だなあ(苦笑)としか思えぬサスペンスフルで個性的な音楽も、西部劇的な爽快感とは相容れない。
メキシコ?のしょぼい港町。乗っていた船のエンジン不調で足止めを食った男たちに、「大金を払うから、鉱山の事故にあった夫を救出に行くのを手伝って」と、見るからに勝気そうな赤毛美人リー(スーザン・ヘイワード)が声をかける。
何週間も船を待つよりはと、元保安官のフッカー(ゲイリー・クーパー)、ギャンブラーのフィスク(リチャード・ウィドマーク)、賞金稼ぎデイリー(キャメロン・ミッチェル)、そして地元の荒くれ者ビンセンテ(ヴィクトル・マヌエル・メンドーサ)がこれに応じ、彼女の道案内で出発する。トラブルを経ながらも何日もかけて辿り着いた金鉱で、彼らはリーの夫フラー(ヒュー・マーロウ)を救出し、デイリーとビセンテはついでに金も掘り出して帰るぞ♪とご機嫌だが、攻撃的なインディアンたちはすぐそばに迫っていた。
金鉱は誰も近づきたがらない火山地帯にある。悪の花園、というが厳密には「悪霊たちの庭」とインディアンたちが呼ぶ場所で、道中も大自然の作る奇観や崩れかけた教会など、なかなか目に楽しい背景がカラーで楽しめるが、人間関係は美しくない。否応なく男たちを惹きつけるリーの魅力がトラブルを呼ぶのだ。せっかく助けに来た夫にまで何だかムチャクチャ言われてる彼女は、“改心した悪女”なのか。
そんな中ではあくまで彼女を「夫を助けようとする、ちゃんとした女性」として扱うフッカーが、積極的に出るわけではないが最後にリーとくっつくのは目に見えている(^^;)
ただ、スーザン・ヘイワードがそこまで悪魔的なオーラを発しているかというと微妙かなあ。決して嫌いじゃないんだけど、むしろキリっとして好みの容貌だけど、私には、あまり底知れなさは感じさせないんだなぁ彼女。
では映画のどこが魅力かというと、男どもの中で人間的に(そしてギャラ的に(笑))上位の、不言実行タイプの優等生フッカーと、斜に構えた皮肉屋だが芯は一本筋の通ったフィスクの男の意地と友情のドラマ。この映画、やたらとキザな台詞が多いのだが、その大半を担当するウィドマーク様が相当目立っていて嬉しい♪なにしろ、“ギャンプラー兼詩人”を自称してますからこのキャラ。
三つ揃いをビシリと着こなした洒落者ぶりは「廃墟の群盗」にも通じるが、しかし今回はヒーロー側。前半のアクション場面(とヒロイン)は大先輩クーパーに譲りつつ、インディアンたちの猛攻に次々と仲間が倒れてゆくなか、主役二人を逃がすため死地に赴く、美味しいクライマックスが☆
そして、リーを安全地帯まで送ってからとんぼ返りしてきたフッカーとの最後の会話場面がまた、なかなか。瀕死のフィスクが吐き続けるキザ台詞を、「あんたは何でも知ってる(フィスク談)」なフッカーがここだけは、どう声をかければいいんだ、というような動揺を押し隠した表情で受ける様が、盛り上げます。
私、クーパーあまり好きではなく苦手感あったのですが(彼の若い時もオジサンになってからも)、なんだか初めて「クーパーもちゃんと締めるところは締めるんだな」と納得。
まあとにかく、一枚看板で主役を張ってる作品ではないものの、ウィドマーク・ファンはやはり押さえててヨシ!な映画でした。(*^^*)
実はもう少しすれば米国盤DVDが届くので、図書館の日本語字幕版VHSで予習(笑)…といっても、ほんとはずーーーっと前にTVで一度は見てる筈なので、復習か。
米国盤は英語字幕のみだからねぇ。でもVHSは予想通り画像悪し。
FOXのスタジオ・クラシックスあたりで出ないかなぁとグズグズしていたが、もう諦めた…(この三枚組、ジャケットのうち真ん中の作品「拳銃王」だけは出てるのだが。ちぇ)
最近ちっとも新譜出ないねスタジオ・クラシックス…(涙)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0014BQR1A?tag=boatswascot-22&;;;;;;;;camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=B0014BQR1A&adid=0N516NTJE1FD0AM8Z24Z&
<追記>忘れたころにリクエスト・ライブラリーで出すFoxのバカ…
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